小幡憲仁 議会活動日記

よく考える政治!
20年後の高浜をイメージし、今の政治を考える。

武雄市図書館の視察報告

2014年02月16日 | 研修報告
1月27、28日に佐賀県武雄市の「武雄市図書館」と市役所の「いのしし課」を視察しました。(政務調査費による視察)
以下、図書館の視察内容について報告します。

まちづくりは人づくりといわれます。その人をつくるには教養を身につける必要があり、その教養を身につけるには読書が必要です。
従って、ハード・ソフト両面から公共図書館を充実させることは町政の重要施策であると考えています。

私はこれまでそのような理由から、読書活動の充実(公共図書館の充実)を重要な取り組みテーマとして議員活動を行ってきて、これまでにもいくつかの図書館を視察してきました。
特に今回視察した武雄市図書館は、以前視察した長野県小布施町の町立図書館「まちとしょテラソ」と並び、どうしても視察したかった図書館のひとつです。(武雄市図書館の写真はネット上のものを拝借)


この図書館の特徴は、レンタルビデオなどで有名な「蔦屋書店(TSUTAYA)」や、Tポイントカードを運営する「カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(以下、CCC)」が、市立図書館の建設段階から武雄市と企画・運営について基本合意して事業を進めてきたことです。

これは、2011年冬に東京代官山にオープンした代官山蔦屋書店が、まさに武雄市長がイメージする「市民のための図書館」のイメージと完全に一致したことから、市長がたまたまCCCの増田社長と路上で出会った際に「武雄市の図書館」をお願いしたことから、この事業が始まったそうです。

以下、図書館の特徴を紹介します。

「20万冊の知と出会える」
以前の図書館にも書庫の蔵書を含めると20万冊の蔵書があったそうですが、その書庫に眠っていたほぼ全ての本が目に触れる場所にあります。大きな書架がまるで迷路に迷い込んだような錯覚を覚え、その中を回遊するとわくわくするような楽しさがあります。

「雑誌を買うことができる図書館」
図書館には蔦屋書店も併設されており、雑誌や新刊書などを購入することもできます。特に雑誌は並みの本屋と比較できない程の圧巻の品揃えです。

「映画と音楽が楽しめる」
蔦屋書店が併設されているということは、当然、映像・音楽ソフトの購入やレンタルも可能です。これも凄い品揃えです。

「Tポイントカードが図書館で使える」
Tポイントカードで図書の貸し出しが可能で、しかもセルフカウンターで自分で貸し出し処理をすればTポイントも貯まります。

「コーヒーと本が一緒に楽しめる」
図書館内にはスターバックスコーヒーが出店していますので、館内でコーヒーを飲みながら読書ができます。(飲み物は店のテーブルで読んでも良いし、館内にテイクアウトして本を閲覧しながら飲んでも構いません。コーヒー以外も通常のスタバのメニュがあります。)

いかがでしょうか。この図書館が年中無休で朝9時から夜9時まで開館しているのです。
館内は平日にも関わらず多くの利用客で賑わっていました。当然です。書斎として利用できるコーナーなども含め、こんな快適な空間の図書館であれば私なら毎日でも利用したいと思います。
武雄市民はこんな素晴らしい住民サービスを受けることが出来て本当に幸せです。羨ましい限りでした。

この何分の一でも高浜町で実現させたいものです。


和郷園グループを視察

2014年02月16日 | 研修報告
1月30日の東京出張の翌日、千葉県の和郷園を視察しましたのでその内容を報告します。


和郷園グループは、「農事組合法人和郷園」に加盟した農業生産者から農産物の出荷を受けて、「株式会社和郷」が販売、加工、生産技術開発等を手掛け、スーパーなどの取引先へ青果商品・加工品を出荷し、また、直営店・ネット通販なのでお客様に直販するグループです。

本部は千葉県の香取市にあって、株式会社和郷の本社、野菜のカットセンター、野菜の冷凍工場、フルートトマトのハウス農場、農業研修施設、レストランなどを順次、たっぷり時間をかけて視察しました。

野菜のカットセンターでは、周辺の農業生産者かた出荷された野菜(キャベツ、にんじん、ピーマン、玉ねぎetc)を低温施設内で用途別にカットして「カット野菜」として外食産業やスーパーに出荷します。

冷凍工場では、これも和郷園に出荷された野菜(ほうれん草、さつまいも、ゴボウ、枝豆etc)をカットして急速冷凍して、スーパー、生協等へ出荷します。冷凍加工することにより、年間を通して安定的に出荷が可能です。消費者側からするとカットしてバラ凍結してありますので、必要な分量だけ解凍して利用可能です。

フルーツトマトのハウス農場は、生産とビジネスモデルの検証を行っています。非常に大きな施設でしたが、これを事業化するには更に規模を拡大する必要があるとのことでした。

その後、農業研修施設とレストラン(写真)を視察しました。



また、和郷園代表の木内博一氏とも面談し様々なお話を伺うことができました。

これからの農業の在り方として、まず、葉菜類(ほうれん草やレタスなど)は人口光(LED)による工場生産、果菜類(キュウリ、ナス、トマトなど)は太陽光によるハウス生産、根菜類(大根、イモ類など)は露地生産とすべきとのことです。
農業振興には、①優れた農産物の生産技術と、②生産された農産物に様々な付加価値を付けて商品流通を担う、ことが大切だと改めて感じた次第です。