大統領の「弾劾妥当」決定 大統領選挙へ (抜粋記事)
NHK NEWSWEB 3月10日 11時23分
米「揺るぎない同盟国」
決定を受けて、アメリカ国務省のトナー報道官代行は9日、声明を出し、「われわれは韓国のパク・クネ大統領の職務を代行しているファン ・ギョアン首相と引き続き連携していく。韓国の国民が次の大統領に誰を選ぼうと生産的な関係を築いていきたい」としています。
そのうえで「引き続き韓国の動向を注視していく。韓国の内政問題であり、アメリカ政府はいかなる立場もとらないが、決定を尊重する」としています。そして「アメリカは韓国の揺るぎない同盟国でありアメリカと韓国の同盟関係は地域の安全保障の要だ。われわれは特に北朝鮮による脅威に対し韓国への防衛義務を果たし続ける」としてアメリカと韓国の関係に変わりはないと強調しました。
トランプ政権は北朝鮮の核やミサイルの開発に危機感を強め最新の迎撃ミサイルシステム「THAAD」の韓国への配備を進めていて、韓国の内政問題が北朝鮮への対応などに影響を与えることは避けたい考えで、来週、ティラーソン国務長官が韓国を訪問し、連携して対処していく方針を確認することにしています。
中国メディアも速報 THAAD配備の行方に関心
弾劾裁判所の決定について中国は、国営の中国中央テレビが、決定言い渡しを異例の中継で速報したほか、新華社通信も決定の直後に速報しました。
中国政府は韓国の内政に干渉する立場にはないとして、今のところ公式な反応は示していませんが、裁判は、強く反対しているアメリカの最新の迎撃ミサイルシステム、THAADの韓国配備の行方にも影響を及ぼすとして、高い関心を示していました。
中国政府は、今後60日以内に行われる韓国の大統領選挙で、今のところ支持率でトップの最大野党「共に民主党」のムン・ジェイン氏が、THAADの配備に慎重な姿勢を見せていることに注目していると見られます。
中国は、ムン・ジェイン氏が韓国の次の大統領に当選すれば、THAADの配備は見直されるかもしれないと考えていると見られ、王毅外相は、8日の記者会見で、「韓国には崖っぷちで踏みとどまるよう促す」と述べ、改めて配備の中止を求めています中国政府は、10日の決定を受けて、韓国側に配備を思いとどまるようぎりぎりまで働きかけを強めるものと見られます。
NHK NEWSWEB 3月10日 11時23分
米「揺るぎない同盟国」
決定を受けて、アメリカ国務省のトナー報道官代行は9日、声明を出し、「われわれは韓国のパク・クネ大統領の職務を代行しているファン ・ギョアン首相と引き続き連携していく。韓国の国民が次の大統領に誰を選ぼうと生産的な関係を築いていきたい」としています。
そのうえで「引き続き韓国の動向を注視していく。韓国の内政問題であり、アメリカ政府はいかなる立場もとらないが、決定を尊重する」としています。そして「アメリカは韓国の揺るぎない同盟国でありアメリカと韓国の同盟関係は地域の安全保障の要だ。われわれは特に北朝鮮による脅威に対し韓国への防衛義務を果たし続ける」としてアメリカと韓国の関係に変わりはないと強調しました。
トランプ政権は北朝鮮の核やミサイルの開発に危機感を強め最新の迎撃ミサイルシステム「THAAD」の韓国への配備を進めていて、韓国の内政問題が北朝鮮への対応などに影響を与えることは避けたい考えで、来週、ティラーソン国務長官が韓国を訪問し、連携して対処していく方針を確認することにしています。
中国メディアも速報 THAAD配備の行方に関心
弾劾裁判所の決定について中国は、国営の中国中央テレビが、決定言い渡しを異例の中継で速報したほか、新華社通信も決定の直後に速報しました。
中国政府は韓国の内政に干渉する立場にはないとして、今のところ公式な反応は示していませんが、裁判は、強く反対しているアメリカの最新の迎撃ミサイルシステム、THAADの韓国配備の行方にも影響を及ぼすとして、高い関心を示していました。
中国政府は、今後60日以内に行われる韓国の大統領選挙で、今のところ支持率でトップの最大野党「共に民主党」のムン・ジェイン氏が、THAADの配備に慎重な姿勢を見せていることに注目していると見られます。
中国は、ムン・ジェイン氏が韓国の次の大統領に当選すれば、THAADの配備は見直されるかもしれないと考えていると見られ、王毅外相は、8日の記者会見で、「韓国には崖っぷちで踏みとどまるよう促す」と述べ、改めて配備の中止を求めています中国政府は、10日の決定を受けて、韓国側に配備を思いとどまるようぎりぎりまで働きかけを強めるものと見られます。