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工業団地の反中デモが暴徒化、放火や略奪も、逮捕者600人 ( Viet-jo.com )

2014年05月15日 | ASEAN諸国ニュース
工業団地の反中デモが暴徒化、放火や略奪も、逮捕者600人
Viet-jo.com2014/05/15 11:50 JST配信


 南シナ海での中国の石油掘削やベトナムと中国の艦船衝突で緊張が高まる中、東南部ビンズオン省の工業団地では12日から連日、反中国デモが行われている。13日から14日にかけて、デモに参加していた労働者らの一部が暴徒化し、工場の門や窓ガラスを破壊したり、放火したりなどの過激な破壊行為や略奪行為に発展する事態となっている。

 破壊行為を伴う反中デモは、第1ベトナム・シンガポール工業団地(VSIP1)、ベトフン工業団地、第1ソンタン工業団地、第1ミーフオック工業団地、キムフイ工業団地などで発生。標的になっているのは中国系企業だが、台湾、日本、韓国の企業も巻き添えとなっている。

 こうした事態を受けてビンズオン省人民委員会は14日午前5時に、愛国心を悪用しようとする過激分子の扇動に応じず、冷静さを保つよう人々に呼び掛ける声明を発した。同日午前1時時点で少なくとも15社が放火され、甚大な被害が生じていることが分かっている。

 同省人民委員会のチャン・バン・ナム副首席によると、労働者らによるデモ行進は当初穏やかに行われていたが、外部の人間にけしかけられたことから破壊や略奪行為が始まったという。ビンズオン省警察は公安省の応援を受けて警戒を強めている。ビンズオン省では14日、デモに参加した約600人が逮捕されたという。また、デモ拡大を受け、在ホーチミン日本人学校は安全確保のため15日を臨時休校とすることを決定した。

 デモは南部の工業団地みならず、北部にも飛び火しており、14日には北中部ハティン省ブンアン工業団地にある台湾フォルモサグループの工場がデモ隊の襲撃を受け、放火などの被害を受けたという。


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