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アジア・オセアニア地域の通信社が配信する記事から『中国の領土紛争問題』を伝え日本の安全保障などのニュースブログ。

硫黄島に通信傍受施設 対中国警戒監視を強化 (時事通信)

2013年09月21日 | 憲法改正と日本の安全保障
硫黄島に通信傍受施設 対中国警戒監視を強化 防衛省
時事通信 2013/09/20-18:43)


 防衛省は硫黄島(東京都小笠原村)に通信傍受施設を新設する方針を固め、2014年度概算要求に経費約4億5000万円を計上した。17年度からの運用を目指す。太平洋での中国軍の活動に対する警戒監視能力を強化するのが目的で、艦船などによる通信を傍受して動向把握につなげる。
 太平洋での中国の動きは近年活発化しており、今年7月には宗谷海峡を通過した中国海軍艦艇5隻が小笠原諸島沖を経由し、日本列島の周囲を航行した。今月は空軍の2機の爆撃機が、沖縄本島と宮古島の間の空域を飛行して、太平洋に抜ける事案も確認された。
 沖縄県の尖閣諸島をめぐる日中の対立が続く中、防衛省は中国軍の活動区域が尖閣周辺の東シナ海から日本本土に接近しつつあることを警戒。中国が「第二列島線」と位置付ける、小笠原諸島と米領グアムを結ぶ国防戦略ラインに進出する事態に備え、硫黄島に通信傍受施設を置くことにした。 
 通信傍受機能を持つ施設は、北海道や新潟県、鹿児島県の喜界島など国内6カ所にある。太平洋上の施設は、硫黄島が初めてとなる。