蒲生城は八幡神社の南、蒲生川を渡った先の大きな山にある。
ものの10分で登り口に到着したところ問題発生。
「工事中、通行できません」の立て札が立っているではないか。
ならば歩いて登るかとも考えるもののこの城山、さすが島津義弘も手を焼いた壮大な堅城。伊作や一宇治城のようにホイホイ歩いて行ける比高ではなさそうだ。
幸いなことに入口は完全封鎖ではなくクルマが通れる隙間が誘うように開いている。
「ええい行くまでよ」と禁を破って城山公園に向けて登っていく。
この城もシラス台地を削って曲輪を作っているのだろう。
舗装道路の片側は崖、山側は切り立ったシラスの肌がみえる。
そこそこ登った所で重機が工事中。
「あいやここまでか」と無念の気持ちになるが、一応クルマを降りて状況を見に行ってみた。
するとおふたり土木工事をやっている。
満面の笑顔と共に「こんちは」と声をかけ「上に行きたいのですが」と頼んでみたら、あっさりと「もうすぐ今日の作業終わるので待ってて」とのこと。
禁は破ってみるものである。
5分ほどで約束通りに彼等は撤収し、さらに登って行けた。
城山は公園となっていて駐車場も広い。
そこが山頂、二の丸の下にあり高低差少なく行ける。
二の丸の続きに物見に使えそうな曲輪があり里を見下ろすことができる。
本丸は段々になっているようだが薮が深くて先に行くのは大変そうだ。
ここでも薩摩の山城の特徴である大堀切が見事である。
薩摩の山城をまたひとつ堪能した。
城山を下りていくと親切な工事の人はすでに撤収していた。
(工事中の看板を突破することは危険を招くことがあるので自粛しましょう)
例の摩崖梵字をみるのはやめておいた。
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