正男氏遺体、火葬のため搬出 きょう政府声明か マレーシア
(時事通信 2017/03/27-09:14)
【クアラルンプール時事】
北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏殺害事件で、正男氏の遺体は26日午後、安置されていたクアラルンプール市内の病院から搬出された。マレーシアの華字紙・中国報(電子版)などが伝えた。運び出された遺体は火葬場に送られ、火葬後の遺灰は北朝鮮側に引き渡される見通しという。マレーシア政府は27日、遺体の扱いを含め、同事件をめぐる北朝鮮との交渉結果について声明を発表するとみられる。
英字紙ニュー・ストレーツ・タイムズ(電子版)も関係者の話として、正男氏の遺体は「宗教儀式」のため、別の場所に移されたと報じた。正男氏は2月13日にクアラルンプール国際空港で殺害され、遺体は約40日間、市内の病院に安置されていた。
マレーシアのザヒド副首相は26日、外務省が北朝鮮との交渉進展に関する公式声明を27日に発表するだろうと説明。カリド警察長官も正男氏の遺体搬出について、メディアに「あす(27日)の情報を待ってほしい」と述べた。
星洲日報によると、マレーシアと北朝鮮は事件処理をめぐり、既に何らかの合意に達したという。
一方、中国報によれば、マレーシアの警官4人が26日、事件の重要参考人に事情聴取するため、在マレーシア北朝鮮大使館に入ることを初めて認められた。警察は、事件に関与したとされる同大使館の2等書記官や高麗航空職員ら3人が大使館の中にいるとみて、北朝鮮に聴取の協力を求めたが、北朝鮮側はこれまで応じていなかった。
4人の警官は約2時間半にわたり大使館に滞在したという。
(時事通信 2017/03/27-09:14)
【クアラルンプール時事】
北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏殺害事件で、正男氏の遺体は26日午後、安置されていたクアラルンプール市内の病院から搬出された。マレーシアの華字紙・中国報(電子版)などが伝えた。運び出された遺体は火葬場に送られ、火葬後の遺灰は北朝鮮側に引き渡される見通しという。マレーシア政府は27日、遺体の扱いを含め、同事件をめぐる北朝鮮との交渉結果について声明を発表するとみられる。
英字紙ニュー・ストレーツ・タイムズ(電子版)も関係者の話として、正男氏の遺体は「宗教儀式」のため、別の場所に移されたと報じた。正男氏は2月13日にクアラルンプール国際空港で殺害され、遺体は約40日間、市内の病院に安置されていた。
マレーシアのザヒド副首相は26日、外務省が北朝鮮との交渉進展に関する公式声明を27日に発表するだろうと説明。カリド警察長官も正男氏の遺体搬出について、メディアに「あす(27日)の情報を待ってほしい」と述べた。
星洲日報によると、マレーシアと北朝鮮は事件処理をめぐり、既に何らかの合意に達したという。
一方、中国報によれば、マレーシアの警官4人が26日、事件の重要参考人に事情聴取するため、在マレーシア北朝鮮大使館に入ることを初めて認められた。警察は、事件に関与したとされる同大使館の2等書記官や高麗航空職員ら3人が大使館の中にいるとみて、北朝鮮に聴取の協力を求めたが、北朝鮮側はこれまで応じていなかった。
4人の警官は約2時間半にわたり大使館に滞在したという。