元町の夕暮れ ~万年筆店店主のブログ~

Pen and message.店主吉宗史博の日常のこと。思ったことなど。

相変わらず

2006-10-20 | 万年筆
長野の伯母から野菜が届いて、本当に久し振りに電話をかけました。
小学校に入る前、体が弱くて定期的な通院が必要で、当時東京に住んでいた伯母が私を預かって、病院に連れて行ってくれました。
伯母に手を引かれて、武蔵境の駅や吉祥寺の辺りを歩いたのをぼんやりですが覚えています。
農家の夜は短く、伯母は8時頃までには寝てしまいますので、畑から帰ってくる、夕方に電話しました。
久し振りの電話を伯母は喜んでくれて、「久し振りなのに、毎日話しているみたいだよ。」と言っていました。
伯母から近況を聞かれ、私は「相変わらず。」と言いましたが、「相変わらずが一番良いんだよ。」という伯母の言葉に遠い長野の風景を思い出しました。
伯父は今年病院で手術をしましたが、薬が合わず闘病生活が続いているようです。
そんな伯父の看病をしながら、伯母は午前1時に起きて、レタスを切りに行っている。
親でもないのに子供のとき散々世話になって、迷惑をかけたこともあった伯母に長い間電話をしていなかった自分を呪いました。