いやー・・・更新さぼってる間にアメリカ大統領選、オバマ勝っちゃいましたね。 見た目は黒人だけど、中身は白人エリートなんじゃ???って気がしなくもないですが、その見た目が今まではとてつもなく大きな壁になってたわけで、そう考えたらやっぱり歴史的なことなんでしょうね。 Yes,we canって煽りもアメリカ的。 何が出来るのか?何を変革するのか?って具体的な話じゃなくて、雰囲気でイケイケ。 ちょっとヘンな宗教じみてて怖いなあと思いました。 でも、世の中やばいなあって思って、じゃあ、って偏見を捨てて(捨て切れていない向きはまだまだ多く残るにせよ)変革を取れるアメリカって凄い国だ。
親とマトモにケンカしたことなんて無い・・・と夫は言ったことがある。
割とカッとなるというか単純な性格であるため、少々声を荒げることというのはそれなりにあったはずなのだが、その一々は追求することなく、されることなく、きちんとした感情表現のやりとりのあるケンカは無いのだそうな。
私と結婚してからはハナ子とやりあったけれど、電話越しばかりだったから、面と向かってのケンカは此の度がお初。 おめでとう
;「おばあちゃんが亡くなる前、おばあちゃんの悪口を散々俺に聞かせたね。 それも嘘ばっかり!」
;「嘘なんて吐かないエイヨ!」
ケンカはあらぬ方向に・・・原因と言うか引き金だったはずの鬼嫁問題はかなり遠くの方に行ってしまい、とは、突如二十年近く昔にタイムスリップしてしまったようだった。
おばあちゃんが亡くなったのが二十年近く前。 当時夫は高校生。 パパは日本に留学中で不在。
パパが家に居ない間、おばあちゃんは殆ど杭州の家には遊びに来なかったんだそうな。 実の息子が家に居らず、嫁とは折り合いが悪く、心配していた孫も大きく成長してもう栄養失調の心配は無い。 おまけにおばあちゃんの家ではパパの弟妹が次々に子供を産んで忙しい。 わざわざ遊びに来なくてもなんら不思議は無い。
しかし或る日、おばあちゃんは何を思ったか、用事でもあったのか、パパのいない家に一度だけ遊びに来た、と。
夫はおばあちゃんが来て嬉しい反面、友達づきあいが楽しくて仕方が無いお年頃。 おばあちゃんと遊ぼうか、それともやっぱり友達と・・・と迷ったらしい。
我が身を振り返ってみるに、その年頃で祖母と友人を量りにかけられるなんて相当にババアっ子だと思うけど。 私も祖父に懐いて育ったけど、やっぱり十代の頃なんて友達と居るほうが楽しかったよ。 比べるもんじゃないけど、家におじいちゃん来てるから帰ろうかな~って思っているところに、友達からの誘いがかかったら一瞬じいさんを忘れた。
迷った夫に、ハナ子は散々なおばあちゃんの悪口を吹き込んだのだそうだ。
夫は、まさかおばあちゃんの悪口を信じたわけではなかったが、色々と言われるうちに、「まあいいか、友達と遊んでから帰れば・・・」という方向に流れてしまい、久々に遊びに来たおばあちゃんと、常のごとく親しい交流はしなかった、と。
そしたら、杭州から地元に帰ったおばあちゃんは、そんなに日を置かずして亡くなった。 急なことだったらしい。
の心には、深い後悔が残った。
傍から見れば、その年頃に祖母とばっかり遊んでいるのも妙だし、おばあちゃんが亡くなったのは不運で悲しい出来事だけれど、こればっかりはしょーがないじゃん・・・という話ではある。
でも彼はずーっと気にして、心のどこかで後悔していたわけ。
んで、友達と遊びに行ったのは自分だとわかっていつつも、友達を取るように背中を押してしまったハナ子のことを、どっかで恨めしく思っていた。
だから彼は、初めて親に文句というか恨みつらみを言う段になって、いろいろヒートアップして、「おばあちゃんの悪口を言ったな!」・・・って発言が出てしまったのだろう。
だがしかし。 そんなことハナ子の知ったことじゃあ無い。
ハナ子はますます盛んに吠えた。
ヨゥッ!
ヨゥッ!
ホウッ!
ホウッ!
も、正直私には彼女が何て言っているかわからなかった。 中国語をそんなに長いこと集中して聞けないのもあるが、もうこの、ハナ子の激しい口調を聞いているだけでおなかイッパイだった。 この時点で開始からどのくらい時間が経っていたのか、とっくに見失っていたし・・・。
ああもう・・・。
ラップだと思おうかな・・・。
思い切ってSAY!って声かけたらハナ子応えてくれるかなあ。
以下私の妄想・・・。
;「YOYOYOYOYO!」
私;「SAY!」
;「ホゥ!」
私;「SAY!」
;「ホーゥ!」
私;「SAY!」
;「ホォーウゥ!」
ほーら、そう考えたら楽しくなってきた・・・って、そんなわけないか。
以上妄想終了。ゴートゥDMC・・・
後で夫に聞いたところによれば、ハナ子は、
;「オレはおばあちゃんの一番気に入りの嫁だエイヨ!!!」
;「親戚全部、お前達のことを酷い親不孝者だって言っているエイヨ!」
;「親族は皆エイヨの味方エイヨォーッ!!!」
・・・と、叫んでいたらしい。
なんで「親族は自分の味方」って主張するんだろうか。
問題は、ハナ子の実の息子であるがどう思うかなのに。
親戚の意見はとりあえず無関係だろう・・・。
私なら、そう思うしそう言うところだけど、夫は素直っつーか。
明らかに様子のおかしいハナ子に向かって一々・・・
;「んなワケあるかぁーっ!!!」
言い続けていたらしい。
いや・・・いいんだけど、言いたいこと言えば。
そしてそんな泥沼が果てしなく続いている妻と息子に直面したパパは・・・
地蔵のように固まっているかと思えば・・・
時折起動すると、ひっそりとに近づき、耳元に手をあてて、小さな声でボソボソと・・・
;「昔のことは言わなくていいから。」
何と言っているのかはもちろん私には聞こえず、後から夫に教えてもらったんだけど。
がおばあちゃんのことを口にするたび、スローに立ち上がり、ひそひそと
;「昔のことは言わなくていいから。」
;「昔のことは言わなくていいから。」
繰り返し・・・。
言わなくていいから、って、別にパパのために言っているんじゃないし、長年溜めてきた感情がバクハツしているんですけど・・・。
ねえ?
肝心のケンカの方は、がハナ子の過去の悪事を挙げ連ね、ハナ子はそれにまったく噛み合わない、ハナ子がいかに善良で親族皆から好かれているかという反論にもならない反論を並べ・・・
いつしか、ハナ子は
;「どチクショォーッ!」
という、大変下品な叫びを発するだけになっていて、「話を誤魔化すなよ!」というの声は押され気味になり・・・。
泥沼の母子喧嘩はそろそろ終盤。
ハナ子はトドメのアクションに出ようとしていた。
「ハナ子とスイカに御用心!そのさんじゅうなな」に続く。
アジア人は全体的に小器用なひとが多くて、勤勉なひとも多くて、商売とかやれば結構勝てる民族だと思うんです。 反面、カリスマ的指導者ってあまりおらん。 キング牧師もオバマもおらん。 アジア系大統領とか、いつか出るんでしょうかね。 んで、人口の減少と共に外国人労働者を増やしていくであろう日本、どうなるんだろう。 うちの子が大きくなって日本で暮らすとはあんまり思わないけど、その頃の世の中で、バックグラウンドが複雑な人間はどんな立ち位置を見出せるんだろう。 なんだかんだ言ってこの数十年はぼちぼち固いであろう日本に生まれて日本人で居られて私はラッキーだと思うけど、多言語多文化に生まれるのもすっごく楽しそうだ。
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