日々・from an architect

歩き、撮り、読み、創り、聴き、飲み、食い、語り合い、考えたことを書き留めてみます。

四国の建築 松山から今治へ・316号線沿いの村

2011-03-11 11:54:02 | 建築・風景

昨週末、小さなレンタカー(マツダのデミオ・小回りが利いてなかなかいい!)で、松山から石手寺、奥道後を経由して今治に向かった。日差しに春の気配を感じるが空気が冷たい。石手川沿いに山並みを分け入るように連なる317号線沿いの集落には、数日前に降った雪がうっすらと残っている。
走る車も少なくてのんびりと車を走らせながら、道幅の広い個所があると車を留めて、山麓に小ぶりな石を積み込んで段々畑にし、へばりつくように建っている瓦屋根の木造家屋のさまを見たりした。
小学校時代を過ごした天草の粗末な我が家もこんな感じで建っていたが、段々は切りっぱなしで石なんて積んでなかったなあとちらっとそんなことが頭をよぎる。
石垣の風情がとてもいいのだ。石を積んでこの地を大切にして慈しむように農作物を育てる人たちがいる。でも人の姿がない。
昨秋、建築家丹下健三の故郷今治に行ったのだが、もう一度市庁舎やその周辺に建つ丹下健三のつくった建築を見ておきたいと思った。市民会館建て替えの話があって気になっているのだ。