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未来

2019年06月14日 | 命の生き方
マンションの受水槽で泳いでいる動画が「TikTok」に投稿されました。たちまち拡散され、物議を醸しています。判明したところによると、大和ハウスの協力会社作業員で、撮影したのは昨年秋。既に半年以上が経過しており、その間マンションの住人達はこの受水槽に貯留された水を生活に使っていたことになります。言い訳によると、「貯めた水を排水するのがもったいなかった」とのことで、「受水槽はその後清掃し点検した」と言っているようですが、管理会社は清掃と水質検査を行い、飲料水を配布したとの事。

反応するのもバカバカしいとは思うものの、SNS上では相変わらず拡散され炎上しています。アカウントは既に削除されましたが、アップしていた他の画像と共に流出。あっという間にマンションも特定され、犯人の男性も特定され始めており、個人情報が報じられるのも時間の問題のようです。

信じにくいことが2つあります。しても良い事と、してはダメな事との分別が無いとは思えない大の大人が、なぜ受水槽で泳いで楽しいのか。そしてバイトテロなどと言われ、これまで不適切画像をアップしたために、社会問題化して、その人生が大きく狂った報道を何度も見ているはずなのに、なぜアップしようとするのか。

ダメだと分かっていて、そして思い切り馬鹿げていることを、敢えてやろうとする心理。仲間内で大笑いするイメージなのでしょうか。そして、それを公開するのは、自分たちと同じノリの繋がりのある友人に見せる…という感覚でしょうか。それが瞬時に広がる…なんていうことが、自分の身にも起きるとは想像していなかった?のでしょうか。

…が、気づけば世の中全体が、あるべき姿を忘れている気がします。人知れぬ日常を、平凡に生きて、それが幸せだった…はずです。誰も見ていない日常で、ひそかに背筋を伸ばしても、知っているのは自分だけで、それでも背筋を伸ばして生きることが誇りだった…はずです。歴史は、社会の中の大きな指針を打ち砕くことにエネルギーを注いで来たものの、方向軸を失った今、向かうべき未来はあるのでしょうか。

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