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「包帯クラブ」

2007-09-17 17:44:02 | 映画
「包帯クラブ」 公式HPはコチラ
以下、ネタバレ、一応注意。

包帯一本巻いて世界が変わったらめっけもんやん

オープニングのワラ(石原さとみ)、エンディングのディノ(柳楽優弥)のナレーションの
トーンがいいのだ。
特に、ワラがお父さんがいない理由を語るあの毒々しさ、すねた感じ、
押し殺している怒りが沸々と湧き上がってくるあの口調は見事だった。
ギモ(田中圭)のお葬式の話のナレーションのディノなんて最高だった。
ギモ自身の落ち着いた一貫したやさしさがよかった。
母校の柔道部のシーンには笑ったし、
お葬式の話のあの表情はガラスの少年そのものだし、
「今何時?5時!」「やっと一緒に帰れるね」なんて
あのやさしい青年にか言えない台詞だ。


堤幸彦の独特の世界観は感じられず、
なんだかストーリー展開として前半が長く、
それは、テンポ(関めぐみ)への問題に続くためのものなのだけど、
リズムが悪く、盛り上がりに欠ける。
友情復活してよかったね、涙でめでたしめでたし、と思ったら、
ああ、そうやった、ディノのこと忘れてたわ、と思ってしまった。
構成力に欠けていたように思う。
「ありがとう」の方言もインパクトに欠けていて、
ラストの「特別なもの」では意味があったけれど、
この映画自体として方言の必要性がよくわからない。

高校時代特有の、ましてや特別な事情を持った彼ら彼女らにとっての
混沌としたグルグルの暗さと、
無力で方法を知らないことのやるせなさと、
自己の存在意義からやってくるせつなさは
彼らの眼やエピソードからわかるものの、
その深さが足りない。
特に、ディノ。
映画としていろんな問題を取り入れすぎて、
ディノの話が際立ってなかったように思う。
しかも、映画全体の音楽がドラマ「高校教師」のごとく暗い。そして、しつこい。
ストーリー、音楽、映像があと少しのところで
すべて惜しい、と思ってしまうのは、
高校生の未熟な感じ、なんだかよくわからないあのいろんな気持ち、
明るさと暗さを併せ持つ不安定な感じを表したものだとすれば、それはお見事。

包帯一本巻いて世界が変わったらめっけもんやん。
そう思う。他人の痛みをわかること、わかろうとすることで
何かが変わる、誰かが救われると思う。
個人レベルでも、世界レベルでも。
さて、私は何に包帯を巻こうかと考えた。
前まではすぐに泣いたし、すぐに友達に話を聞いてもらって慰めてもらってた。
今は、あまり泣かなくなった。
傷つくことはあっても、あまり相談することも少なくなった。
自然治癒力がついたのかなぁ。


今日の音楽:「彩り」Mr.Children
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