~風に吹かれて~ by ポー(paw)

-人の中に 人の創り出した物の中に 動植物の中に 地球や宇宙の中に 魂の琴線にふれ 愛を感じながら 生き込みたい-

あの人とこのひと

2010-11-23 00:01:00 | ・スピリチュアリズムからの風景


先日、乙武洋匡さんがテレビに出ておられました。生まれつき両腕両脚がないというハンデ
ィキャップを背負いながら、スポーツライター、教師として活躍されていますね。

時々、ホストクラブを経営している友人の所へ飲みに行かれたりするようです。ええ~、
ホストクラブの経営者と友人?と私などは、それまで蓄積された私の潜在意識の価値判断に
囚われてしまって、そう思ってしまうわけですが^^;;

その後の話で、そのホストクラブの経営者は、世間から落ちこぼれてしまった若者を、ホス
トクラブという社会と接点のある場に引き入れて教育しようと考えているようでした。どう
せホストクラブは若いうちにしか勤まらない仕事であり、いずれは社会に出て行かなければ
ならない。そのステップ台になればということのようです。

形はどうあれ、そこには愛があり、教育というキーワードで乙武さんと結び付いているので
しょうね。ホストクラブというと、なんとなく金儲け?という印象があったわけで(世間の
潜在意識包囲網)、このように本質に愛があり、そこを動機として経営されている人もいる
わけですね。脱帽です^^;;

話は変わりますが、乙武さんにインタビューされると、ついつい深いところまで話してしま
う、とか、普段あまり喋らないことでも引き出されてしまうと言われます。おそらくは乙武
さんのストレートな容姿や、かもし出す「気」を前にすると、隠してはいられない、語り合
わねばならないと思ってしまうのかもしれません。

この感覚は、五官では表現できないものなのでしょうね。


昨日は、金スマに戦場カメラマンの渡部陽一さんが出演されていました。初めて彼をテレビ
で見た時、お笑いの人かなあと思いましたよ^^ ギャクで、あのような話し方をしているの
かと思いました。

でも何度か見かけるうちに、その口調や話し方にも慣れてきて、戦場の話をされる時には、
引き込まれる様になってきました。金スマでは、中学校に訪問して授業や講演をされていま
したね。

彼の表現される気の場もすごいですね。まずは、誰もが彼が語り出すと思わず笑ってしまい
ます。その場を解き解してしまうんですよね。人と人の壁を取り除く、境界線を無くしてし
まう。人と人が素直に向き合う場にしてしまう。

その場の中で、究極の戦争での体験の話や子どもたちの写真を披露する。とき解されている
場ですから、ぐぐっと引き込まれるわけです。そして、元々誰もが持っている良心にストレ
ートに訴えかけるのです。

彼のそんな気質が、戦場でも子どもたちが文字通り気を許し、あまり見せない表情を見せた
りして、それを写真に収めているのでしょう。乙武さんのインタビュー同様に、日頃見せな
い表情を見せてくれるのでしょうね。誰にも真似できない素晴らしいコミュニケーションの
成果がそこにあるのでしょう。

彼の話を聞く子どもたちは、ホントに真剣な表情で、また泣いている子どもたちもいまし
た。彼の話が、子どもたちの魂に届く。自分の魂の琴線に触れた子どもたちは、この日の事
を生涯忘れる事はないでしょう。戦場の様子は、写真と言葉でしか伝わらないかもしれない
けど、そんな五官で識る以上の情報を受け取ったに違いありません。

戦争の悲惨さを伝える戦場カメラマン・・・それだけでも命をかけた大変な仕事なのに、
彼のパフォーマンスは、さらにそれらを広げ増幅し、聞くものに生命の尊さを深いレベルで
訴えます。子どもたちもきっと、イジメの問題や動物愛護、生命連鎖の地球環境にまでイマ
ジネーションを広げて考えられるような土台を形成することでしょう。