中国不動産会社の債券発行が加速、住宅バブルのリスク高まる (抜粋記事)
ロイター2013年 02月 7日 13:32 JST
[香港 7日 ロイター] 中国の不動産会社はドル建て債券の発行を加速させており、セクターのレバレッジが膨らんで住宅価格バブルのリスクが拡大する可能性が懸念されている。
本土の不動産会社のドル建て債券発行は、2013年1月だけで2012年通年とほぼ並ぶ水準となった。国内景気の回復を背景に住宅価格が上昇するとの楽観的な見方が高まるなか、競争の激しいセクターで資金調達の動きが強まっている。
高利回りを求める海外投資家からの需要は強く、債券の供給は追いつかず、資金調達コストは低下している。
クレジットサイツのクレジットアナリスト、Raghav Bhandari氏は「年内に土地購入の計画がなかったとしても、競合他社が割安な資金調達を通じて新たなサイクルの始めに比較的安い価格で購入しようとしていれば、状況は変わる」と指摘した。
今年に入って市場にアクセスした世茂房地産(0813.HK: 株価, 企業情報, レポート)、佳兆業集団(1638.HK: 株価, 企業情報, レポート)、碧桂園(2007.HK: 株価, 企業情報, レポート)の3社のドル建て債券発行額は総額20億ドル強。これに対し、注文は450億ドルを上回った。
セクター全体の1月のドル建て債券発行額は60億ドル超で、2012年通年の70億ドルをやや下回る水準だった。
長期資金がこれまでよりも容易に調達できることが不動産開発業者にとって追い風となっているが、政策当局者はこれによって土地価格が押し上げられ、住宅価格バブルを招く恐れを懸念している。
以下省略
ロイター2013年 02月 7日 13:32 JST
[香港 7日 ロイター] 中国の不動産会社はドル建て債券の発行を加速させており、セクターのレバレッジが膨らんで住宅価格バブルのリスクが拡大する可能性が懸念されている。
本土の不動産会社のドル建て債券発行は、2013年1月だけで2012年通年とほぼ並ぶ水準となった。国内景気の回復を背景に住宅価格が上昇するとの楽観的な見方が高まるなか、競争の激しいセクターで資金調達の動きが強まっている。
高利回りを求める海外投資家からの需要は強く、債券の供給は追いつかず、資金調達コストは低下している。
クレジットサイツのクレジットアナリスト、Raghav Bhandari氏は「年内に土地購入の計画がなかったとしても、競合他社が割安な資金調達を通じて新たなサイクルの始めに比較的安い価格で購入しようとしていれば、状況は変わる」と指摘した。
今年に入って市場にアクセスした世茂房地産(0813.HK: 株価, 企業情報, レポート)、佳兆業集団(1638.HK: 株価, 企業情報, レポート)、碧桂園(2007.HK: 株価, 企業情報, レポート)の3社のドル建て債券発行額は総額20億ドル強。これに対し、注文は450億ドルを上回った。
セクター全体の1月のドル建て債券発行額は60億ドル超で、2012年通年の70億ドルをやや下回る水準だった。
長期資金がこれまでよりも容易に調達できることが不動産開発業者にとって追い風となっているが、政策当局者はこれによって土地価格が押し上げられ、住宅価格バブルを招く恐れを懸念している。
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