スウェーデンの教育って?!

スウェーデンの特別支援学校で教員をしています。日々、目にして、耳にしているスウェーデンの教育の実態。

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ノルウェーに出稼ぎに行くスウェーデン人

2011年12月22日 06時15分50秒 | 高校

 昨日のドキュメンタリー番組で、

ノルウェーに出稼ぎに行くスウェーデンの若者

を取り上げていたので、ちょうど、書きたいと思っていた内容なのであわせて書こうと思う。(クリックすると番組がネットで見られます。言語はスウェーデン語です。)

 

 教員組合が出した統計では、北欧4カ国で、スウェーデンの教員のお給料は最低であり、物価などを考慮してもやはり、かなり低いものであると私は思う。そのため、多くのスウェーデン人の先生が、ノルウェー、デンマーク、フィンランドに流出しているということでした。日本のように島国ではないスウェーデンでは、陸続きであるノルウェーに国境を毎日越えて働きにいく先生がたくさんいるそうです。ニュースでは、幼稚園の先生が話をしており、月々のお給料にして、実に15000kr(適当に換算しても約15万円!も違うとのこと。これには、正直びっくりです。ノルウェーに住めば、物価もかなり高くなるので、それを考慮してもやはりかなり違うように思います。

 

 ノルウェーの景気が上向きであり、また、有名な話ですが、ノルウェーは北欧では石油大国と呼ばれ、その石油によって潤っているという話は、こちらではとても有名な話です。私が聞いた話でも、石油関係の利益は、すべて溜め込んであり、実際に使われているのは利子のみと聞いています。そのくらいのお金があるんだろうと思います。

 

 ノルウェーに出稼ぎに行くスウェーデン人の話は、実は珍しいことではなく、もうずっと言われていることです。こういった隣の国に働きに行くことも珍しくなく、その昔、フィンランドに仕事がなく、スウェーデンが成長期だったころは、ものすごい数のフィンランド人が移民としてスウェーデンにきています。現在のスウェーデンでは、ポーランド人の移民の労働者がスウェーデン人が好まない仕事をしているとも言われています。

 

 スウェーデンの若者は実に4人に1人が仕事がないといわれ、その要因のひとつには、学校教育があげられています。高校を出て大学にいく率が50%以下であるスウェーデン。半数の若者が仕事を求めて高校を卒業します。が、その高校で学んでくる内容と実際に社会で必要とされている仕事に距離があり、仕事が見つからない。また、これは、番組の中で言われていたことで私はあまり知らないことですが、スウェーデン社会自体が学歴や資格を必要としない仕事を減らしてきたと。こういった現状で、若者たちがノルウェーに流れるのは当然であろうと思います。たまたま、ノルウェーの人手不足とスウェーデンの失業率がうまく組み合わさったのでしょう。若者にかぎらず、ノルウェーで働くスウェーデン人の数は、70000人。そのうち、オスロで働くのは50000人とのことでした。

 

 テレビの番組で繰り返し言われていたのが、スウェーデン人の職業モラルの高さと言語。ここで、私が思ったのはこんなこと。ノルウェーは、北欧諸国の中でも閉鎖的で移民に対する考えが根深い国でもあります。スウェーデンほど移民を受け入れていないし、EU加盟していないし、そういった面を考えても、見た目が似ているスウェーデン人、言語が似ているスウェーデン人は、ノルウェー人にとって受け入れやすいのだろうと思います。必要な労働力の分野が、サービスレストラン業が多いので、そうなると接客が大きなポイントをしめ、お客様であるのノルウェー人が印象よくするのは、スウェーデン人であり、はっきり言えば、他の国では難しいのではないかとも。なので、スウェーデン人が求められており、受け入れられているのではないかと。番組でははっきりとは出していなかったけど、まあ、わかりますよね。

 スウェーデン人はスウェーデン人で、ノルウェーには出稼ぎにきているんだという意識が出ており、連続勤務もこなすし、とにかくお金をためるということがあるんだと印象を持ちました。ノルウェーにとどまる気はなく、あくまで一時的なものとしているのでしょう。ノルウェーで職業経験をつめば、スウェーデンで仕事を探しやすくなるのは事実ですしね。

 ちなみに番組内でちらっとですが、取り上げられていたのが、やはりノルウェーでもホームレスと薬の問題が大きいとのことでした。

 

 ああ、それにしても、教員のお給料。別に自分のお給料にさして不満はなかっうたけど、ここまで違うとなると考えてしまいます。スウェーデンの教育は、お給料も低く、先生も流出したら、今度どうなるんだろう。。。

 


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