ハードを統合すると、ソフトも統合する方向に進まないかな？

　いやー、時代が変わればということです。

-----（ここから）-----
ネット接続３社がシステム統合へ　ニフティなど
2009年5月11日（月）15:45
　インターネット接続事業者のＮＥＣビッグローブ、ニフティ、インターネットイ
ニシアティブの３社が、メールや課金などの中核システムを統合する方向で調整を
していることが１１日、明らかになった。近く合意する見通し。３社は平成２３年
をめどにシステムを統合する。

　３社はシステム統合でコスト圧縮を図り、設備費用を２割程度圧縮できるとみて
いる。３社は資本提携も検討しており、今後、他の事業者にもシステム統合への参
加を呼びかける方針という。


　各サービスのブランドや、利用者のメールアドレスなどは変わらない。一方で、
利用者がひとつのパスワードやＩＤで、複数サイトでのコンテンツの有料販売サー
ビスを利用できるようにするなど、サービスの利便性を高める。


　携帯電話経由でのインターネット利用者数が、パソコン経由の利用者数を上回る
など、固定回線を利用したネット接続サービスは市場の伸びが鈍化している。
（gooニュース/産経新聞：http://news.goo.ne.jp/article/sankei/business/e20090511046.html）

-----（ここまで）-----

　色々ありますが、ニフティは富士通、ビッグローブはＮＥＣ、そしてインターネ
ットイニシアティブ（ＩＩＪ）はいまやＮＴＴ傘下です。この３社がシステム統合
をしようというのですから時代は変わったもの、というわけでして。だって、一時
期（といっても「パソコン通信」の時代ですが）ニフティとビッグローブはその加
入者数で競っていたのですから。そう、ニフティは主に「NIFTY-Serve」、ビッグ
ローブは「mesh」と「PC-VAN」のサービス統合で。
　一方のＩＩＪは初期のＩＳＰにおけるバックボーンの充実さが評判だったところ。
その分、利用料金も割高だったかなあなんて思っていたら、個人向けサービスであ
る「IIJ4U」なんてのを始めて「おー、こりゃ加入すべし」なんて思ったものですが。

　それらがシステム統合・・・。確かにシステムのメンテナンスはカネがかかります。
というか、逆に言うと、システム屋さんたち（インテグレータには限らないと思い
ますが）は導入のためのコストよりも、メンテナンスやアップデートのための費用
で食っているんだろうなと思います。そこんところをちゃんと分かってないと、す
ぐにシステムは陳腐化します。でも手をこまねいていていざ改修すべえ、なんてい
ったらムチャクチャ費用がかかるものだからやり直したほうが早いってことにも。
まあ、多少でも機械モノにはカネをかけた方がいいってことですね。鈴木修会長も
仰ってることですし（あれ？どちらの業界の方かな？？-笑い-）。
　つまり、左様にカネがかかるシステムを持っているくらいならシステム統合して
メンテナンス費用を圧縮したりして、サービスは区別するよということなんでしょう。
ユーザーからすれば、メンテナンス費用圧縮分をサービス向上分に回してもらえれ
ばありがたいですし。

　・・・普通は赤字削減のためにやむを得ずってことなんでしょうけどねー。
　ただ、システム統合ったらやっぱり統合時のトラブルでしょうか。IIJはそのバ
ックボーンを維持できればよいのかもしれませんが、ニフティとビッグローブはな
あ・・・。第三者のインテグレータ通してもいいなじゃないのかあ。主導権の争い
やって盛大な自爆やらかしたところがありましたが、そこの例を出すまでもなく、
今やインターネットも重要な生活インフラといってよいですから・・・。

　呼びかけに応えるＩＳＰ業者はどれぐらい出てくるのかな～。