アジア・オセアニアNews blog ~お日様とお月様の光と影~

アジア・オセアニア地域の通信社が配信する記事から『中国の領土紛争問題』を伝え日本の安全保障などのニュースブログ。

尖閣沖の中国調査船 ワイヤー引き上げる (NHK NEWSWEB)

2015年06月08日 | 安全保障と南シナ海紛争
尖閣沖の中国調査船 ワイヤー引き上げる
NHK NEWSWEB 6月7日 21時49分

中国の海洋調査船「業治※そう」は5日から3日続けて、久場島や大正島沖の日本の排他的経済水域でワイヤーのようなものを1本垂らしながら航行しているのが確認されました。

海上保安本部は調査活動を行っているとみて、「日本の排他的経済水域で同意のない調査活動は認められない」と中止を求めていましたが、7日午後6時すぎ、調査船がワイヤーのようなものを海中から引き上げたのを確認したということです。
その後、この調査船は排他的経済水域内を航行し、7日午後7時現在、久場島の北西およそ128キロを西に向かって進んでいるということで、海上保安本部が監視を続けています。

一方、尖閣諸島の周辺海域では、7日午前中国海警局の船3隻が日本の領海のすぐ外側の接続水域から離れましたが、午後2時前に再び接続水域に入ったのが確認されました。
3隻は午後3時現在、魚釣島の西およそ37キロを航行していて、海上保安本部が領海に近づかないよう警告と監視を続けています。
(※「そう」は金へんに爭)

G7、岩礁埋め立て「強く反対」 ロには停戦合意履行要求 (共同通信)

2015年06月08日 | 国連・国際社会
G7、岩礁埋め立て「強く反対」 ロには停戦合意履行要求 
共同通信 47news 2015/06/08 08:17)

 【エルマウ共同】ドイツ南部エルマウで開催中の先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)は7日夜(日本時間8日未明)、外交政策の討議に入った。安倍晋三首相ら各首脳は、中国による南シナ海での岩礁埋め立てについて「一方的な現状変更に強く反対する」との考えで一致。ウクライナ危機をめぐり、停戦合意が履行されない限り、対ロシア制裁を継続する方針を確認した。北朝鮮の核・ミサイル開発と拉致問題では、強い非難で足並みをそろえた。

 8日の首脳宣言で中ロ、北朝鮮への非難を明記する方針が固まった。

安倍首相、中国けん制狙う 欧州引き込みに腐心 G7サミット (時事通信)

2015年06月08日 | 国連・国際社会
安倍首相、中国けん制狙う 欧州引き込みに腐心 G7サミット
時事通信 2015/06/08-00:37)

【エルマウ時事】安倍晋三首相は7日開幕の先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)で、軍事・経済両面で台頭する中国をけん制する明確なメッセージの発信に努めた。中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)に参加した欧州各国に対し、同銀行の運営をめぐる懸念を示すとともに、中国が南シナ海で進める人工島造成を容認しない姿勢で足並みをそろえることに心を砕いた。

 首相は昨年のブリュッセルでのG7サミットでも中国の海洋進出について自ら取り上げ、「力による現状変更」という点でウクライナ情勢と類似した問題がアジアでも起きていると訴えた。周辺国の批判を意に介せず造成工事を急ぐ中国は最近、人工島を「軍事目的」と認めた。日本政府は「昨年よりも事態は深刻化している。欧州各国にも危機感を共有してもらいたい」(首相同行筋)と警戒を強めている。

 日本が南シナ海情勢に厳しい姿勢で臨むのは、沖縄県・尖閣諸島のある東シナ海にも波及しかねないとの懸念があるためだ。安倍政権は日米同盟の強化に加え、オーストラリアやインド、東南アジア諸国連合(ASEAN)と海洋安全保障の協力を深めてきた。

 首相は今回のサミットの機会を最大限に活用して欧州を引き込み、中国に対する圧力を強めたい考え。開幕に先立ち、フランスのオランド大統領との個別会談では、人工島造成に「懸念を共有している」との発言を引き出した。

 AIIBに関しても、首相はかねて「悪い高利貸ではいけない」として、運営の透明性や融資の持続可能性に疑念を示してきた。創設メンバーの英国、仏、ドイツ、イタリアが一堂に会したサミットで、首相は「持続可能でないことにお金をかけることがないようにすべきだ」と直接懸念をぶつけ、中国がもくろむ「G7分断」の阻止に躍起となった。

 ただ、圧力一辺倒では、中国の強引な海洋進出を止められないとの指摘もある。首相は昨年11月と今年4月に習近平国家主席と会談し、日中の関係改善に努めることでは一致しており、対中外交では硬軟織り交ぜた対応が必要となりそうだ。