小幡憲仁 議会活動日記

よく考える政治!
20年後の高浜をイメージし、今の政治を考える。

厚生文教常任委員会視察研修:1日目

2008年10月23日 | 研修報告
今日から1泊2日で議会の厚生文教常任委員会の視察研修です。
視察先は新潟県の見附市と石川県の小松市です。どちらも特定の分野で日本一を目指す取り組みを実施している自治体です。(視察先は私が選定)

朝6時に高浜を出発し、バスで走りに走って午後2時に新潟県見附市に到着しました。バスの1泊2日の視察で新潟県までの視察はさすがに少しきつい移動になりました。

見附市は「日本一健康なまち」を目指す自治体です。
自治体の10年間の長期目標を設定する「総合計画」において、見附市では4つの将来像を掲げていますが、その第一に「人と自然が共生し健やかに暮らせるまち」を掲げています。健康なまちづくりを、目指すべき第一の目標として明確に市の方針として示されています。

さて、この健康日本一の取り組みですが、もともとは寝たきり老人を減らす目的で、平成14年度から筑波大学、つくばウエルネスリサーチ、自治体・住民の産官学連携による「寝たきり予防のための健康運動教室」を始めたのがきっかけです。その後、平成16年度に健康増進法に基づく「いきいき健康づくり計画」を策定し、平成20年度には「食育推進計画」を包括した「いきいき健康づくり計画」にバージョンアップし、これら計画に基づいて住民全体を対象とした「いきいき健康づくり事業」に進化発展してきたものです。

見附市の健康づくりの取り組みについてソフト面とハード面から説明します。

まず、ソフト面です。
見附市の健康運動教室は、①参加申し込み ②医師による運動可否判定(健康診断結果の確認) ③体力テスト・説明会 ④運動プログラムの提供 ⑤運動プログラムの指導 という流れになっています。
運動指導員12名の指導体制のもと、個人の身体状況に合った個別のプログラムメニューを設定し、基本的には週2回の施設での運動と週3回の家庭での運動を住民が行います。
こうした運動の継続による、血圧や体脂肪率、筋肉率等々のデータは、個人に配布された電子歩数計にデータを蓄積し、そのデータをコンピューターで管理する仕組みになっています。(電子歩数計はメモリーの役割。体組計などに電子歩数計がセット出来て、測定データは自動的に電子歩数計に記録される。電子歩数計のデータは定期的にパソコンに転送する。)
パソコンで管理された自身の健康データは自宅のパソコンからも閲覧可能となっています。
こうした運動教室に参加されている方が約1300名だそうです。

次にハード面です。
見附市には「健康の駅」というものが市内に2か所あります。
市民交流センター「ネーブルみつけ」内と市立病院内の2か所です。
健康の駅では、各種運動器具を用いた運動の実施、体組成測定、健康相談、情報提供、市民交流などが実施できる施設となっています。
ネーブルみつけの健康の駅では多くの方がエアロバイク等の器具を使って運動に汗を流しておられました。(写真)
「たくさんの利用者ですね」との問いかけに「今は少ない時間帯です。午前中はこれの数倍の利用者がありました」との答えでした。
考えてみたら健康運動教室に参加されている方が約1300名おられて、その方々が週2回施設で運動される訳ですから参加者の多さも頷けます。

さすがに「日本一健康なまち」を目指すというだけあって、取り組み内容には関心させられました。これをすべて高浜町で実践することは難しいですが、今後の健康づくり事業に対して大いに参考になりました。
特に高浜町保健福祉センターの有効活用についてのヒントがあるように思いました。

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