桃から生まれたpink太郎

日々感じていることを、少しずつ書いていきたいです。

私と読書

2007年07月19日 | keep smiling
私にとって本は小さい頃から友達だった。

母のお腹にいるときから、母が絵本を読んで聞かせてくれると、うれしそうにごろんごろんおなかの中で前周り?をしていたそうである。(これが、のちに首にへその緒が巻きつく原因となったとかならないとか・・・?ww)



眠る前には、文字が読めるようになっても母に読み聞かせをしてもらっていた。



日本語の本も大好きで、小さい頃からよく読んでいたほうだと思う。

junior highくらいのときに母が「ママの高校のときなどは、よく『小林秀雄』を読んだよ。これが、よくtestに出たなあ。」なんて言われて、負けず嫌いの私は母の書棚から小林秀雄を見つけて読んだものだ。

小林氏の著書は日本語が難解で全くといっていいくらい、当時の私の日本語力では分からなかったけれど、確か読書をテーマにした彼の文章の中でこういうものがあった。

『とにかく、気に入った作家ができたら徹底的にその人の書いた文章を読み漁ることだ。そうすると、暗闇の中で握手したような感覚に達することがある。そうなったらしめたものだ』



当時の私には「読み漁る」とか「しめたもの」なんていう日本語もよくわからなくて、母に聞いていた覚えがあるが、とにかく好きな作家の文章をいっぱい読み始めた。



その傾向は今も変わらず、『容疑者Xの悲劇』を読んでからは東野圭吾氏にどっぷりつかり、

『彗星物語』を読んでからは宮本輝氏にどっとはまった。

前者は、理系の人で、理系の作家が文章を書くと、こんな風に文章を構築できるのだなと思った。それは、音楽家が作曲していく過程に似ている気がした。



後者は、彼の紡ぎだす日本語の美しさにとてもうっとりしてしまった。

『オレンジの壷』を読んだときはやられた!と思った。



これから、少し古典に挑戦してみようと思う。