元町の夕暮れ ~万年筆店店主のブログ~

Pen and message.店主吉宗史博の日常のこと。思ったことなど。

元町

2014-12-07 | 実生活

数週間前に急に天井に染みが出て、慌てて管理人さんを呼びました。そして、数時間後隣の設計事務所の壁に滝のように水が流れ始めて、大騒ぎとなりました。

原因は二階の給湯器の管に穴があいていたというもので、定休日に天井を張り替えただけで済みました。

このことがあって、近所の人と話すようになったりして、ハプニングも悪いだけではないなと思いました。

さすがに7年も居ると、店の前を毎日通る人と挨拶するようになって、目を合わせて会釈するだけでも何か嬉しくなります。

当店の周り、県庁、県公館界隈は店もそれほど多くないし、人もたくさん行き来するわけではなく、街の雰囲気はどこかのんびりしていて、とても神戸らしいと思っています。

元町西口前の階段を上って、電車沿いの道の横断歩道を渡ってここに入ると、街の雰囲気がガラリと変わります。

ザワザワした空気が明るく、落ちつくような感じで、毎朝店に来る時感じている。

それを意識してここに店を開いたわけではなく、たまたま空いている物件の中で一番良いと思ったところがここだったということになるのだけれど、今では神戸ではこの場所以外に万年筆店をすることなど考えられない。

この街に生きるという歌のフレーズがあったけれど、まさにその心境で、余程のことがない限りこの街を拠点にしていくのだと思っています。

数日前から、県公館で映画の撮影が始まっています。

キムタク氏が国民的なアイドルだということを改めて認識しました。本当にたくさんの人が一目キムタク氏を見ようと一日中県公館を取り囲んでいますので。

あまりたくさんの人が集まって、ロケの邪魔にならないか少し心配ですが、神戸、とくにこの周辺は映画の舞台としてとてもいいのではないかと思います。

この街で生きていくと決めて、愛着を持っているその街が何かの物語の舞台になることはとても誇らしく思います。

 

H田さんの新しいフォクトレンダーの沈胴式のレンズ。新たにこういうものが作られているのはとても嬉しい。