桃から生まれたpink太郎

日々感じていることを、少しずつ書いていきたいです。

痛みからわかること

2009年07月20日 | ballet
今週、脚が痛くて、バレエのレッスンができていません。

もちろん、ストレッチなんかは自分のペースでゆっくりできるのですが

バーレッスン・センターなんかはまったくできません。



もともと私は、けがや故障の少ないダンサーで、

恵まれているなって思っていました。



昨日、スタジオでストレッチしながら、他のダンサーたちのレッスンを見ていたら、

焦りとか不安とか、いろんな気持ちが複雑にからみあって

ぽたぽた涙が出ました。



故障の多いダンサーを見て、いつも私は

『つらいだろうなあ・・・焦るよね。悲しいよね』って心を合わせてきたつもり。

痛みを共有してきたつもり。



でも、自分がなってみてわかります。

ぜんぜん違うって。

同じ痛みにならないと、人の痛みを理解できないって言うのは

本当なら、違うのかもしれないけれど、

自分が同じ立場にならないと、やはりこの痛みはわからない。

痛みに付随してくる不安な気持ちだったり

焦りだったり

もちろん脚自体の痛みだったり・・・



痛いって言葉だけじゃない。

つらいって言葉だけじゃない

その裏の入り混じった複雑な気持ち・・・

それらは、自分がなってわかるんだって思いました。



逆に言えば、今までは、彼らの痛みの表面しかわかってなかったなって。



だから、スタジオでレッスンできないのも

それほど悪くない。

人の痛みがわかって、きっと、バレエの生かされるって

そう信じています。