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アジア・オセアニア地域の通信社が配信する記事から『中国の領土紛争問題』を伝え日本の安全保障などのニュースブログ。

トランプ大統領がサウジ訪問、米国から約12兆円の武器売却へ (AFP BBNEWS)

2017年05月21日 | 中東・アフリカのニュース
トランプ大統領がサウジ訪問、米国から約12兆円の武器売却へ
AFP BBNEWS 2017年05月21日 08:26 

【5月21日 AFP】

 ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が就任後初の外遊でサウジアラビアを訪問した中、米政府は20日、イランの脅威に対抗するためサウジへの巨額の武器売却を発表した。

 米国がサウジに1100億ドル(約12兆円)の防衛用武器を売却したり軍事サービスを提供したりする。トランプ氏は8日間の初外遊でサウジアラビアのほかエルサレム(Jerusalem)とバチカン市国を訪問し、欧州の指導者らとの会談も行う予定。

 トランプ氏は、サウジのアデル・ジュベイル(Adel al-Jubeir)外相が3800億ドル(約42兆円)相当に及ぶと述べた数々の経済合意を称賛し、サルマン・ビン・アブドルアジズ(Salman bin Abdul-Aziz)国王との会談で「今日は素晴らしい日だ。米国に対するとてつもない投資だ」と述べた。

 外遊に同行したショーン・スパイサー(Sean Spicer)大統領報道官は今回の合意が「米国史上最大の武器輸出合意」だとツイッター(Twitter)で述べ、ほかにも2500億ドル(約28兆円)に及ぶ商業投資が行われると述べた。


 レックス・ティラーソン(Rex Tillerson)米国務長官は、今回の武器売却合意が「サウジアラビア政府が直面するイランからの悪しき影響と、サウジの国境付近に存在するイラン関連の脅威」に対抗してサウジ政府を支援するためのものだと述べた。

 ティラーソン国務長官は、イランの次期大統領として20日に再選された保守穏健派のハッサン・ロウハニ(Hassan Rouhani)大統領に、イランの「テロリズムのネットワーク」を撤廃し、弾道ミサイル試験をやめるよう促した。

 イスラム教スンニ派(Sunni)が主流のサウジとシーア派(Shiite)が主流のイランは、シリアやイエメンなど中東地域の紛争で対立している。特にサウジの隣国イエメンでは、サウジ率いる有志連合国がイランから支援されている反政府勢力「フーシ派(Huthi)」と戦闘を続けている。

 ティラーソン国務長官は、米国からサウジへの武器売却が、「王国(サウジ)の防衛能力を強化し、中東全域の反テロ作戦に貢献するものだ」と述べた。

比大統領、 南シナ海問題で「中国から戦争になると警告された」 (AFP BBNEWS)

2017年05月21日 | 安全保障と南シナ海紛争
比大統領、 南シナ海問題で「中国から戦争になると警告された」
AFP BBNEWS 2017年05月20日 15:16 


 【5月20日 AFP】

 フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ(Rodrigo Duterte)大統領は19日、南シナ海(South China Sea)の領有権争いをめぐり、中国政府の首脳陣から戦争する準備はできていると警告されたと明かした。

 今週、中国の北京(Beijing)で習近平(Xi Jinping)国家主席や李克強(Li Keqiang)首相と会談したドゥテルテ大統領は、警告されたことを公にするのは、中国に対して弱腰だとフィリピン国内で批判されているからだと述べた。

 ドゥテルテ大統領は、これまでは伝えられなかった南シナ海での天然資源開発の計画を明かしながら、会談の内容について「彼らに面と向かって言った。そこ(南シナ海)はわが国のもので、われわれはそこで石油採掘を行うつもりだ」と表明したと述べた。

 これに対し習国家主席と李首相はドゥテルテ大統領に「私たちは友人だ。あなたと争いたくはない。今の温かい関係を維持したい。しかし、あなたが対決を迫るというのなら、われわれは戦争に突入するだろう」と述べたという。

 ドゥテルテ大統領は、中国が掲げる「一帯一路(One Belt One Road)」構想に関する国際会議に出席するために北京を訪れていた。16日にフィリピンに帰国した際、南シナ海の天然資源を中国やベトナムと共同開発することには前向きだと発言した一方、領有権を争う他の国々については言及しなかった。

護衛艦いずも ベトナムに寄港 中国けん制の狙いも (NHK NEWSWEB)

2017年05月21日 | 安全保障と南シナ海紛争
護衛艦いずも ベトナムに寄港 中国けん制の狙いも
NHK NEWSWEB 5月21日 4時40分
 
 護衛艦いずもは20日、護衛艦さざなみとともに、ベトナム南部の要衝カムラン湾の港湾施設に寄港しました。

 今回の寄港は、アメリカ軍主導で行われる人道支援や災害救助などの共同訓練に参加するためのもので、いずもや、さざなみのほか、アメリカ海軍の高速輸送艦フォールリバーなど、日米の艦船が同時に南シナ海に面するカムラン湾に寄港する形となりました。

 いずもが所属する第一護衛隊群司令の伍賀海将補は今回の寄港について、「アジア太平洋地域の平和と安定に対する、さらなる貢献を示す決意の表れであり、ASEAN各国と安全保障分野での協力を進めていきたい」と述べました。

 いずもは全長およそ250メートルと、海上自衛隊最大級の護衛艦で、艦橋を甲板の片側に寄せた空母のような形が特徴で、最大で14機のヘリコプターを搭載することができます。

 いずもがカムラン湾に寄港するのは今回が初めてで、アメリカ軍などとの共同訓練に参加することで、南シナ海などで海洋進出の動きを強める中国をけん制する狙いもあるものと見られます。

越中が共同声明を採択、南シナ海問題の解決方針で一致 (VIETJO ベトナムニュース)

2017年05月21日 | 安全保障と南シナ海紛争
越中が共同声明を採択、南シナ海問題の解決方針で一致
VIETJO ベトナムニュース 2017/05/17 17:07 JST配信

 チャン・ダイ・クアン国家主席の中国国賓訪問の末、ベトナムと中国は15日、共同声明を採択した。共同声明の中で両国は、南シナ海問題の解決方針で一致した。

 両国は、南シナ海行動宣言(DOC)を遵守すると共に、南シナ海における紛争の回避を目的とする行動規範(COC)の策定に積極的に参加し、海上問題の解決にあたり自制するほか、問題を複雑化することなく平和を維持していくことを約束した。

 また、トンキン湾における国境画定の交渉を進めるほか、同海域における協力事業を推進し、両国間で合意に至った協力事業を着実に実行していく。更に、ハイレベルの訪問並びに交流活動を強化し、相互に有益となる形で両国の包括的・戦略的パートナーシップを強化していく。

 両国は、外交、国防、安全保障、法の執行、インフラ整備、交通運輸、経済、貿易、投資、金融、農業、環境、科学技術、文化、スポーツ、観光、教育、医療などのあらゆる分野、また両国が参加する国際機関などにおいても参加国として協力し合うことで一致した。

 これに関連して、クアン国家主席は12日に中国の北京で開かれたベトナムと中国の経済貿易協力に関する会議で、ベトナムの対中貿易赤字を縮小させつつ両国間の貿易額を1000億USD(約11兆4000億円)に増やす目標を発表している。