日々・from an architect

歩き、撮り、読み、創り、聴き、飲み、食い、語り合い、考えたことを書き留めてみます。

`験直し神様`のコトバ

2013-01-05 21:03:45 | 日々・音楽・BOOK
こんなことを言うと、地の神様に叱られるかも知れないが、三が日を過ぎてから凶の験直し(げんなおし)のために大山阿夫利神社にお参りした。
そして頂いたお言葉。
「ながむれば ながむる花のあるものを 空しき枝に うぐいすの なく」

さて、何のことかと思えば、「古きをすてて 新しきにつくがよい あまり一つの物にとらわれて役にも立たぬことを思ってはだめです 元気を出して捨てるべきはすて進むところへ進め」
分かりやすいが何となく稚拙な一文、でもこれだと思った。
過去は大切だが、やることをやるのだ。迷わずに!

「願い事は、急には無理だがひかえてよし」。待ち人は来るし、「失せものはところをかえて探せ」。そうか!年末に部屋を片付けたら何が何処へ行ったか分からなくなった。神の教え好し!
そして「学問は、自己への甘えを絶ち目標を定めよ」。よし、そうしよう!
そして旅行(たびだち)、「思いきって出よ」、とある。暮れに四国に行き、2月は沖縄だ。目標定まれり。

例年の如く、沢山の方々に賀状をお送りし、沢山頂いた。
僕も数名の友人に万年筆で同じ文意の書き添えをしたが、一年過ぎるのが早すぎて困ります、と困惑している同年輩の添え書きが気になっていた。
歳をとると共に、時間経つのが早くなるが「元気を出して捨てるべきはすて進むところへ進め」という神のお言葉にある「元気を出して」というのがいい。

こういう賀状の書き添えもあった。
お目にかかれて嬉しかった、(僕から)よい影響を受け、世界が広がった、とあり、さらに一言。「結婚しました」。大学院博士課程に在学中の女子大生である。
「お元気ですか、私もがんばってます。大晦日に還暦過ぎてしまいました」という飲み屋の素敵なお上からの細いペン字の添え書きもあって、ずいぶん会っていないなあと嘗てのやり取りを思う。

「アタリマエという奇跡、フツーという奇跡かけがえのない価値を見出していきたい」という大学の教授。
そして、建築歴史学の重鎮「皆様のご健康とご多幸をお祈りします」という一文への添え書きにペンでの八文字「もうすぐ米寿です」に、穏やかな懐の広いお人柄を思い、この何気ない賀状に万感の想いが込められていることを想う。そして僕は良き新年を迎えることができたと感謝するのだ。

おみくじは「第四十七番 中吉」である。

妻君と並んで社殿の前で記念写真を撮った。でも掲載の写真は立ち寄った蕎麦や「萬陣」である。