股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

カモン カモン

2022年04月12日 12時25分05秒 | 映画評論カ行

製作年:2021年
製作国:アメリカ
日本公開:2022年4月22日
監督:マイク・ミルズ
出演:ホアキン・フェニックス,ウディ・ノーマン,ギャビー・ホフマン

映画『カモン カモン』公式サイト|4月22日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー

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映画『カモン カモン』公式サイト| 4月22日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー

 


ニューヨークでラジオジャーナリストをしているジョニー(ホアキン・フェニックス)は、ロサンゼルスに住む妹に息子のジェシーの面倒を見てほしいと頼まれる。9歳のジェシーはジョニーが独身でいる理由や自分の父親の病気のことなどを遠慮なく尋ね、ジョニーを困惑させるが、二人は次第に仲良くなる。そして、ジョニーは仕事のために戻ることになったニューヨークへジェシーを連れて行くことにする。
『ジョーカー』などのホアキン・フェニックス演じる主人公と9歳のおいとの温かい共同生活を、モノクロの映像で描くヒューマンドラマ。子供たちにインタビューする仕事をしているラジオジャーナリストが、おいとの生活に戸惑いながらも距離を縮めていく。監督は『20センチュリー・ウーマン』などのマイク・ミルズ。共演はウディ・ノーマンやドラマシリーズ「トランスペアレント」のギャビー・ホフマンなど。音楽をロックバンド「ザ・ナショナル」のアーロン・デスナーとブライス・デスナーが担当する。

試写会にて鑑賞。伯父と9歳の甥の温かく不思議な共同生活を描いたヒューマンドラマ。「ジョーカー」とは対照的な優しくもあり厳しくもある伯父を演じたホアキン・フェニックス。そしてオーディションで選ばれたジェシー役のウディ・ノーマン君が可愛い過ぎました。あえてモノクロの映像にしているところに、日常の中にあるささやかな幸せや優しさを感じました。僕にも同い年くらいの甥がいるので、共感できるところがたくさんありました。遠慮せずに聞いてきたり、変な事を言いだしたり、突然どこかに勝手に行ってしまったり…。ジェシーと僕の甥が重なり、観ていて思わずニヤけてしまいました(笑)
ジョニーとジェシー。別々に住んでいて、歳も離れた2人が一緒に暮らすことに。大人って子供相手だと、無意識に「所詮は子供だから」と自分の考えを押し込んだりしてしまうもの。だけど大人が思っている以上に子供は自分の意志や感情をしっかり持っているし、ちゃんと大人を見て観察している。子供だからこその発想力を持っていて、物の見方をしっかり捉えている。親子ではないけれど、少しずつ強い絆で結ばれていくとジョニーとジェシーの姿が素敵でした。大人と子供の関係性って単純そうに見えて単純ではないのかもしれない。物語的には2人の日常生活が淡々と描かれているので少々眠気に襲われました…。
ジャーナリストが子供たちへインタビューするシーンは、どれも考えさせられるものばかりでした。特に「もしも自分の親が自分の子供だったら、何を教えてあげる?」という質問に対する答えには感動しました。こんな子が世界に増えてくれたら戦争は無くなるだろう。どの子も夢と希望を持って未来を見ている。子供たちの未来が輝かしいものになるために、いまの大人たちがしっかりしなければならないと感じました。暴力や差別では平和にはならない。「君の話を聞かせて」と相手に聞いて、互いに違いを認め合うこと。“大丈夫”じゃない人に優しくすること。そんな当たり前のことが大人になると忘れてしまうことが悲しいです。
いま、世界で戦争をしている大人たちにこの映画を観て欲しいです。

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
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