Helmut Lang のデニムについてすこし。
およそ6年以上(もっとかな)履いています。
ヘルムートラングっていうと「ミニマリズムの旗手」。
醸し出される世界観に憧れて(?)昔時々購入していました。
しかし現在もちゃんと使い続けているものはこのデニムやバッグなどわずかなものです。
この1本だけは本当にお気に入り。
でも一見特に高級感なんてものはありません。黙々と無個性を志向している様子。
はっきりしないのですが、このデニムはプラダグループ傘下にあったラングで創始者でウィーン出身のヘルムートラング本人がクリエイティヴディレクターを勤めた最終盤期から、後継のコロヴォス夫妻がそのデザインを引き継ぐ頃にかけての微妙な時期のものです。
ちなみに現在の「ヘルムートラング」はもはや日本のブランドと言ってもいいかと思います。
ファッションの世界では珍しいことではないのでしょうが、まさに "流転のラング" 。
プラダグループによる買収、その7年後のブランド売却後、日本の大手アパレルグループ傘下のグループ企業に運営され、現在のクリエイティヴディレクター(メンズライン)も日本人。
それはそれで決して悪い要素ではありませんが、間違いなくラング本人によって創造された時代の、特別な光芒を放ったミニマリズムの世界とは別物です。
現ラングのクリエイションはもはや「追憶」に留まるものではなく。
その系譜は実質断たれ、別のブランドとして生まれ変わったのだ、と。
このお気に入りのデニムですが、安心感のある股上の深さ、フロントはボタンフライ、写真ではちょっと表現し難い独特にアーシー(?)なブルー。
ボタンやリベットをはじめそれぞれのパーツには一切装飾のかけらもない。
勝手に「ラングっぽい」ということにしています。
何度も何度も洗ってきているわけですが、それほど表情の変化は顕著ではないですね。少しは全体に薄くなった印象ですが。
ステッチも同色で抑制的な雰囲気。
シルエットはスタンダードなストレートで極めて中庸。大人が履くデニムに相応しいと思えるシンプルな造形。
最近裾の長さだけは少し短く直しました。これまでは結構長めにクッションをつけて履いていましたが、ここは今日的にほぼノークッションで。
裾幅は約19センチで使いやすく感じます。
画像を見ていただくだけでも、このデニムの永く愛されるべき中庸さ、控えめな佇まいの美質を感得していただけるのではないかと、、こればかりは少し自信を持っています。
あまりジーンズ系は頻繁には履きませんし、深い理解があるわけでもないのですが、、、まず永く気に入って使っていて特別な愛着を感じる1本ということで、今回とりあげさせていただきました。
なべこぱんさん
こんにちはー。
デニムにはきっとかなりのこだわりをお持ちで☆お詳しそうです!
そうですよね、19センチって絶妙です、これより細いとちょっと足下ウィメンズ的な空気が漂い始める気が。
裾幅測りまくってたんですね~、なべこぱんさんの好きな服への思い入れは半端じゃなくて素敵ですな!!
あ、それと、「自由律」特集。企画に乗っかって下さってありがとうございました☆ささっと書き上げてこられたので感心しました。
で、また続編もいつか期待できるとか☆
SHEEPさん
返事が遅くなってしまい失礼しました!こちらこそ、引き続き遊びにきて下さりありがとうございます。
そうでしたか☆SHEEPさんも永く愛用されているラングのデニムを!!
きっと好きなモノの系統に間違いなく似ているところがあるんじゃないかと、嬉しく思います☆
作為的にではなく、本当に自分で履き古して結果アジが出た1本。ジーンズ好きな方にはまさに宝物ですよね~。またこの春からローテーション復帰なんですね☆素敵な話です。
10年前のあるデニムに込められた思い出、、。興味深い!靴もそうですし、育つ系のものにはそういうの感じますよね~。
お手間でさえなければぜひぜひ、このコメント欄でよければ長文でもなんでも大歓迎ですので☆
結局ブログ書いてる僕自身の力では充実した内容はなかなか期待できないので、、ご覧下さっている方にちょっとコメント欄から力を貸していただき、フォローしていただく、という(セコい...汗)。
いずれにしても大歓迎ですのでまたいつでもよろしくお願いします☆
デニム大好きなべこぱんです。
この手のジーンズは穿かないのですが、大人な一本ですね!シルエットもきれいだし、嫌味がないです。
裾幅19センチってバランスいいですね!靴が一番映えるってイメージがあります(手持ちのジーンズの裾を測りまくって出たなべこぱんの経験による)
ラストの、リベットがめっちゃセクシーです。
こんにちはSHEEPです。いつも楽しく拝見しております。
先日は初コメントのお相手していただきありがとうございました。
ヘルムートラングのことが書かれていたので、ビックリしてコメントしてます。
・・・別にビックリすることではないのですが、私も十年位前にデニムを購入して、履き倒してボロボロにしたものをこの春、引っ張り出したところなんです。
前回、勝手ながらポウルセンさんとの共通項を感じていたので、こんなところでもと、というのがビックリの理由です^^;
写真のデニム、いい雰囲気ですね!かっこいいです。
ラングのデニムには個人的にも思い出深いものがありますが、これ以上書くと、熱に浮かれた長文駄文になりそうなので^^;この辺で失礼します。