昨日安倍首相が施政方針演説を行った
新聞で読んだ第一印象は、なんとなく白々しいという 気持だった。なぜこんな気持ちになるのだろう。考えてみた。
そうして思い当った。
今国民が一番心配している問題、解決を望んでいる問題は、60年にわたる自民党政府のもとに根を持っていることだ。それなのに原因に触れようとしていない。自分たちの政策の過ちを認めていない―――そこに白々しさの原因があるのではなかろうか。
原発事故、これはどのように起こったか。自民党政府のもとで50基にも上る原子炉を作り、安全神話をばらまいた。過酷事故が起こるのを心配した人たちの意見を無視して、地震対策、津波対策を行わなかったのは自民党政府だった。これが原発事故の根本原因だった。
経済の停滞、格差社会。それを生んできたのは、60年にわたる自民党の政治ではなかったか。消費税増税、大企業減税、非正規労働の大幅な解禁、社会保障の切り下げなどの政策ををすすめた。その結果経済成長が止まり、国民の収入が増えない国、世界でも例外といえる国になってしまった
いま、自民党の過去の過ちを認めようとしないために、本当の対策が出せなくなっている。
原発に関しては、過半数の国民が望んでいる原発ゼロの政策が求められている。それなのに安倍首相は、原発の再稼働を宣言し、新しい原発を新設するとまで言っている。国民の願いと正反対の方向を歩もうとしている。
経済の停滞、格差社会。安倍首相は施政方針演説で「世界で一番企業が活躍しやすい国」にしたいと言いました。しかし、今すでに大企業が活躍しやすい国になっているのではないか。正規の労働者を非正規で置き換えて賃金は安くなった。大企業の税金は安くなった。おかげで大企業は大きな利益をあげている。
国民が望んでいるのは、消費税増税を止めること、社会保障の切り下げを止めること、賃金を上げること、そうして、国民の所得をふやし経済を活性化することではないだろうか。
どの政策を見ても、政府のやろうとしていることは国民の希望とは正反対の方向を向いているのではなかろうか。施政方針演説にはがっかりした。
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