日々の生活にみる驚きの中国

単身赴任中の中国(大連)で日々発生する“驚き”を強引かつ身勝手な比較文化で紹介。

魔法の杖で自己破産 

2012年02月10日 | 大連生活
私が若かりしころ、経理の仕事で銀行を窓口としていた私はよくクレジットカードを作ってくれと頼まれたもの。 同僚たちにも協力してもらい、ノルマ達成・・・

過日、事務所の女性がクレジットカードの申込書を記入していた。 プリペイドが主流のこの国で、若い社員でも後払い、分割払いのカードを作れることを初めて知った。 

瞬時に、“この子に持たせては危険!” と判断。 現代っ子で、おしゃれにも関心大。 日本での失敗事例、自己破産の話をしてその時点では止めさせた。
 
病院に救急車で運ばれた人でさえ、前払いしないと治療してくれない国。 なぜ? 治療費、入院費でさえ回収できない可能性が高いから・・・ だと思う。 命がかかった時でもこれ。

地場企業は建物、機械を購入すると保証金で10%は一年後。 それでも難癖がつき支払延期か時間の経過で無視。 これが中国流であり、回収側もこの10%は諦め気味では?

会社の取引で再三ご紹介してきたが、『優秀な経理はお金を払わない人』と言われる国だ。 支払契約をお金がないで無視、その上、仕入計上さえ拒む会社が今度上場すると言うから笑うしかない。 上場できるの? 遵法、金融、経済取引は全くの未成熟社会。 

後で回収・・・ さぁ~ 知らないとは言わないだろうが、お金がないで終わりになるのでは? カード会社は強力な回収組織でもあるのだろうか。 どう回収するのか、疑問と興味が沸いてくる。

一気に欧米、日本並みの生活レベルへ急成長する中、日々魅力的な商品が世界中から供給される。 服や化粧品、アイフォン(既にこいつは持っているが)も・・・・ 目の前にこれだけの商品を並べられたら、欲しい物ばかりのはず。 この子にカードを持たせようものなら、『魔法の杖』と勘違いする。(確信!)

花火もそうだが、見栄、面子を尊ぶ。 周囲もそれを肯定する。 たぶんこれもお金(カード)を使うりっぱな理由となる。

早めに自己破産の法律を制定されることを提言したい。 どう考えてもクレジットカードはこの国の(今の)文化にそぐわないような気がするのだが。 借りたお金は返済し、物を買ったら代金は払う。 当たり前のことなのだが。  


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