ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

HoME8 2-II The Passage of the Marshes (3)

2006-06-13 20:33:28 | Tolkien・HoME
先日読んだ所で,『幽鬼だよ~,幽鬼だよ~』の後ろに[?under] the moonとついていたのを読み飛ばしました。([?under]はクリストファーさんの註)

<メモ>
‥フロドはゴラムの変貌に気付く。最初はなついていたのに,昔のような喋り方に変っている。月の出ている時は一緒に歩くのがとても難しい。
</メモ>

その後,ゴラムの変貌に気付いたのはサムと修正され,さらに続きます。

<メモ>
フロドは次第に指輪の重さを感じる。それはゴラムも同じ。ナズグルがアイゼンガルドに向かうのを見てからは,地を這い縮こまりながら進む。サムは水溜りの中に死人の顔を見つけて叫ぶ。ゴラムは笑う。死者の沼地,そうだよ,白い目(White eye→ゴラムは最初,White Face Yellow Faceを,White eye,Yellow eyeと呼んでいたそう。)が起きている時は見ちゃだめだよう。彼らは何?彼らは誰?と訊くサム。サムに言われてフロドも覗き込む。ある物は恐ろしく,ある物は美しい,でも皆腐っている。。。

エルフや人間やオークのようだ,そ~だよ,そ~だよ,みんなしんでくさっているよ,スメアゴルがわかくてしあわせだった時,いとしいしとが来るまえ,みんなたたかったんだ~。でも彼らがほんとうにそこにいるか,スメアゴルしらない。さわることはできないよ!

月は西に傾き,彼らは歩き続ける。やがて大きなプールに道をふさがれている場所に着く。彼らがそこを覗くと,過去の死んだ人の顔ではなく,彼ら自身の死んだ顔を見る。早く出よう!
</メモ>

これは書き直され,彼ら自身の顔が映る話はなくなったそうです。(ほっ)
またこの時,ナズグルはアイゼンガルドに向かっていたと記されている所は注目すべき,と,クリストファーさん。(サウロンの怒りのスピードで,と追加されているそうです。(笑))

ゴラムのうたの初期の版は,正式版と全然違うそうですよ。ちなみに内容は,前半は冷たい風の吹く土地についての描写,後半は,どっかにおさかないないかな,というもの。正式版では,バギンスとなぞなぞの事について触れているようですが,それはまだないようですね。

さて,ここからいよいよ,7巻で『予見された』話とは違う方向へ突入です。キリス・ウンゴルとミナス・モルグルの位置がついに変ってしまった,歴史的なメモです。

<メモ>
この有名なモルドールへの道は,2つの塔によって守られている。モルドールの歯と言う。ずっと昔にゴンドール人によって建設された物だ。彼らは敢えてそこを通らず,西,南へ向く。ゴラムは彼らに,キリス・ウンゴルとミナス・モルグルの道について話す。そこに蜘蛛がいるとは話さなかった。
</メモ>

これもまたある日突然?決まった事のようです。とりあえず最初はキリス・ウンゴルの塔の話はまだしばらく現れず,フロドとサムは,相変わらずミナス・モルグルの方に入るようですが。

このメモと同じページに,サムがゴラムの「1人議論」を目撃するシーンの下書きもあるそうです。ゴラムの目には青白い光と緑の光が交錯,また彼がビルボに指輪を盗まれたとブツブツ言っているシーンもあります。

The Farthest Shore 読書 (7)

2006-06-13 00:02:32 | ゲド戦記・Le Guin
Lorbanery (1)
緑の島に住む人達は絹織物を営んでいたが,蚕を食べる蝙蝠を殺したりしない。自分達は蚕で生活しているのだから,蝙蝠にも蚕を食べる権利があると言う。
For if human beings live off the worms, they say, surely small bats have the right to do so.
しかしこんな素敵なモットーを持っているにしては‥‥な,島の人達。

突然theeとかthyとか言い出す女性。日本語では汝とか訳されますが,確かに偉い人やもったいぶった人が,目下の人に使うのをよく目撃します。でも,LOTRの原書では,好きな人や近しい人に使うという使い方もありましたね。


Run!Run!Run!