中国外相、安倍首相の靖国参拝説明に反撃 ダボス会議 (抜粋記事)
By ANDREW BROWNE
(ウォール・ストリート・ジャーナル 2014年 1月 25日 18:08 JST
前文省略
安倍首相は22日の基調講演で、自身の靖国参拝をめぐっては「大きな誤解」があったと述べ、靖国神社には第2次世界大戦の戦犯だけでなく、第2次世界大戦以前の数百万の戦没者もまつられていることを説明した。
王外相はこの説明を受け入れず、日中関係の最大の問題は靖国神社、特に靖国神社にまつられているA級戦犯14人だと述べた。
王外相はこの14人をナチスになぞらえ、「欧州の指導者がナチスの戦犯に花輪をささげることを想像できるだろうか」と述べ、そうした行為は違法である可能性が高いと指摘した。
王外相が「私は日本の指導者に対し、行動を再考するよう求めたいだけだ」と述べると、会場に詰めかけた中国の代表団から拍手が起きた。また、靖国神社が「日本の軍国主義の象徴」だとも述べた。
外相は演説の中で、世界が「ファシズムや軍国主義的な考え方がいかなる形でも息を吹き返すことを決して許すべきではない」と述べたが、日本を名指しはしなかった。
日中は沖縄県・尖閣諸島(中国名:釣魚島)の領有権をめぐり対立。昨年末に中国が尖閣諸島を含む東シナ海の上空に防衛識別圏を設定すると、両国間の緊張はさらに高まった。
米政府関係者によると、東アジアの緊張を緩和するために、米国は安倍首相が靖国神社に再度参拝しないと確約し、第2次世界大戦に関する公式な謝罪を再確認することを検討するよう日本に求めている。
多くの防衛の専門家によると、東シナ海とその上空では日本、中国、韓国、台湾の船や飛行機がそれぞれ近距離を通過するため、事故が起きる危険性は現実にあるという。
愛国主義的な感情が高まった状態でこうした事故が起きれば、理屈の上では、さらに深刻な対立に発展しかねない。
しかし、多くの専門家は日中間で戦争が起きれば、日本と同盟関係にある米国を引きずり込むことになり、米中という核保有国間の対立に発展しかねないことを日中両国は理解していると指摘、日中間の全面的な衝突を懸念するのは行き過ぎだとみている。
By ANDREW BROWNE
(ウォール・ストリート・ジャーナル 2014年 1月 25日 18:08 JST
前文省略
安倍首相は22日の基調講演で、自身の靖国参拝をめぐっては「大きな誤解」があったと述べ、靖国神社には第2次世界大戦の戦犯だけでなく、第2次世界大戦以前の数百万の戦没者もまつられていることを説明した。
王外相はこの説明を受け入れず、日中関係の最大の問題は靖国神社、特に靖国神社にまつられているA級戦犯14人だと述べた。
王外相はこの14人をナチスになぞらえ、「欧州の指導者がナチスの戦犯に花輪をささげることを想像できるだろうか」と述べ、そうした行為は違法である可能性が高いと指摘した。
王外相が「私は日本の指導者に対し、行動を再考するよう求めたいだけだ」と述べると、会場に詰めかけた中国の代表団から拍手が起きた。また、靖国神社が「日本の軍国主義の象徴」だとも述べた。
外相は演説の中で、世界が「ファシズムや軍国主義的な考え方がいかなる形でも息を吹き返すことを決して許すべきではない」と述べたが、日本を名指しはしなかった。
日中は沖縄県・尖閣諸島(中国名:釣魚島)の領有権をめぐり対立。昨年末に中国が尖閣諸島を含む東シナ海の上空に防衛識別圏を設定すると、両国間の緊張はさらに高まった。
米政府関係者によると、東アジアの緊張を緩和するために、米国は安倍首相が靖国神社に再度参拝しないと確約し、第2次世界大戦に関する公式な謝罪を再確認することを検討するよう日本に求めている。
多くの防衛の専門家によると、東シナ海とその上空では日本、中国、韓国、台湾の船や飛行機がそれぞれ近距離を通過するため、事故が起きる危険性は現実にあるという。
愛国主義的な感情が高まった状態でこうした事故が起きれば、理屈の上では、さらに深刻な対立に発展しかねない。
しかし、多くの専門家は日中間で戦争が起きれば、日本と同盟関係にある米国を引きずり込むことになり、米中という核保有国間の対立に発展しかねないことを日中両国は理解していると指摘、日中間の全面的な衝突を懸念するのは行き過ぎだとみている。