今年から正方形ダイアリー/ノート用の透明カバーを作って販売し始めています。
もともとグイード・リスポーリ氏の四角いグリーティングカードと、正方形ダイアリー/ノートがほとんど同じサイズだったことから、これを表紙にしたらすごく楽しいのではないかということで販売を始めました。
ル・ボナーさんの革カバーがあるのに、値段の安い透明カバーを発売したら、革カバーが売れなくなるという考え方もあるのかもしれないけれど、そんなことはないと思っています。
むしろ正方形ダイアリー/ノートが活性化して、相乗効果が生まれるのではないかと思います。
表紙とカバーの間に何か挟んだりするための透明カバーとル・ボナーさん秘蔵の革、お勧めの革を使った革カバーとでは、その楽しみ方が全然違う。
革カバーの楽しみは、その革の手触り、質感、エージングを楽しみ、その革の出自を楽しむ。
今年限定の革カバー テイカのオイルネバックはシルクのような滑らかな手触りを持った革で、使い込むと美しい艶を帯びます。
この手触りはヌバックだからこそできたものだと思います。
クラシックカーフは野趣み溢れる革で、個人的にはこういうワイルドな趣のある革が好みです。
イギリスで確立された鞣し技法が現代の環境基準には適合しなくなって、その方法がインドに伝えられインドで鞣された革だそうです。環境的にはあまりよくないのかもしれないけれど、こういう革には魅力があります。
シュランケンカーフは、ル・ボナーさんの定番で、その扱いやすさといつまでも変わらず美しく使えるところはさすが定番革です。
相乗効果が生まれたかどうか、まだ分からないけれど、いろいろアレンジして使うことのできる透明カバーの存在で、オリジナル正方形ダイアリーはより幅広い層のお客様に使っていただけるようになったと思うし、革カバーの良さを再認識しました。