Bolero ボレロ(野村萬斎と40人の日本舞踊家が共演)

2014-08-22 14:39:19 | Weblog
なんで落語の次は狂言の萬斎さん? 変かもしれませんが変でもなさそうです。共通点は、落語も狂言も、伝統芸能の世界。そして、外からの弟子も迎えるけれど、中心は親から子へ、子から孫へと伝わっていくもの。だからこそ偉大な彦六さんも圓生の名前を林家一門に返した。萬斎さんにしても、若くてもこれだけ斬新な方向を切り開けるのは家元一門の家系で幼いころから叩き込まれてきたしっかりした基本があってこそなのでしょう。それにプラス個人の才能でしょうか。

大人になってから自ら志して養成を受けて能管の道を歩む知人は、確かに人にも教えられるだけの技能はあるのだけど、そこからまた、ほかの人たちを惹きつけることのできる新しいものを生み出せるかというと、ちょっと疑問です。その世界の中に生まれて、その世界の中で育ったものでないと生み出せない何かというものもあるようなのです。

歌舞伎もそうだし、能狂言、長唄、浄瑠璃、みんなどこかそんなことを感じさせられるのです。



Bolero ボレロ(野村萬斎と40人の日本舞踊家が共演)