アジア・オセアニアNews blog ~お日様とお月様の光と影~

アジア・オセアニア地域の通信社が配信する記事から『中国の領土紛争問題』を伝え日本の安全保障などのニュースブログ。

米英仏、シリア軍事介入準備ほぼ完了 アサド政権は対決姿勢崩さず (ウォール・ストリート・ジャーナル)

2013年08月28日 | 中東・アフリカのニュース
米英仏、シリア軍事介入準備ほぼ完了 アサド政権は対決姿勢崩さず
ウォール・ストリート・ジャーナル 2013年 8月 28日 08:18 JST.
By MARIA ABI-HABIB AND SAM DAGHER


【ダマスカス】アラブ連盟は27日、シリア政府が国民に対し化学兵器を使用した証拠を得たと発表、米国が英仏などとともに準備を進めるシリアへの軍事介入を支援する材料を提供した。これに先立ちシリア外相は、外国のいかなる攻撃からも自国を防衛すると宣言、対決姿勢を崩していない。

 仏英両国の軍高官らは同日、米軍と会議を開き、1000人以上の市民が死亡したと反政府側が主張するシリア軍の化学兵器を使った疑いのある攻撃への対応を協議した。
 ヘーゲル米国防長官は、国防省としてオバマ大統領に対シリア軍事行動のさまざまな選択肢を提示したことを明らかにしたが、その内容についての説明は避けた。複数の国防省担当者は、地中海に停泊する米軍艦からの巡航ミサイルによる攻撃を検討していることを明らかにし、その1人は「もう(攻撃)準備は整っている」と話した。

 一方、オランド仏大統領も同日、首都ダマスカスで市民に対して化学兵器を使用したようだと述べアサド大統領体制に対する「制裁」を行うと表明した。
 パリのエリゼ宮(大統領官邸)での大使級の会議で表明したもので、西側諸国が化学兵器使用について「必要な軍事力」を使ってアサド体制を攻撃することに同調するよう訴えた。
 同大統領はさらに「この化学兵器による大量殺人は見過ごすわけにはいかない。フランスは無辜(むこ)の市民に対しガス攻撃をするという決定を下した人間に制裁を与える用意ができている」と述べた。


 米欧の関係者によると、米政府は国連の承認なしにシリアへの軍事介入をする方策を探っているという。国連を通した場合、ロシアがいかなる軍事行動も出来ないように拒否権を発動する可能性が高いためだ。オバマ政権は最近、北大西洋条約機構(NATO)、アラブ連盟との接触を深めシリアへの軍事行動への理解獲得に動いている。

 アラブ連盟が同日出したシリア非難の声明は「この(化学兵器使用という)凶悪な犯罪に加担した人間全員が国際法廷で裁かれることを要求する」としており、米側の軍事介入への理解を示唆した。さらに声明はアラブ連盟加盟国と国際社会に対し、この凶悪犯罪に対する非難決議を採択し、シリア政府が2年に及ぶ暴力と犯罪を終わらせるよう要求している。

 以下省略

 

中国軍艦2隻、宮古島沖通過 太平洋で定期訓練か (時事通信)

2013年08月28日 | 安全保障と東シナ海紛争
中国軍艦2隻、宮古島沖通過 太平洋で定期訓練か 防衛省
(時事通信 2013/08/27-17:30)

 防衛省は27日、中国海軍のフリゲート艦2隻が沖縄本島と宮古島間の公海上を航行し、東シナ海から太平洋に通過するのを確認したと発表した。領海への侵入や接続水域での航行はなかった。
 2隻は26日に浙江省の軍港を出港した艦艇とみられ、防衛省は西太平洋で定期訓練を行う可能性があるとみている。

西側諸国、数日以内にシリア攻撃する可能性を反政府派に通達 (ロイター)

2013年08月28日 | 中東・アフリカのニュース
西側諸国、数日以内にシリア攻撃する可能性を反政府派に通達=関係筋
ロイター 2013年 08月 28日 00:47 JST

[アンマン 27日 ロイター] - 西側諸国は、シリアの反政府派に対し、数日以内に政府軍への攻撃を行う可能性があると伝えた。代表者とシリア国民連合がイスタンブールで開いた会合に出席した関係筋が明らかにした。

 関係筋の1人はロイターに「アサド政権による一段の化学兵器使用を阻止するために、数日中にも行動が取られる可能性があることが、反政府派に明確な形で伝えられた。またジュネーブでの和平協議に向けた準備を続けるべきだとも伝達された」と語った。
 イスタンブールのホテルで開かれた会合には、シリア国民連合のジャルバ議長ら幹部と、「シリアの友人」の中核国11カ国を構成する米英仏独伊、トルコ、サウジアラビア、エジプト、ヨルダン、アラブ首長国連邦(UAE)、カタールの代表が出席した。

 別の関係筋によると、会合に出席した米国のシリア問題代表ロバート・フォード氏はジャルバ議長に対し、「化学兵器のさらなる使用を阻止する適切な行動」を想定するよう促した。

 ジャルバ議長はダマスカス西部の軍用飛行場や同北部のミサイル基地など、攻撃の標的とし得る10カ所のリストを提示したという。
 シリア反政府派関係者は、ジュネーブ和平協議への参加と暫定政権の受け入れにアサド政権を追い込むために十分な規模の攻撃を西側諸国が見込んでいることは明らかとし、「反体制派へのメッセージはジュネーブ(和平協議)に向けて準備を進め、政権移行の可能性に備えるべきというものだった」説明した。
 その上で「しかしアサド政権が崩壊する可能性も視野に入れる必要がある。攻撃が極めて強力なものとなり、政権の軍事力の象徴に打撃を与えれば政権の崩壊もあり得る」と語った。