▽血統徒然△

ポストカード印刷

ツルマルガール死す

2004年10月20日 | 競馬ニュース
ソース サンスポ

ツルマルボーイの母、死す。平成6年のGIII朝日チャレンジCを優勝したツルマルガール(牝、父サッカーボーイ、母エプソムガール)が12日、北海道・苫小牧の社台ホースクリニックで亡くなった。13歳だった。7月9日、極めて珍しい腸炎を起こして、社台ホースクリニックに入院。一時は回復に向かったが、その後、肺炎を併発した。

自身も牝馬ながら朝日チャレンジカップを勝ちきり、繁殖牝馬としてJRAに送り出した全馬が勝ちあがり、なおかつG1馬も輩出。中小牧場の所有する繁殖牝馬としては最上位に位置付けることができた名牝でした。幸い後継牝馬を残しての死去ですのでファミリーラインが続くよう願っています。

ツルマルガール 1991-2004 ご冥福をお祈りします。

日本の障害馬の血統考察(3)

2004年10月19日 | 血統
*過去10年のJRA障害年度代表馬

94年度代表馬ブロードマインド ノーリュートノーザンテースト
95年度代表馬リターンエース ビゼンニシキxプロント
96年度代表馬ポレール エブロスxパーソロン
97年度代表馬アワパラゴン モーニングフローリックxノーザンテースト
98年度代表馬ノーザンレインボー ノーザンテーストxBig Spruce(エルバジェ系)
99年度代表馬ゴッドスピード ポリッシュネイビーxシルバーシャーク
00年度代表馬ゴーカイ ジャッジアンジェルーチxカツラノハイセコ
01年度代表馬ゴーカイ ジャッジアンジェルーチxカツラノハイセコ
02年度代表馬ギルデッドエージ ティンバーカントリーxノーザンテースト
03年度代表馬ビッグテースト ノーザンテーストxCrafty Prospector
04年度代表予定ブランディス サクラバクシンオー(父の母父ノーザンテースト)xAlleged

・昔は知りませんが真の障害種牡馬王はノーザンテーストです。
・同系交配はダメです、異代配合が王道です。
・特別なスタミナが必要なわけではありませんし、底力も然りです。

日本の障害馬の血統考察(2)

2004年10月19日 | 血統
順位種牡馬              着別度数            勝率 連対率
-------------------------------------------------------
  1 モガミ              94- 66- 76-381/617  15.2% 25.9%
  2 ノーザンテースト    81- 75- 46-235/437  18.5% 35.7%
  3 アンバーシヤダイ    48- 20- 19-129/216  22.2% 31.5%
  4 ノーザンデイクテー  35- 36- 24-115/210  16.7% 33.8%
  5 ジェイドロバリー    33- 24- 26-135/218  15.1% 26.1%
  6 サンデーサイレンス  32- 38- 27-185/282  11.3% 24.8%
  7 ノーリユート        29- 16- 15-118/178  16.3% 25.3%
  8 リアルシヤダイ      26- 35- 30-133/224  11.6% 27.2%
  9 ナイスダンサー      23- 15- 16- 81/135  17.0% 28.1%
 10 サクラユタカオー    21- 18- 25-102/166  12.7% 23.5%

過去10年分のデータなので障害種牡馬としての全容は網羅できてませんが、モガミは勝利総数はトップです。注目は出走頭数が617頭と群を抜いて多いことです。中央に入厩したモガミ産駒は、殆どが障害に転じているのかもと思うぐらいの頭数です。

ちなみに勝率で群を抜いて良いのがアンバーシャダイでモガミ15.2%に対して22.2%。連対率はノーザンテーストがモガミ25.9%に対して35.7%とこれまた圧勝です。母数が群を抜いて多いのですから、勝ち鞍数は多くなりますが、数字からはモガミがアンバーシャダイやノーザンテーストより優れているとはいえません。

もっとも過去10年でもっとも賞金を稼いだメジロワースはモガミ産駒ですし、シンボリモントルーとかシンボリクリエンスとかメジログッテンとか中山大障害勝ちのモガミ産駒は何頭もいますし、抜きん出てはいないものの障害種牡馬としての適性は当然あったようです。

 それはさておきモガミ産駒の名障害馬はメジロかシンボリかどっちかです。ちなみにモガミはメジロとシンボリの共同所有種牡馬でした。
順位生産者              着別度数                 勝率 連対率
------------------------------------------------------------
  1 社台ファーム        155- 159- 107- 601/1022  15.2% 30.7% 
  2 メジロ牧場           82-  49-  59- 268/ 458  17.9% 28.6% 
  3 シンボリ牧場         38-  39-  38- 251/ 366  10.4% 21.0% 
  4 ノーザンファーム     31-  20-  14- 130/ 195  15.9% 26.2% 
  5 オンワード牧場       25-  32-  22- 171/ 250  10.0% 22.8% 
生産頭数を考えるとメジロとシンボリの障害競走にかける執念のようなものを感じます。なんせオーナーブリーダーである彼らにとって、競走馬が稼ぐ賞金が全てですから。こう考えると「障害のモガミ」というのは両名門オーナーブリーダーのブランド戦略だった可能性も否定できません。

日本の障害馬の血統考察(1)

2004年10月19日 | 血統
ええと、障害種牡馬王と言われたモガミの死去と 殿下のサンデーもサドラーズも取れない金メダルという障害馬術血統についての文章に触発されて、適当に書きます(汗)

ちゃんと海外には障害馬術血統なるものが存在して、独自の父系も育っているらしいです。あぁ世の中奥が深いこと。驚いたことに真っ当なサラブレッドの血脈らしく日本のサラ系のようにサラブレッド以外の血が混ざっていることはないらしいです。

専用の父系まで育てているということは、障害競走においてはこの血脈が本当に強いのかなぁという疑問が生じました。例えばここで登場する血統のお馬さんを日本の障害競走に出走させたらどうなるんやと・・・

日本は平地でのイマイチ馬が活躍の場を求めてといった感じが強いのですが、欧州では平地で勝てないから障害なんてことはないのかな、うーむきっと無さそうだ。それはそういう慣習がないからなのか、平地力と欧州の障害力は全然別なのか・・・。わからないことだらけです。(フォロー頼む)

分からないことを考えすぎても得るものがないので、己の手の届く範囲で「日本の障害馬には何らかの血統的法則があるのだろうか」ということについて考察します。

正直、障害競走には全く興味がなくて知っている馬も、ゴーカイ・ポレール・ブロードマインドぐらいか・・・しかし、知っている馬だけでも父系バラバラだし何の共通項も見つからないな。

とりとめもなく次に続く・・・

菊花賞 月曜展望

2004年10月18日 | Weblog
さて、血統ファンの祭典、菊花賞が近づいて参りました。数あるG1レースの中で血統薀蓄が一番役に立つレースといってもいいでしょう。ここ10年で腑に落ちなかったのは97年のマチカネフクキタルぐらいでして、ほぼ血統面からして「長距離適性有り」が今年も勝つと予想します。

コスモバルクの取捨が問題になりますが、血統表を見る限り買えません。プリンスリーギフトのスピードを凝縮させた危うい配合の母に近交系数値の低いザグレフで危ういながらもバランスをとった配合で、父が愛ダービー馬だからといって淀の3000mをこなせると見るのは甘い見立てだと思います。

馬の気持ちを損ねずに走らせると公言しているので、セントライト記念のような異常なハイラップを刻む展開になるかもしれませんが、そうなると末脚瞬発力勝負になって、最近脚の使いどころの難しいSS産駒向きの展開になる可能性が高そうです。

「強い馬が勝つ」の格言どおり、絶対能力の勝ったスタミナのある馬が勝つでしょう。また「長距離は騎手で買え」の格言もありますし、ここは素直にハーツクライとハイアーゲームを中心に考えればいいかなぁと思います。

ちと気になるのが、母父が先日逝ってしまった母父モガミ、父マヤノトップガンのシルクディレクターかな。牝系がいいし、マイルまでしか経験がないですけど大駆け期待♪ 穴人気しそうなオペラシチーですが、血統に華やかさがないので食指が動きません。ミラクルアドマイヤ産駒のカンパニーは個人的には応援したいところだけど、母父ノーザンテースト産駒が菊花賞を勝つとは想像しにくいので、やめときます。

名種牡馬モガミ 28歳で大往生

2004年10月17日 | 競馬ニュース
ソース サンスポ

シリウスシンボリ・メジロラモーヌ・レガシーワールド等の父であり、障害の活躍馬を多輩出したことから「障害のモガミ」という異名とか懐かしいです。全盛期の産駒は気性が激しく勝負根性に優れた馬が多かったらしいのですが、私が競馬に興味を持つようになってからは既にベテラン種牡馬になっており、表層的な印象は「愚鈍で重い」感じが抜けませんでした。母の父としても今二つですが、とにかくお疲れ様でした。(全然追悼になっていないな)

モガミ 1976-2004 ご冥福をお祈りします。

秋華賞予想

2004年10月16日 | 馬券予想
とにかくサンデーサイレンスの血を受けていない馬が4頭しかいなく、萎えますね。
予想はSSの血の入っていない4頭のボックスです。

◎スイープトウショウ
○ヤマニンシュクル
▲ヤマニンアラバスタ
△フェミニンガール

昨年の秋華賞まではSS産駒にとって鬼門といわれていましたが、ジンクス復活なるかといったところでしょうか。

こんなのが血統界の重鎮とは orz

2004年10月15日 | Weblog
ハルウララ日記 by白井透

よほど世間の風あたりがきついのか、意図的にハルウララの話題を避けているようである。んで簿記がなんたらかんたらと言っているが、高校の簿記の授業レベルの訓話を何を勘違いしたのか世紀の大発見のように書いていらっしゃる。官の世界に複式簿記の概念がどーたらというのは、猪瀬某の完全な受け売りだし。こんなもんで読者を煙に巻こうとしたのなら、なんとも競馬ファンを馬鹿にした話である。

これが私のこの一年で得た結論である。

こんなつまらん結論を導くのに一年もかけるなよ(爆)

第9回 秋華賞(GI)枠順確定

2004年10月15日 | Weblog
第9回秋華賞枠順 JRA

ヤマニンシュクル・レクレドールと好きな馬も出ますし、ここは負けられないダンスインザムードもいるわけですが、どうも馬柱を見ても血が騒がないです。サンデーサイレンス産駒ばっかりなのが理由なのかなぁ。ヤマニンシュクルたん、是非ここで2歳女王の意地を見せて欲しいのですが、また3着な悪寒がします(笑)1着ダンスインザムード 3着ヤマニンシュクルのフォーメーションで3連単を狙いたいです。

安西美穂子 高知新聞から批判される

2004年10月14日 | 地方競馬
高知新聞 10月8日付コラム

ネットでいくらパッシングを受けようと、マスメディアは自分の味方だと思っていたフシのある安西氏にとって、実際に印刷されて世に出回る新聞紙上で批判されたのは想定外だったに違いない。ブームの立役者である地元紙から批判されては、もう安西氏の正義はどこにもないといってよい。安西氏は謝罪を求める文書を高知新聞に送ったらしいが、墓穴掘ってどーすんのよ(笑

デザーモ騎乗でダンスインザムード米G1へ

2004年10月14日 | 競馬ニュース
ソース デイリースポーツ

秋華賞後は天皇賞、エリザベス女王杯、米G1挑戦、香港遠征が選択肢として挙がっているダンスインザムードだが、現時点では11月28日に米ハリウッドパーク競馬場で行われる3歳以上の牝馬限定G1「メイトリアークS」(千八百メートル芝)への参戦が最有力だ。同レースはJCと日程が重なるため武豊とのコンビ継続は微妙となるが、13日に藤沢和師は「もしアメリカに行った場合はケント・デザーモに騎乗してもらえるよう交渉している。今のところ大丈夫そうだ」とコメント。日本でもおなじみの現地トップジョッキーとのコンビで日本調教馬初の米G1制覇が期待される。

これは仮に武豊様が「ジャパンカップを蹴ってでもそちらにいきたい」と言っても、藤沢調教師のことですから「デザーモを抑えてあるからいい」と一蹴しそうな悪寒。アメリカンオークスは馬の能力というより、米国競馬において武騎手がベストパフォーマンスを演じられなかったことが、敗因の一つであることは事実なのですから。

ジャパンカップにおいて武騎手の有力馬って、いまのところ不在ですね。リンカーンじゃ役不足だし、菊花賞をハーツクライが勝てば出てくるかも。いろいろな思惑の結末としてロブロイあたりに武騎手が乗るようになったら面白いんですが。(ぺリエが来日するから、それはないな)