股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

ある戦争

2017年05月08日 21時43分23秒 | 映画評論ア行
製作年:2015年
製作国:デンマーク
日本公開:2016年10月8日
監督:トビアス・リンホルム
出演:ピルー・アスベック,ツヴァ・ノヴォトニー,ソーレン・マリン,シャルロット・ムンク
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アフガニスタンの平和を維持すべく駐留するデンマーク軍の部隊長クラウスは、母国に妻子を残し日々命懸けの任務に当たっていた。ある日パトロール中にタリバンの襲撃を受け、彼は発砲場所と考えられる地区への空爆命令を下すが、実際には民間人しかいなかった。クラウスは帰国後、子供を含む民間人11人を死亡させたことで軍法会議にかけられるが…。
『光のほうへ』『偽りなき者』などの脚本で知られるトビアス・リンホルムがメガホンを取り、第88回アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされたデンマークの戦争ドラマ。死と隣り合わせの中で部下を守るため、誤って民間人の命を奪ってしまった兵士の葛藤と家族の絆を、アフガニスタンの紛争地域と法廷を舞台に描く。苦悩する主人公を、リンホルム監督作『シージャック』などのピルー・アスベックが熱演。

第88回アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされたデンマークの戦争映画。民間人を殺してしまった兵士の葛藤と、家族との絆を描く。1人の兵士の命と引き換えに奪った11人の民間人の命…。国同士の争いで苦しむのは、いつも兵士や民間人。日本の自衛隊がこういう事に巻き込まれたら…と考えると怖くなりました。部隊長の苦悩は、観ているこちらまでも辛くなってくる。彼の行動は正しいと思う。しかし世間は彼を追及する。誰が正しい、誰が正しくないという事をこの映画は伝えたいわけじゃないと思う。戦争の無意味さをきっと伝えたいのだろう。正義とは何か?悪とは何か?それを決めるのは誰なのだろう…。戦場でのシーンは緊迫感があってドキドキしたけど、法廷シーンになってからは淡々とした場面が続いたので少し退屈気味。主人公のクラウスの人物像をもっと深く描いてくれていれば良かったかも。

この作品の評価・・・・★★★★★★☆☆☆☆(満点は★10)

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