日々雑記

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民主党の選挙マニフェスト やってきたことと違うのではないですか

2014-11-25 11:14:31 | 選挙

昨日民主党のホームページを見ました。

偶然のことだったけれども、民主党の選挙政策が発表されたところでした

「今こそ流れを変える時」と銘打ったマニフェストです。全文16ページにわたる政策集です。表紙には海江田代表の肖像写真が乗っています。

はじめ読んだ時の印象は「民主党、お主なかなかやるのう」というものでした。しかし二度、三度と読むうちに、「言葉のあやでごまかそうとしているな」「いままでやってきたことと違うな」と思えるところが増えてきました。そして最後には、一読した時の印象と、熟読した時の印象のちがい、これこそが民主党のマニフェストの特徴ではないかと思うようになりました。

一番の関心事、消費税をさがしました。税財政改革のなかに小さく「消費税引き上げは延期します」とありました。消費税増税はやめますとは書いてない、「延期」としか書いてない。自民党、公明党と一緒に増税を間違いでしたともいえず、そうかといって増税反対ともいえず、「延期」といってごまかしています。卑怯ではないでしょうか。

安倍内閣が、庶民には消費税を上げながら、大企業には減税しようとしている「法人税」はどうでしょう。民主党のまにふぇすとには「法人実効税率は、適切な代替財源を確保できるのであれば引き下げます」と書いてあります。持って回った言い回しですが、消費税を増税して財源が出来れば「法人税は減税する」ということですね。これでは自民党と同じではありませんか

 安倍政権が強行した集団的自衛権行使容認の閣議決定については「撤回を求める」としています。しかし、「民主主義に重要な手続きを無視している。政府の見識を百八十度変えるもので、丁寧に議論しなければいけない」(海江田氏)とするだけで、集団的自衛権行使そのものについては述べませんでした。国会の議論の時にも、民主党は政府の強引なやり方を批判するだけで、集団的自衛権ののものについてはバラバラでした。賛成意見が多かったという印象でした。今後たとえ民主党が政権についたとしても行使容認の道を慎重に残しているとしか読めませんでした

 また、沖縄・辺野古の米軍新基地建設の「合意」推進を明記しました。自民党、公明党と同じく、この前の知事選挙で尾長知事を圧倒的多数で当選させた沖縄県民の願いを踏みにじろうとしています。

原発については野田政権が大飯原発再稼働を強行したことへの反省はなく、「2030年代原発ゼロに向け政策資源の投入」とするのみで再稼働容認です。環太平洋連携協定(TPP)については「徹底した情報公開を求め、厳しい姿勢で臨む」とするのみで推進の姿勢です。

結局民主党は自分たちがやってきたことを隠しながら、国民の声に応えていくようなポーズをとっているとしか考えられませんでした。 



 


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