peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

一関市のサザンカ(山茶花)

2007年11月16日 | Weblog
一関市川崎町のサザンカ(山茶花)
 2007年2月2日





2007年2/2(金)、朝起きてみたら、前日の午後からチラツキ
出した雪が、辺り一面を銀世界に変えていました。雪も降らず
連日春が来たかのようなような暖かい日が続いたので、ようや
く本格的な冬が到来した感じです。
きょう立ち寄った一関市川崎町薄衣「川崎生涯学習ステーショ
ン・まなぽーと」の図書館の前に植えられている「サザンカ(
山茶花)」が花を咲かせていました。









一関市浦しま公園のサザンカ(山茶花)
2007年1月28日





2007年1/28(日)、暖かい日が続いているので、一関市の
旧市街地にある「浦しま公園」に行ってみました。例年いち
早く咲く「サザンカ(山茶花)」が花を咲かせていました。
この公園内にはサザンカが5~7本ぐらい植えられていますが
いずれも霜などに負けずに見事な花を咲かせていました。









サザンカ(山茶花)ツバキ科 ツバキ属
 Camellia sasanqua
暖地の山地に生える日本特産の常緑小高木で、晩秋から初冬
にかけての花の少ない時期、ツバキ(椿)より一足早く咲きは
じめる。ツバキに似ているが、幹や枝がずっとほっそりとして
いて、葉も小さい。樹高はふつう5~6mほどで、大きくなって
も12mぐらいまでとか。

葉は互生し、長さ3~7cmの楕円形で、縁には細かい鋸歯があり
表面はつややかな濃緑色。関東地方以西の暖かい地方では、庭
木や生垣に広く利用されている。

野生種の分布:本州(山口県)、四国、九州、沖縄。(長崎県
の壱岐を北限とし、南は沖縄、西表島の常緑広葉樹林内に自生
するとのこと。)

自生種はふつう白花で、10月中旬頃から白い花が咲きはじめる。
花の基部が離れていて平らに開いて咲く。花は野生のものは直径
5cmほどだが、園芸種の花径は4~8cmほど。花弁はふつう5~6枚
で細長く、中心部には黄色の雄しべが多数ある。

花が終わると花弁はばらばらになって散る点が、花がまるごと
落ちるツバキと異なる。またツバキの雄しべは下半部がくっつ
いて筒状になっているが、サザンカの雄しべは1本ずつ離れてい
る。花期は10~12月。

果実はツバキより小さく、翌年の夏から秋にかけて熟し、3つ
に割れる。種子はかたくて黒い。

サザンカには多くの園芸品種がある。江戸時代から品種改良が
進められ、花の直径が15cmにもなるもの、花弁にしわが多いもの
一重、八重、千重咲きのものなどがつくられたという。花の色も
白、ピンク、紅、ぼかし、絞りなど、変化に富んでいる。
 園芸種は、野生の形質を強くもつサザンカ群、遅咲きで多弁の
花をもつカンツバキ群に大きく分けられる。

なお、熊本には「肥後サザンカ」と呼ばれる品種群があり、よ
り大輪で、雄しべが整然と並んで美しいものが多い。

「カンツバキ」との区別は微妙で、千重咲きの品種の中には、カ
ンツバキの品種ではないかと考えられているものもある。
ツバキとの交雑種と考えられるものに「ハルサザンカC.vernalis」
がある。花は春咲きで、小形のツバキタイプ。葉もツバキを小形
にした形で、サザンカよりはツバキに近い。

セイダカアワダチソウ(背高泡立草)

2007年11月12日 | Weblog
一関市東山町のセイダカアワダチソウ(背高泡立草)
 2007年11月12日





2007年11月12日(月)、一関市東山町長坂字西本町の
猿沢川が砂鉄川に注ぐ所にある堤防に群生したセイダカ
アワダチソウ(背高泡立草)が、花を咲かせていました。






一関市大東町のセイダカアワダチソウ(背高泡立草)

2005年10月21日、一関市大東町大原の砂鉄川上流部の
河川敷で「セイタカアワダチソウ(背高泡立草)」の
群落を見ました。地下茎をのばして、猛烈な勢いで増え
るので嫌われるようですが、秋の蜜源植物としては貴重
だそうです。


セイタカアワダチソウ(背高泡立草)
キク科 アキノキリンソウ属 Solidago altissima
北アメリカ原産の多年草。高さは名前の通り2.5mぐらい
になる。葉は密に互生し、長さ6~13cmの披針形でやや厚く
ザラザラした毛がある。鉄道沿い、休耕田、河川敷などに
多い帰化植物。

花期は10~11月。茎の上部の枝先に(20~50cmの大きな円
錐形の花序に)直径6mmほどの黄色の頭状花を多数つける。

戦後、西日本から急激に広がり、各地で目立つようになった
という。一時は日本全土をおおうのではないかと心配されたが
現在は少し鎮静化したようだという。

その理由は、地下茎が地中を横に走り、そこ(根)から他の
植物の生長を妨げる物質(cis-DMEという化学物質)を分泌し
自分の生育範囲を広げて行くのだが、あまりに繁茂しすぎてこ
の種だけになると他の植物の生育を妨げる物質により自らを枯
らしてしまう(自家中毒)ということがわかったそうです。

ホトトギス(杜鵑草)

2007年11月11日 | Weblog
一関市東山町のホトトギス(杜鵑草) 2007年11月5日(月)


2007年11月5日(月)、一関市東山町字長坂の「長坂
第2行政区」内を歩いていたら「ホトトギス(杜鵑草)」
の花が咲いていました。





ホトトギス(杜鵑草)ユリ科 ホトトギス属
 Tricyrtis hirta
山地のやや湿ったところに生える多年草。茎や葉には
毛が多く、高さは40~100cmになるが、崖などでは垂れ
下がって生える。

葉は互生し、長さ10~20cmの長楕円形または披針形で、
基部は茎を抱く。

8~9月、葉のつけ根に直径約3cmの花が上向きに咲く。
花全体に紫色の斑点が散らばっているのを、ホトトギス
の胸の模様にたとえてこの名があるという。

 分布:北海道(西南部)、本州、四国、九州

ツタ(蔦)/ナツヅタ(夏蔦)

2007年11月10日 | Weblog
一関市千厩町のツタ(蔦)/ナツヅタ(夏蔦)
 2007年11月8日



2007年11月8日(木)、一関市千厩町千厩のJR千厩駅から
60mほどの所にある千厩タクシーの建物(玄関口)にから
みついているツタ(蔦)/ナツヅタ(夏蔦)が鮮やかに紅葉
していました。





一関市東山町のツタ(蔦)/ナツヅタ(夏蔦)
 2006年9月~10月





紅葉が美しいので、塀や石垣などに這わせているのを
よく見かけますが、画像は、一関市東山町長坂の民家が
家の壁に這わせているツタ(蔦)/ナツヅタ(夏蔦)
1枚目と2枚目は、9月27日に写したもの。3枚目と4枚目
は11/10に写したものです。
ツタ(蔦)ブドウ科 ツタ属
 Parthenocissus tricuspidata
山野に生えるつる性植物、冬は落葉するので「ナツヅタ
(夏蔦)」ともいう。葉に対生して出る巻きひげに吸盤が
あり、これでいろいろなものに這い登る。蔓は太いものは
直径5cmにもなるという。

葉は長さも幅も5~15cmの広卵形で、ふつう3つに切れ込み
、ふちには粗い鋸歯がある。花期は6~7月。花は黄緑色で
小さく、目立たない。

果実は直径約6mmの球形で、秋に黒紫色に熟し、白い粉をか
ぶる。 分布:北海道~九州

ハボタン(葉牡丹)

2007年11月10日 | Weblog
一関市千厩町のハボタン(葉牡丹)
 2007年11月8日




2007年11月8日(木)、JR千厩駅(一関市千厩町千厩)から
100mほどの道路脇につくられた花壇に「ハボタン(葉牡丹)」
が植えられていました。これから寒さが加わってくるに従って
きれいに色づいてくることでしょう。




奥州市胆沢区文化創造センターのハボタン(葉牡丹)
 2006年11月3日






2006年11月3日(金)、奥州市胆沢区南都田字加賀谷地1-1
の胆沢区文化創造センター内にある「胆沢郷土資料館」で
「胆沢郷土資料館第14回企画展・菅江真澄と歩く奥州市」
が開かれていたので、妻と一緒に行ってみました。
出入り口のところに「ハボタン(葉牡丹)」などの花が飾
られていましたし、図書館の前には「珪化木」が展示されて
いました。






一関市千厩町千厩のハボタン(葉牡丹)
2005年11月6日


2005年11月6日、一関市千厩町千厩の花屋さんの店先で
見かけたハボタン(葉牡丹)の丸葉系品種。欲しくなっ
て購入してきました。


ハボタン(葉牡丹)アブラナ科 アブラナ属
 Brassica oleracea var.acephala
ヨーロッパ西南部原産のキャベツの仲間。和名は、葉が
重なり合う姿からボタン(牡丹)の花を連想して付けら
れたという。

原種は葉が結球しない系統のキャベツで、日本には江戸
時代中期にヨーロッパから渡来したといわれている。
以後観賞用に様々な品種が作り出され、後期には茎の分枝
したものも生花に使われていたという。

7月頃に種子蒔きして苗を育てるが、晩秋の低温に合うと
花芽ができ、同時に葉がきれいに発色する。葉の色は白、
紅紫、赤、ピンクなど。古くからある葉が丸く寒さに強い
東京丸葉系や葉が縮れる名古屋縮緬(ちりめん)系、その
中間の大阪丸葉系に加え、「さんご(珊瑚)」や「クジャ
ク(孔雀)」などの切り葉系の品種も人気があるという。

鑑賞適期は11~2月で、高さは30~40cm。寒さに強いので
花壇やプランターに多用されるが、チッソ(窒素)分の多
い肥料が効いていると発色が遅れたり、葉色が悪くなるの
で、10月以降の追肥はしないことが大事だという。春にな
ると茎が伸びて、4月頃には黄色い花が咲く。