フランスに揺られながら DANS LE HAMAC DE FRANCE

フランス的なものから呼び覚まされることを観察するブログ

J'OBSERVE DONC JE SUIS

大杉 栄 SAKAE OSUGI

2007-05-08 00:57:46 | Weblog

これも連休中の話題から。以前に交わしたフランス人 D との会話に出てきた anarchiste という言葉を思い出し、この本を手に取る。

  浅羽通明 「アナーキズム ― 名著でたどる日本思想入門

「広辞苑」 がただひとり 「無政府主義者」 と定義したこの日本人の気質を読みながら、D の指摘通り私の中にも似通った面があることに気付く。以下は、この本からの引用。

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大杉は、他人任せが嫌いだった。
「自分のことは自分でする。これが僕らの主義だ」。
「自分で自分のことをするのはいい気持ちだ。何事にでもわがままがきく。勝手でいい。威張られることもなし、恩に着ることもなし、よけいなおせっかいを言われることもない」
「自分のことは自分が一番よく知っている。自分のことは自分が一番熱心にやる。しくじればしくじるであきらめもよくつき、また新しい方法の見当もすぐにつく」。
「(人にやってもらったんでは) よしまたうまくやってくれたところで、自分でしなかったことが僕らには不足になる」

                     「僕らの主義」 より

「われわれが自分の自我 ― 自分の思想、感情、もしくは本能 ― だと思っている大部分は、実にとんでもない他人の自我である」
 ゆえにわれわれは、「ついにわれわれの自我そのもののなんにもなくなるまで、その皮を一枚一枚棄脱してゆかなくてはならぬ。このゼロに達した時に、そしてそこからさらに新しく出発した時に、初めてわれわれの自我は、皮でない実ばかりの本当の成長を遂げてゆく」

                     「自我の棄脱」 より

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この本の著者は、大杉栄の他人任せ嫌い、依存の徹底的拒否というコアの部分は社会主義がほぼ過去のものとして扱われるようになった現在でも、現代性を持って生きていると考えている。


2006-03-05 運命論者にして反逆者 FATALISTE ET ANARCHISTE
2006-08-06 禁欲主義者あるいは快楽主義者 SUIS-JE ASCETIQUE OU HEDONISTE ?

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