股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

君の誕生日

2021年05月14日 15時38分27秒 | 映画評論カ行

製作年:2019年
製作国:韓国
日本公開:2020年11月27日
監督:イ・ジョンオン
出演:ソル・ギョング,チョン・ドヨン,キム・ボミン,ユン・チャニョン
映画『君の誕生日』公式サイト

2014年4月16日、修学旅行中の高校生らを乗せたセウォル号が沈没し、多数の人が亡くなる。この事故で、ジョンイル(ソル・ギョング)とスンナム(チョン・ドヨン)は、息子のスホを失う。スンナムは息子の誕生日が近づくにつれその現実を突き付けられ、ジョンイルは事故当日に起きた出来事がきっかけで家族に負い目を感じ韓国を離れていた。ある日、ジョンイルが2年ぶりに韓国に戻ってくる。
多くの人が命を落としたセウォル号沈没事故を題材にしたドラマ。事故で息子を失った悲しみに沈む家族が、前を向こうとする。メガホンを取るのは、ボランティアとして事故の遺族と接してきたイ・ジョンオン。『名もなき野良犬の輪舞(ロンド)』などのソル・ギョング、『男と女』などのチョン・ドヨンのほか、キム・ボミン、ユン・チャニョン、キム・スジン、イ・ボンリョンらが出演している。

2014年のセウォル号沈没事故で息子を亡くした家族の悲しみと再生の物語。当時のニュース映像に衝撃を受けたのを今でも覚えています。
最愛の息子を突然亡くしたジョンイルとスンナム。息子の死を受け入れらないスンナムの苦しみや、すぐに駆け付けられなかったジョンイル。そして兄を失っても気丈に振舞おうとする妹。どこにぶつければいいのか分からない、それぞれが抱える苦しみ、そして事故のシーンは一切ありませんが、あの事故の悲劇の大きさが伝わってきました。最後まで悲しみや辛さはあるものの、スホの誕生日会のシーンは予想はしていたものの、やはり泣きそうになりました。スホの気持ちを詞にして読むシーンは特に…。スホはこれだけ多くの人に愛されていたのだと知った家族が少しだけ救われて、前を向けたシーンが印象的でした。色んな感情を持った人がいるし、人それぞれ受け止め方も違う。でも互いに悲しみや苦しみを共有し合える仲間が周りにいることって大切なんだなと思いました。淡々とした展開ですが、心にグサッとくるものがありました。
韓国映画界を代表するソル・ギョングとチョン・ドヨンの演技はやっぱり素晴らしかった!

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)
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