「わたしと小鳥とすずと」～ＨＡＰＰＹ ＢＩＲＴＨＤＡＹ！りえ！

６日はリエの誕生日だった。
高校生になってはじめての誕生日、今までとはやっぱりちょっと気分が違うのかな～？
リエの携帯には７／６午前０時に友達から何通か「ハッピーバースディ、メール」が届いたらしい。高校生ともなればほぼ全員が携帯を持っているこのごろ、こんな風にメールでお祝いするのが最近の高校生のやり方のようだ。誕生日プレゼントに彼女に自分専用の携帯をプレゼントする男の子もいるらしい。

とにかく第一志望の高校に受かったリエだが、同じ中学校出身者が少ないため、「友達が一人もできなかったらどうしよう・・」などと、入学式前後はそうとう心配そうだった。しかし、今となっては、こんな風にメールを送ってくれる友達もでき、毎日楽しそうに通学している。
高校にはいって何が大変かというと、やはり「勉強」（←あたりまえ？）
毎日課題だ予習だとヒーヒーいいながら、晩ご飯のあとかたづけの終わったダイニングテーブルで勉強している。（←勉強するならテレビも消せよ！っていうか、自分の部屋でやれよ！）
もうすぐ夏休みだが、当然補習もあり、のんびりしてはいられないようだ。

今だに「試験前日なのに、なんにも勉強していなくて焦りまくる」夢を見て、目が覚めて「あ～～、もうテスト受けなくてもいいんだ～～～！！」ってすっごく幸せに感じちゃう私がいうのもなんだが、課題に追い立てられようが、追試になろうが、その学校に行くと決めたのは、リエ。じっくりと、大変さを味わうがいい・・。

そんな１６才に「がんばれ！」の気持ちをこめて贈った誕生日プレゼントは、リエが欲しがっていた、キラキラの飾りがついたサンダルと、大好きなウルフルズの「ケーヤン」がいつもかぶっているテンガロンハット風の、帽子。
気に入ってくれたようでよかった。
夏休み、一回くらいはその帽子とサンダルで「Ｎスパーランド」のプールへいけることを祈ってます。

「金子みすず」詩集のひとつに「わたしと小鳥とすずと」という詩がある。

　　　　「わたしと小鳥とすずと」
　　　　　　　　
　　　　わたしが両手をひろげても
　　　　お空はちっともとべないが、
　　　　とべる小鳥はわたしのように、
　　　　地べたをはやくは走れない。

　　　　わたしがからだをゆすっても、
　　　　きれいな音はでないけど、
　　　　あの鳴るすずはわたしのように
　　　　たくさんなうたは知らないよ。

　　　　すずと、小鳥と、それからわたし、
　　　　みんなちがって、みんないい。　

リエは、特別意識しなくても、周りの人たちをこんな風に考える事ができる子だと思う。小さいときから「まわりのみんながもっているから」という理由で同じ物を欲しがったりしない。買い物ついでに「何か買ってあげようか？」と聞いても、自分の気に入った物がなければ「いらない」という。
そんな風に自分にとって大事な物、好きな物がはっきりしているから、他の人をうらやましがったり、自分を卑下したりしないのかな～。
「みんなちがって、みんないい」って思えるから、いろんな人がいることを「おもしろい」と感じ、興味をもってみられるんだろう。そして、へんにねたんだりしないのだろう。
母的には、もうちょっと「なにくそ！」的な迫力が欲しい気もするんだけど、やっぱりそういうのはリエには似合わないかな～。

とにかくリエも１６才。
花の女子高校生！
恋に、友情に、勉強に、部活に、今しかできない事バリバリやってください。
泣いたり、落ち込んだり、ってことも、楽しい事と同じくらいでてくると思うけど、母くらいの歳になると、辛い事もうれしい事もみんな「パステルカラー」で思い出せるようになるから、何もしないよりは、何でもやってみた方がいいよ。
ただし、人に迷惑をかける事、家族親戚友達先生・・・リエが１６才になるまでを見守ってきてくれた人たちに心配かける事はやめといて下さい。

ＨＡＰＰＹ　ＢＩＲＴＨＤＡＹ！りえ！
結構好き勝手やってる母だけど、これからもヨロシクね！