アジア・オセアニアNews blog ~お日様とお月様の光と影~

アジア・オセアニア地域の通信社が配信する記事から『中国の領土紛争問題』を伝え日本の安全保障などのニュースブログ。

秘密保護法 米は歓迎、注文も (NHK NEWSWEB)

2013年12月07日 | 憲法改正と日本の安全保障
秘密保護法 米は歓迎、注文も
NHK NEWSWEB 12月7日 5時54分

 特定秘密保護法は、6日夜の参議院本会議で、自民・公明両党の賛成多数で可決され、成立しました。
 これについて、アメリカ国務省のハーフ副報道官は6日の記者会見で、「機密情報の保護は同盟国間の協力に決定的な役割を果たすので、今回その手続きが強化されたことを歓迎する」と述べました。
 一方で、ハーフ副報道官は「言論の自由や報道の自由を共に実践していくことも、同盟の基礎だ」と述べ、今回の法律が言論や報道の自由の制限につながらないよう注文をつけました。

防空識別圏問題で、米中の対立に軟化の兆し (ウォール・ストリート・ジャーナル)

2013年12月07日 | 東アジアニュース
防空識別圏問題で、米中の対立に軟化の兆し (抜粋記事)
ウォール・ストリート・ジャーナル 2013年 12月 06日 18:06 JST
By PETER NICHOLAS IN WASHINGTON, JEREMY PAGE IN BEIJING AND YUKA HAYASHI IN TOKYO
 
 前文省略

 バンデン氏は5日に韓国に到着した。地域の緊張緩和に向けて協議し、自国の防空識別圏拡大を目指す韓国政府の計画についても協議する。不安定な地域でにおける韓国のこうした動きは敵意を増幅させかねない。

 オバマ政権当局者らはこの日、米国が中国の防空識別圏を容認しないとし、それに対応するために米軍の運用を変えることはないとあらためて述べた。

 ホワイトハウスのカーニー報道官は防空圏について、中国の行為が「危険かつ挑発的」だとし、「われわれはそれを容認しない。実施しないよう中国に呼びかけている」と述べた。

 だが、中国が防空圏を正式に撤回するとの話はほとんどない。米国防当局者は、中国が防空圏を「実施」すべきでないとする米国の見解を繰り返した。こうした発言は、中国政府が当初発表した厳しい規則の適用を控えることに対する米国の期待を示唆しているとみられる。

 こうした米国の姿勢に加え、中国が自ら設けた規則をこれまでのところ弾力的に解釈していることもあり、米国を巻き込む軍事衝突に発展する恐れはひとまず遠のいたようだ。

 中国は5日、防空圏が国際基準を遵守しているとして、これを尊重するよう米国に要請した。ただ、一帯での飛行の安全に関する「技術的な問題」を他国と議論することに前向きだと付け加えている。

 中国政府は一方、航空機が飛行計画を提出することを定めた規則や、提出しなければ防衛措置を取る可能性があることを明確にした。
 こうした規則を発表した中国国防軍は、圏内の航空機は撃ち落とさずに監視・識別し、脅威と見なされた場合に戦闘機を送って追跡するだけだとしている。

 防衛専門家は、規則のこうした解釈について、日米など中国以外の国による防空圏の運用に比較的近いと述べた。こうした防空圏は各国が独自に設定しており、国際機関の規制を受けていない。

 中国や国際安全保障を専門とするマサチューセッツ工科大学のテイラー・フラベル氏は「同盟国の日本は防空圏を撤回すべきだとしているが、米国はこの見解を取りそうにない」とし、「本当に問題なのは、防空圏の運用に当たって中国が何をするかだ。米国が手続きを重視する姿勢を強めているのはそのためだ」と述べた。さらに、米国の姿勢が「変化している」と付け加えた。

 日本では米国の対応に失望する当局者もいた。だが、日本の当局者らは5日、米国の苦しい立場を理解しており、基本的な安保の原則で足並みの乱はないと述べた。

 米国の一部共和党議員も政府の対応に満足していない。下院外交委員会に参加するダナ・ローラバッカー議員(共和、カリフォルニア州)は「これほど攻撃的であることには代償が伴うということを、相手に知らしめなくてはならない」とした上で、「われわれが危機に瀕しているのに、(政権当局者が)強さを誇示していないことは確かだ」と述べた。

 米国は、中国周辺で最も近い同盟国である日本と韓国を安心させながら、急拡大する中国の影響力に適応しようと努めている。だが、今回の問題で米国と日本の見解が分かれていることで、米国の直面する課題が浮き彫りになっている。


以下省略

19世紀清と李氏朝鮮そして江戸幕府は国家の近代化に失敗した 第一章 (4)

2013年12月07日 | お日様とお月様の光と影
 1854年8月末、密航の罪で吉田寅二郎と金子 重之輔が江戸伝場町の獄に投獄されて四か月が経過しました。寅二郎の安否確認のため桂小五郎が江戸伝場町の獄(現東京都中央区日本橋小伝馬町)に向かっていました。
 桂は長州藩の尊王攘夷派の中心人物ですが藩医の息子で武家の出身ではありませんでした。しかし桂は後に他藩の交渉を担当し長州藩庁の政務責任者となります。そのため桂は幕府より常に命を狙われる様になります。桂は幕末歴史的な事件に立ち合い察知するとすぐその場から逃げる「逃げの桂」と呼ばれました。ちなみに「桂小五郎」は偽名で他に偽名は10種類以上使い分け幕末の動乱を生き延びました。

  「吉田さん無事に生きていてください…」
  
 桂は願う様な思いで伝場町の獄へ向かった。伝場町の獄は東牢、西牢、百姓牢があり身分によって牢が分かれていて収容囚人は300人位が投獄されていました。桂は牢屋役人に袖の下(わいろ)を渡し吉田寅二郎が投獄された牢に向かった。桂は薄暗い廊下を進んで行きやがて牢屋役人がこの牢だと言った。そこで桂は信じられない光景を見ました。

  「吉田さん…????」 
  「ヤァ桂君!」

 牢の中心あたりに畳を積んで高い所で吉田寅二郎が囚人たちに囲まれ何事か説いていたのです。

  「吉田さん何をやってるのですか?」 
  「この者たちに国家構想を説いていたんだ!」
 

 桂はあきれた。桂は牢なんて入ったことが無いし結構緊張していたのに。吉田寅二郎は元気だった。しかも寅二郎は牢名主になっていて囚人たちに「国家構想」を説いていたと言う。

 吉田寅二郎は囚人たちにこう説いた。西洋列強諸国が我が国に国交と交易を求めて次々来航し日本は国難に直面している。国中の志士が攘夷!攘夷!と叫んでいる。
 攘夷論は空であり意味の無いもので幻想でしかないのだ!
 攘夷論に対抗するためには「近代科学を学びそして日本を近代国家にし西洋列強諸国と同等の国力を持たなければならない」という近代国家構想を実行することだと説いた。
 
 桂は苦笑したいかにも吉田寅二郎らしい「近代国家開国論」でした。がしかし長州の藩論は攘夷論に傾き始めていました。この頃の長州藩は他藩と同様に「攘夷派」と「佐幕派」に分裂し対立していました。

  「吉田さん年末までに出獄できる様に高杉小忠太殿が幕府と交渉しています。」
  「そうか金子君は?重之輔どうなる?」
  「残念ですがその人は百姓だから解りません!」

 金子 重之輔は百姓牢に投獄され劣悪な衛生環境で皮膚病を発症していました。それに対して吉田寅二郎のために藩主毛利敬親と藩庁とが動きまた江戸長州藩邸の高杉小忠太と兄杉民治が動き必死になって寅二郎を救おうとしている。「この人は長州藩にとって掛け替えのない人なんだ」と桂は思った。
 牢屋役人がそろそろ帰れと桂に促した。「とにかく年末までに二人が萩に帰れる様にみんな奔走しています」そして桂がその場を去ろうとした。ふと桂が振り返り吉田寅二郎に問いました。
    

  「吉田さん、アメリカ合衆国海軍はあなた方二人に寛大な処置を
   幕府に要望したことを知っていますか?」
  「下田奉行から聞いた」
  「なぜそんなそことをしたのでしょうか?」 
  「解らない…それがアメリカ合衆国の国家理念かもしれない…」
  「解ったらご教授してくだい」
  
 そう言うと桂は牢屋役人に連れ出された。

 吉田寅二郎と金子 重之輔を救ったアメリカ合衆国海軍。この軍の行動が吉田寅二郎の「近代国家開国論」に影響を与えたと思われます。アメリカ合衆国は当時新興国で「民主主義と自由主義」を国家の理念とし「自由・人権・平等」を掲げイギリスより1776年に独立しました。しかし19世紀半ばになるとアメリカ合衆国の内政問題として奴隷制度廃止運動が激しくなり「奴隷制度支持州」「奴隷制度廃止の自由州」とに国内は分裂していました。奴隷制度問題はアメリカの深刻な内政問題へと変転していました。

  1854年9月、イギリス・フランス連合海軍が帝政ロシアのカムチャツカ半島のペトロパブロフスク・カムチャツキー海軍港を包囲し砲撃を行い海軍港攻略戦を続けていました。そしてマニラで待機していた帝政ロシアプチャーチン艦隊が極東港湾都市ソヴィエツカヤ・ガヴァニを目指し北上を始めました。帝政ロシアプチャーチン艦隊の動きを察知した香港で待機していたイギリス東インドシナ艦隊司令ジェームズ・スターリングは日本に向けて艦隊を出航したのです。
 
  イギリス艦隊と帝政ロシア艦隊が日本を目指して出航しました。
  再び日本に危機が迫った。
 

   つづく


    
   お日様とお月様の光と影
  ~東アジア近代化クロニクル(年代記)~ 
 
   第一部 19世紀清と李氏朝鮮そして江戸幕府は国家の近代化に失敗した

         プロローグ ペリー来航と黒船カルチャーショック!
         第一章   西洋列強諸国との外交攻防と内政攻防 (1)~(4)
   

   ≪参考文献≫ 
   知れば知るほど徳川十五代 実業之日本社より
   江戸300藩最後の藩主~うちの殿様は何をした?光文社文庫 より
   幕末バトルロワイヤル 井伊直弼の首 新潮新書 より
   歴史読本 徳川慶喜をめぐる女たち 1998年10号  新人物往来社

   1990年放送 NHK大河ドラマストーリー 翔が如く 前半 より
   1998年放送 NHK大河ドラマストーリー 徳川慶喜 前半 より
   2010年放送 NHK大河ドラマストーリー 龍馬伝  前半 より
   2013年放送 NHK大河ドラマストーリー 八重の桜 前半 より

   文春文庫 司馬遼太郎著 世に棲む日日(1)~(2)より
   新潮文庫 司馬遼太郎著 花神 (上) より
   文春文庫 司馬遼太郎著 酔って候 より
  文春文庫 司馬遼太郎著 最後の将軍 より


  突っ込みどころ満載!
   筆者は司馬遼太郎の作品とNHK大河ドラマにかなりの影響を受けているようです。
 また筆者はこのコラムの様なNHK大河ドラマを観たいそうです。
     

中国、日本の防空圏撤回法案採択を批判 ( ロイター )

2013年12月07日 | 東アジアニュース
中国、日本の防空圏撤回法案採択を批判
ロイター 2013年 12月 6日 19:36 JST

[北京 6日 ロイター] -中国外務省は6日、尖閣諸島(中国名・釣魚島)を含む東シナ海上空に設定した同国の防空識別圏について日本の衆院が撤回を求める決議を採択したことを批判した
同省の洪磊報道官は定例記者会見で、中国は東シナ海に防空識別圏を設定する権利を有しており、妥当で合法な行動だと説明。

「この問題に関して日本はばかげたことを言う権利はない。中国は断固として抗議する。日本が今すべきことはこうした誤った行動や挑発をやめることだ」と語った。衆院は中国の危険な行為に抗議。「現状を変えようとする(中国政府の)一方的な試み」を容認できないとして法案を採択した。

韓国政府  防空識別圏拡大方針を決定 (聯合ニュース)

2013年12月07日 | 東アジアニュース
韓国政府  防空識別圏拡大方針を決定
聯合ニュース 2013/12/06 21:12

【ソウル聯合ニュース】韓国政府は6日午後、国家安保政策調整会議を開き、韓国の防空識別圏(KADIZ)を拡大する方針を固めた。韓国政府高官は同会議終了後、聯合ニュースの取材に対し、「KADIZの拡大を最終的に決定した。8日に発表する予定だ」と明らかにした。
 韓国政府は、中国が東シナ海上空に一方的に防空識別圏を設定したことを受け、KADIZの拡大を検討してきた。中国の防空識別圏は済州島の南西沖の上空でKADIZと重複しているほか、韓国の総合科学基地がある離於島の上空も含まれている。
 拡大案の具体的な内容は明らかになっていないが、防空識別圏は離於島、韓国南西沖の馬羅島、南東沖の鴻島の上空まで拡大されるとみられる。

朴大統領 米副大統領と会談 韓日関係めぐり温度差 (聯合ニュース)

2013年12月07日 | 日韓紛争
朴大統領 米副大統領と会談 韓日関係めぐり温度差
聯合ニュース 2013/12/06 18:14

【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クンへ)大統領は6日、青瓦台(大統領府)でバイデン米副大統領と会談した。韓国と日本の関係改善についても意見交換したが、成果は出なかったもようだ。

 バイデン氏は「韓国と日本は米国の重要な同盟国だ。障害要因が速やかに解決され、円満な関係進展が遂げられることを望む」と言及したのに対し、朴大統領は「信頼に基づき、両国間に未来志向の関係が構築されることを望む。日本の真摯(しんし)な措置を期待している」と応じた。

 韓日間系が軌道に乗ってからこそ、オバマ大統領が提唱する「アジア重視」の土台となる韓米日の3者協力が完成されることから、バイデン氏は韓日関係の進展という「結果」に重きを置いた一方、朴大統領は結果を出すための「前提条件」を強調したと受け止められる。双方に温度差があるとみられる。

 ただ、バイデン氏は3日、安倍晋三首相と会談した際に約20分間、二人だけで話したとされ、朴大統領との会談で韓日関係の改善に向けた安倍首相からの「贈り物」を伝達した可能性があるとの見方も出ている。