Burning Pavilion Part3

日常のもろもろ

続・カオスな週末

2011-10-26 22:01:37 | 日常
1か月ぶりに、1か月以上前の事を書きます。今月まだなんにも書いてなかった。

前回の続き。
ししゃもとツブを食らい、地球博物館で素晴らしい出し物を見た後、さらなるカオスが待っていた。

それは、偶然ネットで見つけた演劇。
私の好きな寺山修司をやる劇団が札幌にあることを発見したのだった。
実験演劇集団・風蝕異人街。
なんともそそられる名。居ても経ってもいられなくなり、そういうものを生で見たことがないにもかかわらず、行くことにした。滅多にないことです。

会場はアトリエ阿呆船という狸小路とすすきのの間の端のほうという渋いスポットだった。
風蝕異人街と古風な扉のガラスに書いてある。
幸いにして、ちょうど開演前ということで、賑わっていた。地下に向かって降りて行くと、なかなか至近距離で見られる広さ。会場というより部屋のような。

既に満員に近く、空いている席は一番前だった。

この劇は1時間半くらいにわたって行われた。
演目は、『大山デブコの犯罪』。

寺山の演劇実験室・天井桟敷がオリジナルなんだけど、結構色んな劇団が取り上げているので、ストーリー等が気になる人は検索してみて下さい。
俺が気になったのは、BGM。この曲が何度も入るので頭にこびりついて今もつい口づさんでしまう(裏声で)。
で、色々調べたところ、作曲したのは、イラストレーターの和田誠。トライセラトップス・和田唱の父であり、レミパンの平野レミの夫である。ハイライトのパッケージもこの方の作品だそうだ。

寺山の音楽といえば、J・A・シーザーのおどろおどろしいJ(呪詛)ロックがおなじみなので、このあっけらかんとした音楽は予想外だった。

確かにおどろおどろしい雰囲気もあるんですが、基本的に出演者の方々は明るいのじゃなかろうか。なんとなくさわやかな感じもある。皆さん声が良い。
まん前で見てしまったので、目のやり場に困るかと思ったらそうでもなかった。しかし、見えなくてもよいものまで見えてしまい、困った(笑)。
パンをむしゃむしゃ食うシーンがあるのだが、パンくずが落ちて、いや、開演前から落ちていたんじゃないかと思うくらいパンくずが床に・・・とか。
ゆるゆるのストッキング(男)とか、そんなパンツ穿かなくても(男)・・・みたいな。

一言で言うとカオスな内容としか言いようがない。自分の範囲1m圏に遠慮なく入って来る役者さんたち。翻弄されている様は、ピューと吹くジャガーにおけるピヨ彦を想像してもらえるとよい。

けど面白かった。俺は好きです。また見に行こうと思う。J・A・シーザーの音楽をたっぷり使った演目が見たい。

と、全部書くのに1カ月かかってますが、この日は次々に濃いものを見れた。


さて、近日お知らせしますが、年末に向けての企てのために、過去音源を整理してました。

まず今日はこれを貼り付けます。聴いたことがある人もいると思いますが、懐かしい音源です。確か2006年に録ったやつ。J・A・シーザーばりのジャパニーズ・ドゥームロック的おどろおどろしいアレンジで、始めてドラムを生で録ったもの。なかなか気に入ってます。

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