小幡憲仁 議会活動日記

よく考える政治!
20年後の高浜をイメージし、今の政治を考える。

6月定例会(最終日)

2005年06月20日 | 議会活動報告
【議案採決】
議会最終日は、議案の採決です。私は、本定例会に上程された11議案全ての議案に妥当と判断し賛成しました。
また、議員発議により「食料・農業・農村政策に関する意見書」と「分権時代の新しい地方議会制度の構築を求める意見書」を、それぞれ採択し6月定例会は閉会いたしました。

【監査委員の選任について】
空席となっていった監査委員に今定例会で西出議員が選任されました。もちろんこのことに私は全く異存ありませんし、本日の採決でも賛成いたしました。西出議員には監査委員の重責をしっかりと担っていただきたいと思います。

ところで、今回、高浜町では議会で監査委員の候補者を2~3名決定し、この中から町長が指名するという監査委員の選任方式が採用されました。
そこで今回、西出議員が立候補されて、他の議員は誰も立候補する様子がありませんでしたので、出来レースであることは百も承知の上で、私も立候補しました。
もちろん、監査委員については私なりの考え方も持っておりますので、もし私が選ばれたなら、町民のためにも粉骨砕身、監査委員としての責務を果たしていこうと考えていたのは当然です。

公正で効率的な行政運営のためには、行政をチェックする機能は大変重要です。そのため、議会のチェック機能も大切ですが、チェック機能に特化して、より細かい監視を行う監査制度が極めて重要です。
最近では、税収が少なくなっていく一方で、住民が行政に求めるサービスは多種多様となってきております。また情報化社会の進展も相まって、住民は税金の使いみちに高いレベルでのモラルや効率性を求めてきております。

役所でも会社でも同じですが、人間のすることですから組織に不正や腐敗が起こらないということはあり得ません。間違った処理、無駄な処理は必ず存在します。そうした間違いや無駄を大きな不正や腐敗になる前に見つけ出して是正していくのが監査制度です。
これが上手く機能しないと、問題が内部でいつまでも是正されずに溜まってしまい健全な組織運営が出来なくなってしまうのです。
従って、健全な組織を維持していくためには、手厳しい位の監査体制が必要なのです。

人間でいえば健康診断のドクターのような存在ですから、きちんと検査して適切な健康指導が出来るよう、努力していただきたいと思っております。

和田小学校運動会

2005年06月19日 | 活動日記
和田小学校の運動会に出席しました。和田小学校では過去3年間、広い和田浜を利用した砂浜運動会を開催してきましたが、今年は運動場での開催となりました。
我家の子どもたちは断然砂浜運動会派ですので、今年の運動場での運動会には不満な様子でした。
とにかく真夏のような暑さに少しバテました。

高浜駅の整備計画に対する意見の回答について

2005年06月18日 | 活動日記
高浜駅整備計画については、ご承知の通り3月議会で付帯決議を付して予算案が採択されました。
そしてこの3月議会以降、私も議員活動の一環として住民の皆様に対し可能な範囲で高浜駅整備計画を説明し、現整備計画に対する意見をお聞きしてきました。

住民の方からお聞きした意見について町の企画情報課に先月末に伝えておりましたが、先日、意見に対する回答を企画情報課から受けましたので次の通りお知らせいたします。 (原文のまま掲載しましたので長文です。)
なお、意見に対する行政からの丁重な回答に感謝する次第です。

【意見と回答】
■意見1:駅の南側へ渡れる跨線橋をこの機会に設置すべきである。また、身障者用エレベータを設置し、駅のバリアフリー化を図ってほしい。

■回答1:駅南側との往来を行う自由通路の設置についてですが、建設コストに3億円程度を要し、駐車場の整備や、その用地確保(南区側)のための建物移転等に必要な費用、現状の駅南側における人口や今後の発展状況を考えてみますと、投資に対する利用効果は非常に少ないものと考えます。(これは南区役員と協議済みでご理解いいただいたものと考えています。)
また、身障者用のエレベーター設置による駅のバリアフリー化ですが、建物内エレベーターの設置、段差の解消誘導用ブロックの敷設やユニバーサルトイレの設置などを行う予定でいます。連絡通路にエレベーターもしくはエスカレーター等を設置すれば、連絡通路全体の補修に約1億円必要となります。しかし、連絡通路はJRの所有物であり、町が改修することができません。老朽化も激しく、1日も早い改修が必要であり、JRとの協議を今後も継続していきますが、現段階では改修案には至っていません。今後は、共同投資(受益者負担)による整備も視野に入れながら、協議検討をして参ります。

■意見2:駅舎には観光協会の事務所が設置されるが、併せて観光案内所を設置すべきである。

■回答2:今回の駅舎整備では、観光協会事務所の移転に併せ、観光案内所を隣に設置する予定です。この絶好の機会に観光まちづくりを進めていきたいと考えています。そのため住民参加のコミュニティ施設を盛り込み、まちづくりの気運を醸成し、連携が取れずにいた活動団体や個人の方々を結集し、まちづくりの組織やネットワークを構築し、町民が主体となって活動していくまちづくりの足がかりを築いていきたいと考えています。その拠点となる施設が高浜駅です。単なる鉄道の駅ではなく、地域の駅として整備していきたいと思います。

■意見3:学生向けに中央図書館の分館を設置してはどうか。

■回答3:2階のギャラリースペースや1階情報コーナー・待合所・コミュニティキッチンなど小スペースですが、設置する空間としては考えられます。もっと大きなスペースが必要と判断するならば、隣接する児童館での利用も視野に入れ検討していく必要があると考えています。

■意見4:会議室は、教育会館、文化会館を利用すべきであり不要ではないか。

■回答4:ここでの多目的室は、通常の会議スペースだけにとらわれず、これまでの公共施設では対応が難しかった営利目的にも(企業や商業者の販売促進のためのセミナーや催し物、食物の持ち込みも可能)対応可能な貸館スペースとしてとらえ、使用者層の底辺を拡大することで集客を図っていきたいと考えています。

■意見5:高浜市場は、近くにスーパーマーケットがあるうえに、青空もぎたて市や道の駅の農産物の販売の例から考えても、成功は難しいのではないか。こうしたリスクを犯してまで高浜市場を実施する必要性に乏しいので中止すべきである。

■回答5:高浜市場の中で、産直(農産物)を含めた特産品販売や委託販売コーナー、お土産物・売店機能を盛り込み実施していこうとする取り組みには、地元産物の販売や、特産品づくりを行うコミュニティビジネスを通して、通信販売やネット販売などへの販路拡大を図れる高浜ブランド確立を目指す狙いがあります。これまでの「もぎたて市」や道の駅「物産館」での取り組みの経験を生かし、管理・運営の組織づくりとネットワークを構築することで、この高浜市場が小さいながらも地域に根ざしたコミュニティビジネスの先導的な役割を担えれば、町全体の活性化やまちづくりの気運の醸成が図れるのではないでしょうか。

■意見6:キッチンは不要である。教育会館に設置されたものを利用すべきである。

■回答6:コミュニティキッチンは、クッキング教室や子育てを行う女性の憩いの場などの他に、食のイベントの調理場としての利用や、ある女性が数人集まり、このキッチンを加工場としてケーキやお菓子作りをし、隣の高浜市場で販売し、家計の足しにしたり、自分たちの活動資金にしていくことができます。これに対し、既存の社会教育的な調理施設では「お客様に提供する」「利潤をあげる」という観点からは対応が困難な部分が多いと考えられます。
これまでの施設(公民館)にはない多様な使い方を可能にするビジネスの観点からの施設整備であり、稼働率が上がる仕組みや運営体制を築いていきたいと思っています。まちづくりに取り組むことは、人づくりを行うということであり、住民主体による施設運営が実現されるよう、方策を講じて参ります。

■意見7:外観デザインは、和田駅・三松駅に統一すべきである。

■回答7:既存の駅舎(木造・平屋建・筑80年)では、各設備を取り入れるに耐える構造となっておらず、コミュニティビジネスの中心としてまちづくりを行っていくには、新たに整備することが必要と判断しています。
また、和田駅や三松駅で取り入れた南欧風「コロニアル様式」に捉われず、高浜の観光の象徴である夏をイメージし、「海」「山」を感じるデザインとして全体をとらえ、モダンな中に優しさと温もりがある親しみのある外観としています。また、施設内の様子がよく伝わるようガラス面を多く取り入れました。

■意見8:極力、無駄な施設は止めて、建設費を抑制すべきである。
■意見9:必要最低限の駅舎建設だけとし、他の付加施設は一切不要である。

■回答8,9:今後、大きな投資をし、新たな施設を建設していくことは難しいと考えられる中、今回の駅舎整備と観光協会事務局の移転は、今後の高浜の新しい観光を創るうえで、もう現れないであろう絶好の機会ととらえ、まちづくりに繋がるコミュニティ施設を盛り込んだ現計画(2階建)がふさわしいと考えています。

■意見10:駅でカフェを設置しても採算がとれない。また、喫茶店の新規事業者を育てても意味がない。自動販売機のコーナーとする方が無難ではないか。

■回答10:2階のカフェテラスは一つの提案であり、決定ではありません。また、カフェテラスは、意欲のある女性グループや独立を考えている若手、定年後にカフェを持ちたい夫婦など、様々な方を対象とした低リスクでの経営に携われる育成型カフェの提案です。現段階で考える余地は十分あるので、使用者が決定した段階で内装等に、使い勝手に応じた対応ができるようにしています。(観光協会からは、ふぐ・カニ料理の提供案も出ています。)

■意見11:現在の観光協会の事務所は高浜町内には珍しくレトロな雰囲気の建物である。町で保存活用を検討願いたい。

■回答11:確かに現在の観光協会事務所は独特の雰囲気があって、町内では珍しいタイプの建物です。保存、有効活用等を今後検討していきたいと考えています。自立・提案・実行型のまちづくりが進む中で、この建物を活用してくれる団体が増えれば、活気あふれる高浜町ができるのではないか、と考えています。

6月定例会(高浜病院対策特別委員会)

2005年06月17日 | 議会活動報告
今日は、高浜病院対策特別委員会に出席しました。この議会が始めての委員会開催となります。
委員長は高志会の福永広子議員で、初めて委員会を仕切ることについて少し緊張していると言っていましたが、私から見れば堂々たる委員長としての采配振りでした。

今日は初めての委員会でもあり、午前中は行政と、午後は高浜病院の院長・事務長から国の動きや病院内部の課題等についての説明を受け、現状確認を行いました。高浜病院長からは委員会が設置されたことについて大きな期待を表明していただきました。
今後、高浜病院存続に向けた幅広い議論を展開してまいります。

6月定例会(厚生文教常任委員会)

2005年06月16日 | 議会活動報告
今日は朝から厚生文教常任委員会に出席。午前中、内浦地区の学校統廃合問題について教育委員会の説明を聞き、午後は特別養護老人ホーム「高浜けいあいの里」の施設長との意見交換を行いました。

【内浦地区小中学校統廃合問題】
現在、内浦地区には音海小中学校、神野小学校、内浦小中学校、日引小学校の4校の小学校と、小学校に併設した2校の中学校があります。これらの学校では少子化や過疎化の影響で生徒数が減ってきており、平成19年度には4校の小学校全ての生徒を集めても25名、2校の中学校で18名の生徒数になると予測されています。
このため、教育委員会では小学校を内浦小学校1校に統合、中学校は高浜中学校に統合し、高浜町内で中学校が1校、小学校が4校の体制とする方針を持っています。
現在、教育委員会ではこの方針について、地元住民やPTA に対する説明会を重ね、意見を聞いています。
今日の委員会ではこの状況について説明を受けました。今後、議会としても住民意見を聞く機会を持つなどしながらこの問題に取り組んでいきます。

【高浜けいあいの里】
午後は、この6月にオープンした特別養護老人ホーム「高浜けいあいの里」を訪問し、施設長と意見交換しました。
現在の入所状況は、6月中に20名程度入所し、7月中に50名の定員を確保する予定です。なお、当初予想していたよりも高浜町内の入所希望者が少なく、舞鶴市内からの問い合わせが非常に多い状況にあるとのことでした。

読み聞かせ

2005年06月15日 | 活動日記
今日の議会日程は、総務産業常任委員会です。私は厚生文教常任委員会に所属しておりますので、出席の必要がありません。予算や決算の議会では委員会を傍聴していますが、今回は特に重要な議案の審議も予定されていませんので傍聴しませんでした。

【読み聞かせ】
朝、和田小学校2年生を対象に絵本の読み聞かせを行いました。今日、読んだ作品は「えぞももんがのよる」(手島圭三郎:作)です。
北海道の大自然の中で、えぞももんがが天敵のふくろうから身を守りながら生きている姿を画いた作品です。興味深く聞いてくれた様子でした。

6月定例会(一般質問)

2005年06月14日 | 一般質問
本日は一般質問です。5人が質問に立ち、私は3番目でした。いつもの事ですが、一般質問が終了すると自分の未熟さを感じ、少し自己嫌悪におちいります。
毎回、思い通りに質問することの難しさを感じます。今日のところは、一般質問の原稿をそのまま掲載しておきます。長文ですので、もし気が向いたら読んでみて下さい。後日、答弁も含めた要約版を掲載いたします。

【The Times They Are A-Changin'(時代は変わる)】
今日、ある方の無礼な態度に接し感じたことがあります。以前の自分なら腹を立てたり動揺したりしたかもしれませんが、今日は、その子どもじみた態度に何も感じませんでした。そこで感じたことが「とにかく時代は変わりつつある」ということです。

【一般質問原稿:長文です。】
5番議席の小幡です。高浜町民を代表して質問いたします。本日は、事前通告に従いまして、3項目についていくつかの質問を行いますのでよろしくお願いいたします。

今月、6月は環境月間です。現在、官民あげて持続可能な循環型社会の形成を目指し、環境保全の取組みが展開されています。
環境省では小池百合子大臣が旗振り役となって、CO2削減のための全国的な運動として、チームマイナス6%という運動を始めておられます。私もこのチーム員に登録してCO2削減に向けた取り組みを、まずは自分で出来ることから始めているところであります。

さて、私は、今年2005年は、地球環境に関して、ターニングポイントの年になるのではないかと考えております。
1997年12月に京都で開かれた地球温暖化防止京都会議、いわゆるCOP3ですが、161の国と地域が参加し、そこで京都議定書が採択されました。
この京都議定書は、アメリカの離脱表明で発行が危ぶまれていましたが、ロシアの批准により、今年2月16日に発行されました。この国際条約によって、日本は1990年を基準にして、2008年から2012年の間に、CO2などの温暖化ガスの排出量を6%低減することを国際的に約束しました。この6%が先ほどのチームマイナス6%のチーム名の由来にもなっているわけです。
我が国を含む京都議定書に批准した国と地域は、今年2005年から、国際条約である京都議定書の目標達成に向けた新たな環境対策を開始することになるのです。

 さて、この地球温暖化防止への取り組みは地球規模の環境問題でありますから非常にスケールが大きくて、自分たちの身の回りのことに置き換えて考えにくい面があります。
確かに、地球温暖化が進み南極や北極の氷がとけて、海面が高くなって、…といわれても映画ディ・アフター・トゥモローではありませんが、現実のこととは思えません。しかし、実際には民生部門でのCO2排出量が昨今では非常に増加しており、地球温暖化の問題というのは、一人ひとりの生活様式やそれを支える社会システムと密接に関連している訳です。
従って、最も住民に身近な存在である市町村の果たす役割が非常に大切です。
 最近では、今申し上げたことから、各地方自治体でも積極的な環境保全のための取り組みを実施されております。そして、先進自治体では、良好な環境の保全と創造を進めるうえでの住民の責務を定めた「環境基本条例」を制定し、目指すべき理念や方針などを明らかにしています。

それでは1番目の質問ですが、今申し上げました、全国的に注目されている「環境基本条例」を高浜町でも制定し、条例に基づく「環境基本計画」を定め、総合的かつ計画的な環境保全に関する施策を推進するべきではないかと考えますが、理事者の見解を伺います。
また併せて、「環境白書」を作成し広く公表することにより、施策の実施状況等を町民に明らかにすべきであると考えますが併せて理事者の見解を伺います。

次に2番目のごみの分別回収についての質問です。昨年度、水明にリサイクルセンターが完成し、すでに本格運転が始まっております。そしてこのリサイクルセンターの稼動に伴い、ごみの本格的な分別回収がスタートしました。そこで、この事業について何点かの質問を行い、この事業の現時点での評価について考えてみたいと思います。

まず、質問に入る前に、この事業の基本となる「容器包装リサイクル法」について少し触れてみたいと思います。
近年、一般廃棄物の排出量は増加の一途をたどっています。こうした中、家庭ごみに占める割合が容積比で約6割に達する容器包装の廃棄物を資源として有効利用し、廃棄物の減量を図るために制定された法律が「容器包装リサイクル法」です。
この法律では、消費者はごみを分別して排出し、市町村は分別収集するとともにこれを保管し、事業者は再商品化するというように役割分担されています。

さて、この容器包装リサイクル法ですが、いくつかの問題点が指摘されているようです。
まずは、市町村の負担が大きすぎるという点です。先ほど申し上げたとおり、対象物の収集と保管費用が市町村の負担となっておりますので、実際に資源ごみを再商品化するまでの費用の多くの部分が市町村の負担、つまり税金で賄われることになります。このことは容器包装を利用していない、エコロジーな生活を営んでいる人たちにも費用負担をかけることに他なりませんので、問題です。
さらに、事業者の負担が軽いため、事業者がリサイクルしやすい素材のものを増やしたり、容器包装そのものをはぶくといったインセンティブが働かないことがあげられます。

このため、6月12日の日経新聞に、地方自治体が負担している容器包装の分別収集費3,000億円のうち、最大で3割、900億年を事業者に負担を求める、容器包装リサイクル法の改正方針を政府が固めたとする報道がありました。

リサイクルを頑張れば頑張るほど費用がかさみ、ゴミが減っても逆に予算が増える逆転現象が起こり、財政難を理由にリサイクルに二の足を踏む自治体も多いということを聞きます。
今後は、大量リサイクル社会からゴミの発生そのものを減らす社会への転換と、何よりもコスト低減の取り組みが必要です。
以上のことを踏まえて、質問に移らせていただきます。

第1点目として、ごみの分別回収によって、当然、焼却ゴミが減少することになりますが、その状況について質問いたします。
第2点目として、分別回収された資源ごみの再商品化の状況はどうなっているのか質問いたします。
第3点目として、分別回収には多くの町民の方々の協力が必要です。こうした町民のためにも、自分たちが実施している分別回収にはどのような意義があって、例えば再商品化の成果がどの程度上がっているのかといった情報をきちんと広報することが大切ですが、その考えはあるのか質問いたします。
第4点目として、ごみの分別回収に伴い、資源ごみの回収頻度やゴミ集積場の問題等について住民の方の中には問題意識を持っておられる方も多いと思いますが、行政としてどのようにそうした課題を把握し、対応策を考えておられるのか質問いたします。
第5点目として、分別回収により、リサイクルセンター運営費などごみ処理全体に要する費用が増加しています。今後のごみ処理費用のコスト低減への取り組み策を何か考えられているのかを質問いたします。
第6点目として、最近、ごみの有料化を導入し、ごみの減量化に成功している自治体が増えてきていると聞きますが、高浜町としてごみ有料化を検討する考えはないのかを質問いたします。

次に3番目の、「行政改革の推進のための新たな指針」に対する高浜町の対応についての質問です。

地方分権の推進や少子・高齢化の進展、国・地方を通じる財政の悪化など、市町村行政を取り巻く情勢は大きく変化しています。
本町の財政状況も、町税収入の落ち込みと、公債費の増大や基金残高の減少により厳しい局面に直面しています。
現状のまま、毎年基金の取崩しを進めていけば、数年で取崩し可能な基金の残高がなくなってしまいかねません。

こうした状況を受けて、先般の3月議会においても、財政の将来見通しについて活発な議論が交わされました。私も今この時期に、徹底した行財政改革を断行することで、簡素で効率的かつ持続可能な行財政への転換を図ることが必要ではないかと考えています。
職員の能力・倫理意識を高めるための職員研修や、組織の簡素効率化、定員管理・給与の適正化、民間委託や指定管理者制度の活用など、行財政全般にわたる構造改革を進めることが必要です。
具体的には、受益者負担・公共料金の適正化、各種補助金や福祉サービスの見直し、人件費の大幅な削減、各種公共施設の維持管理形態の見直し、維持補修費・物件費の大幅削減など、これまで以上に行政経費の低減に努めるとともに、収入確保のための体制を見直し、滞納整理対策の強化に取り組んでいくべきであります。
 以上のことを踏まえて質問に移らせていただきます。

平成17年3月に総務省は「地方公共団体における行政改革の推進のための新たな指針」を策定し、各地方公共団体に通知しました。高浜町にも福井県を経由して通知されていることと思います。この指針では地方公共団体に対し、平成17年度から5年を計画期間とする行政改革集中化プランの策定を求めています。福井県でも5月24日に、この指針を受け「集中改革プラン」を年度内に策定する方針を明らかにしております。

 高浜町の置かれた状況は前段で申し上げた通り、抜本的な行財政改革が求められております。従いまして、総務省が示した指針に基づいて、早急に高浜町の行政改革集中化プランの策定に乗り出す必要がありますが、これに向けた現時点での高浜町の計画について質問いたします。

以上、質問といたします。

小浜市議会一般質問傍聴

2005年06月13日 | 議会活動報告
【全員協議会】
全員協議会に出席し、今定例会に上程されている議案の審議を行いました。午前中で、全ての議案審議を終えることができました。

最近、不審者情報が頻発しており、この点についての行政の対応について質問しました。関係者への情報周知を徹底しているとの回答で、特に新たな対策は考えていないとのことでした。
老人会や自治会、PTAなどの団体が連携して組織的に子どもたちの安全を守る仕組みが出来ればいいのですが、これを行政主導でやるべきかどうかについて迷っていますので、それ以上の質問はしませんでした。

【小浜市議会の一般質問傍聴】
午後、議会運営委員会のメンバーで小浜市議会の一般質問を傍聴しました。高浜町議会で導入を検討中の一般質問の一問一答方式について、先行して導入している小浜市議会での様子を見学し参考にするためです。
百聞は一見に如かずといいますが、質問と答えがきちんと連動するので聞いていて理解しやすいことや、議論が上滑りすることなく深い議論が出来るように感じました。テレビで議会の様子を視聴する町民にとっても見やすくなると思います。
本日、小浜市議会を傍聴したほとんどのメンバーは、一問一答方式を肯定的に受け止めた様子でした。
出来れば9月議会で議員の合意形成を行い、問題なければ12月議会に試験導入してはどうかと思っています。

容器包装リサイクル法改正

2005年06月12日 | その他
午前中、壮年ソフトボール大会に参加しました。青戸区は若宮区と対戦し敗退しましたが、私は2打数1安打という成績でした。途中で交代してもらいましたが、それでも昨日の深酒でヘトヘトです。

【容器包装リサイクル法改正】
本日の日経トップは、容器包装材のリサイクルで企業にも収集費を負担させる方向で、政府が容器包装リサイクル法を改正する方針を固めたとの記事でした。
現行の容器包装リサイクル法では容器包装材の分別収集と保管を自治体が全額負担(つまり税金による負担)しています。このため容器包装のリサイクルに積極的な自治体ほど費用負担が重くなってしまうといった問題点や、企業が容器包装そのものを減らす努力をしない結果になっているなどの問題から、改正を求める声がありました。
また、容器包装リサイクル法のこうした課題については、たまたま、今回のゴミの分別収集に関する私の一般質問の中でも触れていましたので、今回の政府の改正方針が出されたことから、少し原稿の見直しが必要です。

とにかく、企業に分別収集費用の負担を求めることにより、容器包装そのものの簡略化や省略化が進み、容器包装そのものの減少が期待できることと、ゴミの発生を極力減らすエコロジーな生活を心がけている人たちのためにも、リサイクルに要する費用は税金よりも製品価格に転嫁すべきであると考えますので、この改正案には賛成です。

民意

2005年06月11日 | 活動日記
【一般質問の準備】
雨で、和田小学校の運動会が中止となりました。おかげで時間が出来たので、一般質問の原稿の手直しをしました。雨音を聞きながら机に向かい、パソコンで原稿を練っているとまるで作家にでもなったような気分が味わえました。

【原子力平和利用協議会総会】
夕方、城山荘で行われた原子力平和利用協議会の総会に出席しました。総会後の講演で少し興味深い話を聞きました。
テーマは「なぜ原子力発電を地球温暖化の原因と考えるのか」です。原子力安全システム研究所の深江氏が講演されました。

テーマ名を聞いて、おやっと感じた方もおられると思います。私もそう感じました。
地球温暖化防止の切り札ともいえる原子力発電を、地球温暖化の原因と考えている人が本当にいるのかと思ってしまいますが、これが現実にはかなりの割合でいるのです。

つまり、こういうことです。
まず、地球温暖化の(簡単な)メカニズムを正しく理解している人というのは意外に少ないものなのです。
地球温暖化防止には何が効果的かとの問には、①新(自然)エネルギーの導入 ②省エネルギー ③天然ガスの利用促進 ④原子力の推進 との回答順となっています。
また、原子力発電から出る放射性物質が地球温暖化に影響していると考えている人も少なからずいるそうです。驚いてしまいます。
要するに、・原子力発電=何だか不安 ・地球温暖化=何だか不安 従って、・原子力発電=地球温暖化=何だか不安 という方程式となっているようです。
これには学校教育も少なからず関係しているようです。中学校の理科の教科書には、水力発電と火力発電については地球温暖化の影響についてメリットとデメリットを教えていますが、原子力発電に関しては地球温暖化防止の効果に触れていないのです。
今後は原子力発電のPRも地球温暖化防止の効果面をもっと強調しなければならないのではと感じました。

【議論】
夜、仲間3人で酒を飲みながら楽しく議論する機会を持ちました。今日の講演を聞いて、民意の受け止め方といったことや、最近の高浜町をめぐる状況とその背景、ネットによる情報発信など幅広いテーマで議論しました。
今の時代は、明治維新、終戦に続く、大変革期にあります。明治維新以来の中央集権国家から地方分権国家への変革です。今まで国の指図通りに仕事をしていた、いわば国の出先機関のような存在であった地方自治体が、自分たちで考え行動する地方政府への脱皮が求められるます。
こうした大きな変革期には、必ず摩擦や衝突、混乱などが起こります。しかし、これはある程度必然のことで、逆にこうした変革期に全く平穏無事な状況が続くようなら、そちらの方がむしろ憂慮すべきことです。
地方分権という黒船(平成12年の地方分権一括法)が来航して、既に5年が経過しているのですから。