台湾・きたみなみ（その５）

　夕飯。
　どこで食べるかさまよう。

　というのは大概のお店はもう閉まっているか或いはラストオーダーであろう時間帯であ
るため。具体的には２１時を過ぎると店じまいを始めるところがかなり多くなるというこ
とのよう。さらには自分ともう一人の持っているガイドブックはあまり食べるところが載
っているわけではないので「うーん？？」な状態。

　ホテル近くまで戻って何かないかウロついてみるも、めぼしいものはナシ。
　残るはホテルにある「和民」、か。

　－台北に来てまで「和民」はねえ・・・。

　ということで最終手段に取っておくことにして、飛びこんだ店は「老董牛肉細粉麺店」。
　チェーン店らしく、紹介されているのは西門町のもののようで、かつかなりの老舗だと
いうことだそうですが、飛びこんだ身には分かろうハズもなく。
　今回のお店はシーザーパークホテルと新光三越のある建物の間の通りを暫く歩いたとこ
ろのお店。

　牛肉の評判がよいらしいのだけれども、今回の台北でのストライク１つめは小籠包。
　口に含んで歯を立てた瞬間に熱い肉汁がプチッと漏れてきて、それをハフハフしながら
冷ましつつ、主役の肉を噛むと、皮の柔らかさといい感じでマッチして・・・。

　コレは美味い。

　お腹がすいていたということもあったのだろうけれども、改めて「台湾だよなあ」なん
て思った瞬間。
　いやはや満足、なんて思っているところへ日本人観光客がゾロゾロと５、６人程でおみ
え。こちらも暫くもそもそと食べてお腹がくちたところでお店を出ます。

　幸い（？）和民に寄ることもなく、帰り道ファミリーマートでビールとお茶（無糖）そ
して買い物用のビニール袋（日本のように無料ではありません。ただし、日本のよりはか
なり作りが丈夫）を買って、ホテルへ。

　因みにこの店は日本語は通じないようですが、メニューは日本語のものがあります。