招きねこの手も借りたい

主婦のち仕事、ところによって母、時々芝居。

一昨年の今頃

2009年02月20日 | 日常
現在、芝居の公演の裏方で入っている。

一昨年の今頃、私は夫と夫婦役で同じ場所で舞台に立っていた。
宿屋の主人と女将役だった。
本筋にはあまりからまない、夫婦漫才的な役柄だったので、
気楽に楽しくふたりで演じさせてもらった。
その時は、それが最後の舞台共演になるなんて思ってもいなかった。

娘がそれを見るために、久々に帰省し、
夫、私、娘、母の4人で食卓を囲んだ。

良い仲間に囲まれ、夫婦で芝居をし、
家族団らんをする。
その時は、それが当たり前だと思っていた。
でもそれは、当たり前のことではなかったのだ。
それができなくなる日はいつか来るのだ。

それが分かっていたなら、
もっとあの宝石のような時間を大切にしていたように思う。

以前友人とこんな話しをした。
幸せな時間を過ごしているとき、
案外それを自覚していないことが多い。
あとで振り返ってみて、あの時は幸せだったと気がつくことが多い。
耳元で、神様が
「ほれ、ほれ。今お前はすごく幸せなんだぞ。
 ちゃんとそれに気がついて、存分にその幸せを実感しなさい。」
と、囁いてくれればいいのに。
不幸なときは
「今はどん底だけど、これはあと○日で終わるからふんばりなさい。」
と、囁いてくれればいいのに。

さて、今私は幸せなのか?どん底なのか?