日々の生活にみる驚きの中国

単身赴任中の中国(大連)で日々発生する“驚き”を強引かつ身勝手な比較文化で紹介。

一番怖い規定は・・・・

2011年12月13日 | 比較文化

中国の制度はある日突然、かつめまぐるしく変わる。 激変する経済、急成長する中国、制度的に追いつけ追い越せの途上国である事に間違いない。

適正納税に向けての税務制度の整備ということで、今年もいろんな通達が発表されたのだが、面白い(?)のを見つけた。


『国家税務局機関の「小金庫」予防問題に関する規定』

「小金庫」とは、法律法規その他の規定に反して会社の帳簿に記載していない資金の事で、わかりやすく言えば裏金だ。

清廉潔白な税務機関の樹立を目指し、国家税務局内の裏金作りの根絶、予防のための監督・管理責任などについての規定を制定。 こんなの規程か? 税務局になるのであれば一般企業にはなおさらあるのであろう。 脱税を防止するのであればその前に・・・・ ちょっとレベル的にお粗末、恥ずかしい話では。


ではこちらは

『納税者の違法行為の摘発の奨励』

納税者や源泉徴収義務者の税収違法行為の摘発に関し、違法案件通報センターを設置。 脱税や偽造などの違法行為を行う企業についての通報は、実名・匿名に関わらず全て受理すること、実名による摘発には褒章を与ること、通報を受理する税務職員は礼儀正しいマナーをもって、真摯に対応することなどが規定され、摘発通報しやすい環境を整備。また、「権利保護」の章が設けられ、摘発者自身の情報漏えいを厳格に禁じるとともに、被摘発者の合法的な権利を保障することも規定。

内部告発の促進と言う事であろう、一説では、最高10万元の報奨金もあるとか。 役所内には10万元規模の密告内容がたくさんあるのでは? この規定が国民にとって一番恐ろしい規定ではないか。 




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