日々・from an architect

歩き、撮り、読み、創り、聴き、飲み、食い、語り合い、考えたことを書き留めてみます。

二つのぐいのみ(2):小橋川ツル子と後藤茂夫

2015-02-15 21:53:03 | 愛しいもの

与那原の丘陵地に建つ「聖クララ教会」でのコンサートを聴きに沖縄を訪れた。コンサートの前日、2月10日(2015年)の早朝6時55分羽田発のANA2便にはじまる今回の沖縄行きは、僕の沖縄感を僕自身確認することになった。
それはさておき「ぐいのみで」ある。

一つは愛用している沖縄壺谷の仁王(窯)を継いだ小橋川ツル子の作品、そして長い間使いこなしてきた益子の後藤茂夫の一品(逸品)である。
小橋川ツル子は沖縄の草花を繊細に、柔らかな筆致で描いて豊かで華やかな南国の空気を僕たちに伝えている。

一方の益子に釜を持つ後藤茂夫のこのぐいのみは、一見益子とは思えない緑の釉薬と土の色が織り交ざった力強い手練である。
後藤茂夫とのお付き合いも何十年を経たのか思い出せないが、幼稚園児だった子息が島岡達三に学び、銀座の画廊で作品展をやるなど若手の作陶家として活躍をはじめ、彼の黒釉による小さな珈琲茶碗は、僕の日常に欠かせなくなっている。

<写真右 小橋川ツル子のぐいのみ 左後藤茂夫のぐいのみ>


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2 コメント

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目利き ()
2015-02-20 12:48:22
penkouさんは審美眼をお持ちなので書画にしても焼き物にしても肥えた目でセレクト出来て良いですね。
洋服や小物選びもそうかも知れません。
私、建築屋のくせにそのあたりのセンスが無くて・・・汗

写真のぐい飲みなら私の好みは右側でしょうか。

個人的には、お酒はまずは透明なグラスか、底が白っぽい器で色合いを見てから頂きたいです。
ワインしかりウィスキーしかり、焼酎も日本酒も。
色、香り、最初の口当たり(唇にお酒が触れた瞬間の感覚。これはバカラみたいに縁が良い角度と厚みで唇に合うと尚良いっす。味も変わるし)

ま、一合空ける頃には舌も鼻も麻痺してますが:笑
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陶器と磁器 (penkou)
2015-02-22 12:42:05
mさん
お酒の飲み方、人、様々ですね。
アイレイにしてもバーボン、スコッチ、或いはニッカ、サントリーなど日本のウイスキイにしても、またブランディは僕はグラスにこだわるのですが、日本酒、泡盛などはやはり陶器です。基本的には磁器でなくこだわりの陶器。言われてみて何故陶器(酒器?)なのかと、ふと考え込んだりしましたけど・・・・味わい深いグラスも何故か在るのですが・・・

器・・不思議なのですが、珈琲は陶器なのに、紅茶は磁器です。mさんは?
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