保護猫活動する隠居爺の野菜作りとスキーの日記そして病気の記録

冬場の60日以上はスキー、夏場はそのための体力作り&自給用野菜作り、そして保護猫活動と病気の記録も綴ります。

マスクの繊維とウィルスの大きさのビジュアル的比較

2020年03月16日 | 私と新型コロナ

「新型コロナに感染しないためにマスクをする」に
前々から疑問がありました。

ドラッグストア等に並んでいるサージカルマスクと呼ばれる家庭用マスクでは
サンダーによる塗膜除去やパテ研ぎの際の粉塵の臭い、さらには
塗装に使う有機溶剤のシンナー臭も防ぐことが出来ないことを
かつての自動車板金塗装業の経験から知っているからです。

当時の記憶では確かシンナーの浮遊粒子は
10ミクロン(1ミクロンは1mの100万分の1)以下だったはずです。

その後、人の呼吸器系に沈着して健康に影響を及ぼすものとして
「PM2.5」なる微小粒子状物質が取り沙汰されるようになり、この中に
シンナー等の揮発性有機化合物が含まれていることを知りました。

PM2.5・・・大気中に浮遊する微粒子のうち、粒子径が概ね
2.5ミクロン以下のものを指し、粒子径2.5ミクロンの
50%の捕集効率をもつ分粒装置を透過する微粒子。
呼吸を通して微粒子を吸い込んだ時、鼻、喉、気管、肺など
呼吸器系に沈着することで健康への影響を引き起こす。
粒子径が概ね5ミクロン以下になると肺胞にまで達するが
1ミクロンの粒子でも肺胞に達し沈着するのは
おおよそ吸入量の1~2割、残りは呼吸により体外に排出される。

"臭う"とは、その粒子がマスクの繊維を通過していからに他ならないことから
シンナーの粒子径は2.5ミクロン程度ということが分かります。

一方、新型コロナウイルスの大きさは、0.1ミクロン以下とされていますので
シンナーの浮遊粒子の 1/100 しかないということで
いとも簡単にマスクの繊維の網をすり抜けてしまい
除去効果はほとんどないと言えます。

 

ウィルス:0.1ミクロン

口から飛散する飛沫の水分を除いた
核の大きさ:5ミクロン

花粉:30ミクロン
(このうちアレルギーを引き起こす物質・アレルゲンは
2.5ミクロン以下で、ほぼシンナーと同じ大きさ)

 

以上のことから、家庭用サージカルマスクと呼ばれるものは
「口からの唾液や飛沫を飛散させないこと」が目的であり
「ウイルスの侵入防止を目的にしていない」ということが分かります。

なお元々は製造・建設現場の粒子状物質の吸入防止に使用されていた
N95マスクは「0.3ミクロンの粒子を95%除去できる」ので
感染防止に有効ですが、"息苦しい"ので常時着用には向きません。

板金塗装作業においても、これとほぼ同等の防塵マスクと
シンナー対策のための防毒マスクまたは防塵機能付の防毒マスクを
使いますが、さらに息苦しく、どちらも作業が終わると、時間とともに
低下する機能を長持ちされるためにもすぐに外します。

なんといっても、使い捨てタイプでも1枚数百円するのですから。

コメント
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