元町の夕暮れ ~万年筆店店主のブログ~

Pen and message.店主吉宗史博の日常のこと。思ったことなど。

肩たたき世代の心掛け

2019-04-14 | 実生活


ペリカンの蒔絵万年筆とんぼとSkyWindのポストカード。SkyWindさんはいつも私が見たい景色を見せてくれる。


気付いたら50歳になっていて、まだ若いと思っていた自分がこんな齢になっていることにいまだに戸惑っている。

自分が自分の齢に戸惑うのは、自分に齢をとる準備ができていなかったからなのではないかと思うけれど、とってしまったものはどうしようもない。自分の意識と実際の齢とのギャップを埋めないといけません。

世間からみると大人と言われる年齢を遥かに超えて、会社で言うと肩たたきが始まってもおかしくない年齢になっている。

お店など販売の仕事においては、経験というのはあまり役に立つものではなくて、それよりも新しい感性の方が大切だと私も思っているので、ある程度の年齢に達した人には辞めてもらいたいと会社の立場だと思うのかもしれません。会社という形態をとっている以上、本当は現場を退いた人を受け容れる勤務先がないといけないとは思うけれど。

給料が高いだけで、自分の経験や思い込みだけで仕事して、今の時代に自分をアップデートできていなければ、自分の店なので肩をたたく人はいないけれど、世間から肩たたきされてしまいます。

しかし、今の時勢は読みたいと思うけれど、同調はしたくないと思ったり、若い人たちよりも長くやってきたというつまらない誇りのようなものはあるので、この齢なりの存在価値を示したいとも思っています。

それを支える心の持ち方は、私の場合は若い人のお手本になりたいという想いです。

やるべきことをちゃんとやって、礼節のある心のこもった応対をするという当たり前の基本的なことを謙虚にちゃんとして、仕事のスタンダードを示すことは業種が違っても伝わると思います。

お客様方から教えられることばかりで、実は全くちゃんとできていないけれど、そうありたいと思う気持ちが今の自分の心の大きな部分を占めています。