パタピッマガジン

自動製図ソフトパタピッで
おしゃれを遊ぼう!

カシュクールワンピース ハイウエスト切り替え

2006-08-29 15:38:12 | ワンピース









カシュクール  ワンピース ウエスト切り替え

カシュクールデザインをワンピースソフトで製図してみましょう。


こちらも前回同様半袖ノースリーブキャップスリーブなどでもお楽しみください。





印は「スーパーパタピッセット」に含まれるソフトです。)

裾をAラインに広げたデザインは「Aラインワンピースソフト」、ストレートラインのワンピースは、「タイトワンピースソフト」を使用します。「パタピッ セット」に含まれるを使用して製図する方法は、7月13日のブログをご覧ください。





布帛(伸びない生地)で作るなら、シルエットとしては「スリム」を使用するのが適当でしょう。このデザインはやはりジャストフィットでしょう。「ノーマル」「ワイド]」も適当ではありません。


下表を参考にパタピッ に数値を打ち込むと身頃製図ができ上がります。
下表の「あなたのサイズ」を参考にあなたの数値を打ち込みましょう。
S,M,Lは参考数値としてご利用ください。


体型的に癖のある人は、マニュアルの「補正解説」を参考に操作しましょう。

操作はとても簡単。パタピッご購入時に分かり易い操作マニュアルが付きます。
「入力項目」の名称の意味や採寸箇所等はマニュアルが詳しく解説しています。



基本のカシュクールワンピースと異なる入力項目をピンク文字で区別しました。
● バスト・・・さらにフィットさせるために1~2cmマイナスして打ち込みます。
● 背丈・・・少しハイウエスト気味にしてみました。これは好みで決めていただいて構いません。
● ウエスト・・・ウエスト部分の帯状の切り替えパーツは、ぴたっとフィットさせますので、ヌード寸法から2~3cm引いて入力しましょう。


に数値を打ち込んで数秒待つと、下の製図が画面に現れます。裾が広がったワンピース製図は、を使用しましょう。


パネルライン(プリンセスライン)をウエストダーツにする方法は、7月13日のブログをご覧ください。


前後身頃のウエスト部分に帯状の切り替え線を引きます。(右)
目安としては、バストポイントとウエストの中間辺りが帯の上部切り替え線、ウエストラインが下部の切り替え線がバランスが良いでしょう。この時、帯の部分が太すぎても細すぎてもいけません。5~8cmの範囲でしょうか。
バランスを取るために、切り替えの位置は多少上下しても構いません。



各パーツを切り離します。


※ このデザインでは、帯部分の上部が丁度アンダーバストになりますが、ここが着用者のアンダーバストにぴたっとフィットしているとシルエットがきれいです。着用者のアンダーバストの採寸寸法とこの製図のでき上がり寸法との差(ゆとり)が3~4cmが理想です。上の帯部分の上部線を測って確認しましょう。理想に近付けるために、前身頃のダーツを広げたり狭めたりします。下図の様にダーツを広げるとバストが強調され、仕上がりがきれいです。



帯部分はダーツをたたみます。カーブが角ばるので なだらかな線に書き直して仕上げます。(下図手順)




きもの合わせにします。
先の入力で前ネックの開き寸法を指示しましたので、その点を通る様にカーブ線を描きます。
前ネックの開き位置が高いか低いかでこの重なり幅も変わります。ここは自由で構いません。
カーブを深くしたり浅くしたりするとネックの開き点との調整ができます。(8月21日のブログカシュクールブラウスを参照ください。)



 「前ネックポイント移動」の決定は、鏡の前で前ネックポイント(首の付け根)から何センチ下まで胸が開いても構わないか、メジャーを当てて考えます。




余分なネックラインを消して仕上げます。
このワンピースは、後ろファスナーか脇ファスナーで脱ぎ着しましょう。



・・・袖の操作は、前回のファイルをご覧ください。


以上で製図はでき上がりです!




パタピッ 製図で ステキなファッションの創造を楽しみましょう。


詳細は



カシュクールワンピース タック入り

2006-08-28 13:01:37 | ワンピース









カシュクール  ワンピース タック入り

カシュクールデザインをワンピースソフトで製図してみましょう。


ワンピースは、7月にハイウエスト切り替えの製図解説で、半袖ノースリーブキャップスリーブなど、様々な引き方を解説しました。ここでは七分袖の入力数値を表にしましたが、7月の入力表を参考に、半袖ノースリーブキャップスリーブなどもお楽しみください。





印は「スーパーパタピッセット」に含まれるソフトです。)

裾をAラインに広げたデザインは「Aラインワンピースソフト」、ストレートラインのワンピースは、「タイトワンピースソフト」を使用します。「パタピッ セット」に含まれるを使用して製図する方法は、7月13日のブログをご覧ください。





布帛(伸びない生地)で作るなら、シルエットとしては「スリム」を使用するのが適当でしょう。少しゆったり着たい人は「ノーマル」が良いかも知れません。

ニット素材で作るなら、「スリム」を使用して、バスト、ウエスト、ヒップ入力を下表からさらに「2~4cm」マイナスすると良いでしょう。マイナス数値の決定は、ニットの伸び具合で異なりますが、分かる範囲で入力し、製図を作り上げてから、縫製過程で補正しても良いでしょう。パタピッ 自体は正確な製図を引きますから、補正も僅かで済みます。
(ワンピースソフトには
「超スリム」が無い為、「スリム」を利用してニット製図を引きます。)

 「ワイド」を使用するとゆったりした部屋着になります。
   ご年配の方には、着易くて動きやすいので、喜ばれるでしょう。


下表を参考にパタピッ に数値を打ち込むと身頃製図ができ上がります。
下表の「あなたのサイズ」を参考にあなたの数値を打ち込みましょう。
S,M,Lは参考数値としてご利用ください。


体型的に癖のある人は、マニュアルの「補正解説」を参考に操作しましょう。

操作はとても簡単。パタピッご購入時に分かり易い操作マニュアルが付きます。
「入力項目」の名称の意味や採寸箇所等はマニュアルが詳しく解説しています。



前項のタックなしカシュクールと異なる入力項目をピンク文字で区別しました。
● ウエスト
・・・前身頃のウエストダーツは、タックの流れの邪魔をしますので、このデザインでは削除します。その為、ダーツをつままない分量だけウエストが太くなりますので、入力の時点で数センチ少なく打ち込むのです。


に数値を打ち込んで数秒待つと、下の製図が画面に現れます。裾が広がったワンピース製図は、を使用しましょう。


パネルライン(プリンセスライン)をウエストダーツにする方法は、7月13日のブログをご覧ください。



きもの合わせにします。
先の入力で前ネックの開き寸法を指示しましたので、その点を通る様にカーブ線を描きます。
前ネックの開き位置が高いか低いかでこの重なり幅も変わります。ここは自由で構いません。
カーブを深くしたり浅くしたりするとネックの開き点との調整ができます。(8月21日のブログカシュクールブラウスを参照ください。)



 「前ネックポイント移動」の決定は、鏡の前で前ネックポイント(首の付け根)から何センチ下まで胸が開いても構わないか、メジャーを当てて考えます。




前身頃のウエストダーツは消しましょう。ダーツを縫った硬さがタックの流れを邪魔するからです。
それによりウエストの上がり寸法が幾分太くなります。それを想定して、ウエスト入力を実際のウエスト採寸寸法より2~4cmマイナスして打ち込みます。
もっとウエストを細く絞りたい場合は、脇の点を内側に少し移動しても構いません。(CAD操作では
「点移動」機能を使用します。)
上の製図の余分なネックラインを消して仕上げます。これは下前の左前身頃の型紙として使用します。

 この左身頃は、実際には左右反転して仕上げます。CAD機能の「ミラー複写(移動)」を使用すると簡単に反転します。


右身頃を展開してタックを施しましょう。切り開き線を入れます。(下図青色線)
左脇は1cm間隔とします。ワンピースの場合、この間隔を広くするとタック位置が下に降りて、胴長に見えてしまうというマイナス面があります。初めからこの位置を幾分ハイウエスト気味にすると良いかも知れません。
右脇は、一本目はバストダーツの点につなげ、三本目はウエスト位置、中間の二本目は下図の様に一本目と三本目の中間あたりにしましょう。



下図の様に各切り開き線を開きます。一本目はバストダーツをたたんだ反動で開き、二本目と三本目は、これも好みですが、5~8cmくらい開いてみましょう。CADで操作する場合は、「回転機能」を使います。紙面で行う場合は、切り開き線(青色線)にハサミを入れて開きましょう。



上身頃の前後アームホールを計測し袖ソフトを呼び出して入力します。
アームホールの計測は、アームホールの線上をクリックすると画面に計測数値が表示されます。簡単です!






三種類の袖が同時に画面に現れますが、このデザインでは、布帛を使用する場合は「ダーツ付き普通袖」(上左製図)「細袖用普通袖」(上右製図)を使用しましょう。
ニット素材を使用する場合はを使用し、
「袖口寸法」は2~3cm細くしましょう。


ここでは七分袖を例に解説しますが、「長袖」「半袖」「五分袖」などデザインは自由です。


画面に現れた製図はそのまま印刷して使用します。


以上で製図はでき上がりです!



カシュクールワンピース

2006-08-27 09:00:55 | ワンピース









カシュクール  ワンピース

カシュクールデザインをワンピースソフトで製図してみましょう。


ワンピースは、7月にハイウエスト切り替えの製図解説で、半袖ノースリーブキャップスリーブなど、様々な引き方を解説しました。ここでは七分袖の入力数値を表にしましたが、7月の入力表を参考に、半袖ノースリーブキャップスリーブなどもお楽しみください。





印は「スーパーパタピッセット」に含まれるソフトです。)

裾をAラインに広げたデザインは「Aラインワンピースソフト」、ストレートラインのワンピースは、「タイトワンピースソフト」を使用します。「パタピッ セット」に含まれるを使用して製図する方法は、7月13日のブログをご覧ください。





布帛(伸びない生地)で作るなら、シルエットとしては「スリム」を使用するのが適当でしょう。少しゆったり着たい人は「ノーマル」が良いかも知れません。

ニット素材で作るなら、「スリム」を使用して、バスト、ウエスト、ヒップ入力を下表からさらに「2~4cm」マイナスすると良いでしょう。マイナス数値の決定は、ニットの伸び具合で異なりますが、分かる範囲で入力し、製図を作り上げてから、縫製過程で補正しても良いでしょう。パタピッ 自体は正確な製図を引きますから、補正も僅かで済みます。
(ワンピースソフトには
「超スリム」が無い為、「スリム」を利用してニット製図を引きます。)

 「ワイド」を使用するとゆったりした部屋着になります。
   ご年配の方には、着易くて動きやすいので、喜ばれるでしょう。


下表を参考にパタピッ に数値を打ち込むと身頃製図ができ上がります。
下表の「あなたのサイズ」を参考にあなたの数値を打ち込みましょう。
S,M,Lは参考数値としてご利用ください。


体型的に癖のある人は、マニュアルの「補正解説」を参考に操作しましょう。

操作はとても簡単。パタピッご購入時に分かり易い操作マニュアルが付きます。
「入力項目」の名称の意味や採寸箇所等はマニュアルが詳しく解説しています。



に数値を打ち込んで数秒待つと、下の製図が画面に現れます。裾が広がったワンピース製図は、を使用しましょう。


パネルライン(プリンセスライン)をウエストダーツにする方法は、7月13日のブログをご覧ください。



きもの合わせにします。
先の入力で前ネックの開き寸法を指示しましたので、その点を通る様にカーブ線を描きます。
前ネックの開き位置が高いか低いかでこの重なり幅も変わります。ここは自由で構いません。
カーブを深くしたり浅くしたりするとネックの開き点との調整ができます。(8月21日のブログカシュクールブラウスを参照ください。)



 「前ネックポイント移動」の決定は、鏡の前で前ネックポイント(首の付け根)から何センチ下まで胸が開いても構わないか、メジャーを当てて考えます。




前身頃のウエストダーツは、カシュクールブラウスでは消しましたが、ワンピースの場合は消さない方が良いでしょう。ワンピースはウエストを細くをシャープに表現しましょう。
余分なネックラインを消して仕上げます。



上身頃の前後アームホールを計測し袖ソフトを呼び出して入力します。
アームホールの計測は、アームホールの線上をクリックすると画面に計測数値が表示されます。簡単です!






三種類の袖が同時に画面に現れますが、このデザインでは、布帛を使用する場合は「ダーツ付き普通袖」(上左製図)「細袖用普通袖」(上右製図)を使用しましょう。
ニット素材を使用する場合はを使用し、
「袖口寸法」は2~3cm細くしましょう。


ここでは七分袖を例に解説しますが、「長袖」「半袖」「五分袖」などデザインは自由です。


画面に現れた製図はそのまま印刷して使用します。


以上で製図はでき上がりです!




パタピッ 製図で ステキなファッションの創造を楽しみましょう。


詳細は



カシュクール キッズ

2006-08-24 12:45:37 | キッズ









カシュクール キッズサイズ


ブラウスソフトを使って、流行のカシュクール製図を引きましょう。


 





印は「スーパーパタピッセット」に含まれるソフトです。)






子供服ですので、動きやすくしたいですね。でも、格好は流行のスリムシルエットで・・・と望むところですね。
布帛(伸びない生地)で作るなら、シルエットとしてはやはり大人と同じ「スリム」を使用しましょうか。よく動く子は「ノーマル」が良いかも知れません。このデザインでは「ワイド」は不向きです。
多少伸縮するストレッチ生地であれば、
「スリム」でも動きやすく安心です。


ニット素材で作るなら、「超スリム」でも構いません。
 中にはあまり伸びないニット素材もありますから注意しましょう。Tシャツ程に延びるものなら超スリムでもかまいません。
子供服ですから、くれぐれも動きやすいという点を気遣ってくださいね。


下表を参考にパタピッに数値を打ち込むと身頃製図ができ上がります。
子供製図は、標準体型であれば下表の身長サイズを活用してください。
細い子、太い子は本人の採寸寸法を入力しましょう。


操作はとても簡単。パタピッご購入時に分かり易い操作マニュアルが付きます。
「入力項目」の名称の意味や採寸箇所等はマニュアルが詳しく解説しています。



布帛は上表を参考に操作してください。ニット素材では、次の入力項目を変更してください。
「背肩幅」・・・「採寸寸法-1」(伸びを考慮してのことです)
「微調節AH」・・・「1」(この数値は体型やフィット具合の好みで増減しても構いません)


数値を打ち込んで数秒待つと、下の製図が画面に現れます。


きもの合わせにします。ウエストから下のラインを反転して写しましょう。CADユーザーは「ミラー複写」機能を使用します。
先の入力で前ネックの開き寸法を指示しましたので、その点を通る様にカーブ線を描くのが良いでしょう。



 「前ネックポイント移動」の決定は、鏡の前で前ネックポイント(首の付け根)から何センチ下まで胸が開いても構わないか、メジャーを当てて考えます。




もし、「あまり胸を開けたくないな」と思う場合は、脇のウエスト位置にカーブラインをつなげるのは無理があります。その場合は、脇の点を適度に上げて程よいカーブを描くようにしましょう。(下左製図)


逆に、「もっと胸を開けたい」場合は、カーブを深く描くと良いでしょう。(下右製図)


 


前身頃のウエストダーツは、削除しましょう。後ろ身頃のウエストダーツは、そのまま利用しましょう。ウエストをシャープに表現することができます。余分な線を消して仕上げます。

タックのないデザインは、上の製図をそのまま使用します。
タックを施したデザインの方は、下の解説を参考に右身頃の製図を仕上げます。左身頃は上の製図を使用します。(隠れる側の左身頃にはタックは必要ありません。)




タックの製図方法


切り開き線を入れます。(下図青色線)
好みの間隔で構いませんが、サイズによりバランスを考えて決めましょう。1~3cmの範囲でしょう。
右脇は、ウエストから上の脇線を三等分します。



下図の様に各切り開き線を開きます。タックの切り開き分量に決まりはありません。下図の数値を参考にしてください。CADで操作する場合は、「回転機能」を使います。紙面で行う場合は、切り開き線(青色線)にハサミを入れて開きましょう。






上身頃の前後アームホールを計測し袖ソフトを呼び出して入力します。
アームホールの計測は、アームホールの線上をクリックすると画面に計測数値が表示されます。簡単です!




三種類の袖が同時に画面に現れますが、このデザインでは、布帛を使用する場合は「細袖用普通袖」を使用します。
ニット素材を使用する場合はを使用し、
「袖口寸法」は2cmほど細くします。


 ここでは七分袖を例に解説しますが、「長袖」「半袖」「五分袖」などデザインは自由です。


画面に現れた製図はそのまま印刷して使用します。


以上で製図はでき上がりです!




パタピッ 製図で ステキなファッションの創造を楽しみましょう。


詳細は



カシュクール タック入り

2006-08-22 13:27:05 | ブラウス









カシュクール タック入り


前回の基本カシュクールにタックを施してみましょう。


この例に限らず、タックデザインの基本を解説します。製図操作を覚えましょう。

 





印は「スーパーパタピッセット」に含まれるソフトです。)






布帛(伸びない生地)で作るなら、シルエットとしては「スリム」を使用するのが適当でしょう。少しゆったり着たい人は「ノーマル」が良いかも知れません。このデザインでは「ワイド」は不向きです。


ニット素材で作るなら、「超スリム」を使用しましょう。


下表を参考にパタピッに数値を打ち込むと身頃製図ができ上がります。
下表の「あなたのサイズ」を参考にあなたの数値を打ち込みましょう。
S,M,Lは参考数値としてご利用ください。


体型的に癖のある人は、マニュアルの「補正解説」を参考に操作しましょう。


操作はとても簡単。パタピッご購入時に分かり易い操作マニュアルが付きます。
「入力項目」の名称の意味や採寸箇所等はマニュアルが詳しく解説しています。



布帛は上表を参考に操作してください。ニット素材では、次の入力項目を変更してください。
「背肩幅」・・・「採寸寸法-2」(伸びを考慮してのことです)
「いせ」・・・「0」(ニットではいせは不要です)
「微調節AH」・・・「1」(この数値は体型やフィット具合の好みで増減しても構いません)
「ダーツ削除」・・・「1」(「1」入力でバストダーツは自動消滅します。バストの大きな体型では、バストダーツを入れた方が良いでしょう。つっばりじわなどが出ず、きれいに仕上がります。)



数値を打ち込んで数秒待つと、下の製図が画面に現れます。


きもの合わせにします。ウエストから下のラインを反転して写しましょう。CADユーザーは「ミラー複写」機能を使用します。
先の入力で前ネックの開き寸法を指示しましたので、その点を通る様にカーブ線を描くのが良いでしょう。




 「前ネックポイント移動」の決定は、鏡の前で前ネックポイント(首の付け根)から何センチ下まで胸が開いても構わないか、ものさしを当てて考えます。





もし、「あまり胸を開けたくないな」と思う場合は、脇のウエスト位置にカーブラインをつなげるのは無理があります。その場合は、脇の点を適度に上げて程よいカーブを描くようにしましょう。(下左製図)



逆に、「もっと胸を開けたい」場合は、カーブを深く描くと良いでしょう。


 


前身頃のウエストダーツは、削除しましょう。後ろ身頃のウエストダーツは、そのまま利用しましょう。ウエストをシャープに表現することができます。余分な線を消して仕上げます。(下図)



ここまでの製図操作は、前回の基本カシュクールと同じです。上図の前身頃製図は、左身頃の製図として使用します。右身頃を展開してタックを施しましょう。


切り開き線を入れます。(下図青色線)
好みの間隔で構いませんが、左脇は2~3cmとしました。
右脇は、一本目はバストダーツの点につなげ、三本目はウエスト位置、中間の二本目は下図の様にバストダーツとウエストの中間あたりにしましょう。



下図の様に各切り開き線を開きます。一本目はバストダーツをたたんだ反動で開き、二本目と三本目は、これも好みですが、5~8cmくらい開いてみましょう。CADで操作する場合は、「回転機能」を使います。紙面で行う場合は、切り開き線(青色線)にハサミを入れて開きましょう。




タックは、この例の他にも様々な箇所で施されますが、基本的には場所が異なっても方法は同じです。


 雑誌やショーウインドーで見かけるタックをよ~く観察してみましょう。
肩にタックがあるブラウスは肩から脇や裾に向かって切り開き線を引いて開きます。


スカートでもよく見かけます。タックがたたまれている位置が製図の切り開き位置です。どの方向に向かってタックが流れているかよく観察します。製図もその方向に向かって切り開き線を入れて展開します。


基本操作を覚えて、タック製図に強くなりましょう。




上身頃の前後アームホールを計測し袖ソフトを呼び出して入力します。
アームホールの計測は、アームホールの線上をクリックすると画面に計測数値が表示されます。簡単です!






三種類の袖が同時に画面に現れますが、このデザインでは、布帛を使用する場合は「ダーツ付き普通袖」(上左製図)「細袖用普通袖」(上右製図)を使用しましょう。
ニット素材を使用する場合はを使用し、
「袖口寸法」は2~3cm細くしましょう。


 ここでは七分袖を例に解説しますが、「長袖」「半袖」「五分袖」などデザインは自由です。


画面に現れた製図はそのまま印刷して使用します。


以上で製図はでき上がりです!




パタピッ 製図で ステキなファッションの創造を楽しみましょう。


詳細は



カシュクール レディース 基本

2006-08-21 15:19:33 | ブラウス









カシュクール  基本

ブラウスソフトを使って、流行のカシュクール製図を引きましょう。

今回はレディース製図、次回はキッズ製図を解説します。


 





印は「スーパーパタピッセット」に含まれるソフトです。)






布帛(伸びない生地)で作るなら、シルエットとしては「スリム」を使用するのが適当でしょう。少しゆったり着たい人は「ノーマル」が良いかも知れません。このデザインでは「ワイド」は不向きです。


ニット素材で作るなら、「超スリム」を使用しましょう。


下表を参考にパタピッに数値を打ち込むと身頃製図ができ上がります。
下表の「あなたのサイズ」を参考にあなたの数値を打ち込みましょう。
S,M,Lは参考数値としてご利用ください。


体型的に癖のある人は、マニュアルの「補正解説」を参考に操作しましょう。


操作はとても簡単。パタピッご購入時に分かり易い操作マニュアルが付きます。
「入力項目」の名称の意味や採寸箇所等はマニュアルが詳しく解説しています。



布帛は上表を参考に操作してください。ニット素材では、次の入力項目を変更してください。
「背肩幅」・・・「採寸寸法-2」(伸びを考慮してのことです)
「いせ」・・・「0」(ニットではいせは不要です)
「微調節AH」・・・「1」(この数値は体型やフィット具合の好みで増減しても構いません)
「ダーツ削除」・・・「1」(「1」入力でバストダーツは自動消滅します。バストの大きな体型では、バストダーツを入れた方が良いでしょう。つっばりじわなどが出ず、きれいに仕上がります。)



数値を打ち込んで数秒待つと、下の製図が画面に現れます。


きもの合わせにします。ウエストから下のラインを反転して写しましょう。CADユーザーは「ミラー複写」機能を使用します。
先の入力で前ネックの開き寸法を指示しましたので、その点を通る様にカーブ線を描くのが良いでしょう。




 「前ネックポイント移動」の決定は、鏡の前で前ネックポイント(首の付け根)から何センチ下まで胸が開いても構わないか、ものさしを当てて考えます。





もし、「あまり胸を開けたくないな」と思う場合は、脇のウエスト位置にカーブラインをつなげるのは無理があります。その場合は、脇の点を適度に上げて程よいカーブを描くようにしましょう。(下左製図)



逆に、「もっと胸を開けたい」場合は、カーブを深く描くと良いでしょう。


 


前身頃のウエストダーツは、削除しましょう。後ろ身頃のウエストダーツは、そのまま利用しましょう。ウエストをシャープに表現することができます。余分な線を消して仕上げます。(下図)




上身頃の前後アームホールを計測し袖ソフトを呼び出して入力します。
アームホールの計測は、アームホールの線上をクリックすると画面に計測数値が表示されます。簡単です!






三種類の袖が同時に画面に現れますが、このデザインでは、布帛を使用する場合は「ダーツ付き普通袖」(上左製図)「細袖用普通袖」(上右製図)を使用しましょう。
ニット素材を使用する場合はを使用し、
「袖口寸法」は2~3cm細くしましょう。


 ここでは七分袖を例に解説しますが、「長袖」「半袖」「五分袖」などデザインは自由です。


画面に現れた製図はそのまま印刷して使用します。


以上で製図はでき上がりです!




パタピッ 製図で ステキなファッションの創造を楽しみましょう。


詳細は



マタニティーパンツ

2006-08-13 14:00:15 | マタニティー






マタニティーパンツ


パンツソフトを使ってマタニティー製図を引きましょう。


他のパタピッソフト同様 パンツソフトもまた優れものです。
普段はマタニティー以外のパンツ製図で使用しますが、今回はマタニティーに応用してみましょう。


基本操作だけで、スリムパンツ、ワイドパンツ、ストレート、ブーツカット、ローライズ、他様々なパンツ製図を、このたった一つのソフトで簡単に引くことができます。もちろん子供サイズもこのソフト一台で可能です。


これらのノーマルなデザイン操作は、ご購入時の操作マニュアルが詳しく解説していますので、ここではちょっと変わった使い方をしてみましょう。




印は「スーパーパタピッ セット」に含まれるソフトです。)


おなかは大きく成長しても、脚は細く美しく見せたいものです。
最近のマタニティーで、大きなおなかの部分のみニット素材を使用しているパンツをよく見かけますね。
おなか周りは、ニット生地であれば自由に伸び縮みしますから、ベースの製図製作では標準に近いサイズ入力でスリムな製図をまず基本として作成し、おなか部分を下解説を参考に引きましょう。



下表を参考にパタピッに数値を打ち込むと基本の身頃製図ができ上がります。下表の「あなたのサイズ」を参考にあなたの数値を打ち込みましょう。
S,M,Lは参考数値としてご利用ください。



体型的に癖のある人は、マニュアルの「補正解説」を参考に操作しましょう。


操作はとても簡単。
パタピッ ご購入時に分かり易い操作マニュアルが付きます。
「入力項目」の名称の意味や採寸箇所等はマニュアルが詳しく解説しています。


 妊娠前半では上表の「S,M,L」の左数値が参考になります。妊娠後半は、右数値を参考に入力してください。


 ウエストを「-5」としたのは、ニットの伸びを考慮してのことです。(ニット素材の伸び率は様々です。伸びの少ない物は、マタニティーでは不向きです。良く伸びる素材を使いましょう。)


 表の「裾幅」や「ひざ回り」の数値は細身のブーツカットパンツを想定した参考数値です。パンツソフトは「ストレート」にも「ワイド」にも、数値命令で自由に引くことができます。手元にお気に入りのパンツがある場合は、その「裾幅」や「ひざ回り」を計って入力するのも良いでしょう。


 七部丈や八部丈のパンツに製図する場合は、「七部八部丈操作」に床からの上がり寸法を入力すると、バランスを整えて自動で製図ができ上がります。


 ストレッチ素材を使用すると、もっとスリムに製図しても動きやすい服になります。ひざや裾回りだけでなく、もも回りもぴたっとフィットさせたデザインを好む方は、ストレッチ素材を使用しましょう。ストレッチ素材の操作方法はご購入時の操作マニュアルが詳しく解説していますので参考にしてください。


入力後、自動で画面に現れる製図は下図です。



ニット部分の製図を引きます。(下図)後ろパンツは上の製図をそのまま使用し、後ろパンツのウエストには、通常作る様にベルトを付けましょう。
前パンツは、ベルト部分もニット地で作りますので、脇は、下左製図の様にベルト幅分上に上げましょう。
切り替え線は、股上の三分の二あたりにしましょう。脇に向かって2cm程上げる様にカーブラインを引きます。赤ちゃんが降りてくる妊娠後期では、この切り替え位置はさらに下に下げても良いでしょう。逆に、妊娠前半では少し上でも良いかも知れません。(ブラウスや上着などで、おなかをカバーしますので、この切り替え線は隠れますが、赤ちゃんに負担がかからない位置までは上げてもOKです。)


前中心の外方向と上方向の修正寸法は、おなかの大きさに合わせて適度に決めます。妊娠初期であれば下図表示の少ない方の数値で、後期であれば多い方の数値で製図しましょう。


切り離して完成です。(下右図)前パンツのダーツは不要ですから消します。ウエスト部分は、締めすぎない程度にゴムベルトを通します。左脇にファスナーを付けると着脱に無理がありません。
 後ろパンツは一般のパンツの様にベルトを付けて仕上げますが、面倒であれば総ゴムで作っても良いでしょう。見た目はベルトの方が格好が付きますが、ブラウスや上着で隠れますので、難しいと思われる方は簡単な方法が良いかもしれません。後ろもゴムで仕上げる場合は、前製図で行った様に、ベルト幅分を上に引き上げ、ダーツを消します。



以上で製図はでき上がりです!




パタピッ 製図で ステキなファッションの創造を楽しみましょう。


詳細は



マタニティー ジャンパースカート

2006-08-09 00:02:55 | マタニティー





マタニティー

ワンピースソフトを使ってマタニティー製図を引きましょう。

ジャンパースカート

妊娠 8ヶ月~10ヶ月



妊娠前半のジャンパースカート製図も、基本操作で簡単に引くことができます。下記の方法か操作マニュアルをご覧ください。




印は「スーパーパタピッ セット
」に含まれるソフトです。)


パタピッユーザーはセット購入者が大半を占めますので、ブログではセットユーザーを対象に製図解説を進めます。
その為、このデザインの身頃は、スカート部分身頃部分を組み合わせて製図する方法を解説します。


セット以外のスーパーパタピッ ソフトの中で最も適合するソフトは、です。組み合わせの面倒なくでき上がりますので、単品でご購入のユーザーは、最も適合するこのソフトをご使用ください。






マタニティーだから「ワイド」を・・・と選択するところですが、ジャンパースカート製図では「ノーマル」を使用しましょう。ストレッチ素材等の伸縮性のある布で作る場合は、「スリム」を使用してすっきり細身に製図しても構いません。お腹周りのゆとりは後で加えます。


下表を参考にパタピッに数値を打ち込むと基本の身頃製図ができ上がります。下表の「あなたのサイズ」を参考にあなたの数値を打ち込みましょう。
S,M,Lは参考数値としてご利用ください。



妊娠後半ともなると、バストもウエストもヒップも成長します。
8~9ヶ月の体型を採寸する際は、まだまだ大きくなることを予測して、実際より多目の数値を入力しましょう。



体型的に癖のある人は、マニュアルの「補正解説」を参考に操作しましょう。


操作はとても簡単。
パタピッ ご購入時に分かり易い操作マニュアルが付きます。
「入力項目」の名称の意味や採寸箇所等はマニュアルが詳しく解説しています。

袖付きマタニティーと今回のジャンパースカートとの違いをピンク色で区別しました。

ヒップは実寸より大きく(+10)入力してゆったりさせましょう。
ジャンパースカートなので、ネックの開きも大きくしました。
ネックの開き具合は好みの数値で操作しましょう。


 「微調節AH」の数値操作で、アームホールを小さくしたり大きくしたりすることができます。ジャンパースカートは、ブラウスやセーター、Tシャツの上に着る服ですから、アームホールは中に着用する服の袖の太さに対して無理のない大きさである必要があります。
ノースリーブではアームホールを小さくしましたが、ジャンパースカートでは逆です。大きくしましょう。脇の点(角)を下に下げるとアームホールは大きくなります。つまり下に下げるという意味で「マイナス」数値を打ち込みます。このイラストではTシャツを着ています。「-1」ほどで良いでしょう。冬物のセーターの場合は「-3」ほど下げても構いません。
このアームホールの程良い大きさは、作成過程で、ブラウスやTシャツなど着用して試着して決めると間違いがありません。
ジャンパースカートは袖との関係はありませんので、補正も簡単です。


 「AH移動」は、袖付き、ノースリーブ、ジャンパースカートの3種を数値で操作できる機能です。「0」と入力すると、袖付きに適したアームホールに仕上がります。「1」でノースリーブやジャンパースカートに適したアームホールに仕上がります。これはあくまで標準的な数値です。とてもバストが大きな人(例120cm)の場合は、ノースリーブやジャンパースカートでは「1.5~2」が適当の場合もあります。体型に合わせて数値操作をしましょう。



妊娠中は、おなかの赤ちゃんが成長するにつれ おなかが大きくなると同時にバストもヒップも大きくなりますが、前身頃の変化は大きいものの、後ろ身頃については前身頃ほどの変化はありません。



そこで、後ろ身頃については、5~7ヶ月頃の体型を想定して入力すると、シルエットは無理なくきれいに仕上がります。(8月3日のブログをご覧ください。)


 画面に現れる製図は、下図の様に前身頃が2つです。袖を付けるデザインでは、右の製図を使用しますが、ジャンパースカートやノースリーブでは左の製図を使用しましょう。脇にダーツのある製図を使用した服は、アームホールが浮くことがあります。浮いたアームホールを落ち着かせるのがダーツの働きです。
また、アームホールを大きく開けたデザインでは、バストダーツが不要な場合もあります。上表の「ダーツ削除」項目に「1」と入力すると、ダーツは自動的に消えます。デザインに合わせて利用してください。
(下の2つの前身頃製図は、2006年4月以降のパタピッで引くことができます。3月以前にご購入のユーザーはバージョンアップをお勧めします。Ver.Upのコーナーからお申し込みください。)



以下、製図の作成は前回 (8月7日)の解説に従ってください。


以上で製図はでき上がりです!




パタピッ 製図で ステキなファッションの創造を楽しみましょう。


詳細は



マタニティー ノースリーブ

2006-08-08 13:28:00 | マタニティー





マタニティー

ワンピースソフトを使ってマタニティー製図を引きましょう。

ノースリーブ

妊娠 8ヶ月~10ヶ月



妊娠前半のノースリーブ製図も、基本操作で簡単に引くことができます。下記の方法か操作マニュアルをご覧ください。




印は「スーパーパタピッ セット
」に含まれるソフトです。)


パタピッユーザーはセット購入者が大半を占めますので、ブログではセットユーザーを対象に製図解説を進めます。
その為、このデザインの身頃は、スカート部分身頃部分を組み合わせて製図する方法を解説します。


セット以外のスーパーパタピッ ソフトの中で最も適合するソフトは、です。組み合わせの面倒なくでき上がりますので、単品でご購入のユーザーは、最も適合するこのソフトをご使用ください。






マタニティーだから「ワイド」を・・・と選択するところですが、ノースリーブ製図では「スリム」を使用しましょう。お腹周りのゆとりは後で加えますので安心してください。

下表を参考にパタピッに数値を打ち込むと基本の身頃製図ができ上がります。下表の「あなたのサイズ」を参考にあなたの数値を打ち込みましょう。
S,M,Lは参考数値としてご利用ください。



妊娠後半ともなると、バストもウエストもヒップも成長します。
8~9ヶ月の体型を採寸する際は、まだまだ大きくなることを予測して、実際より多目の数値を入力しましょう。



体型的に癖のある人は、マニュアルの「補正解説」を参考に操作しましょう。


操作はとても簡単。
パタピッ ご購入時に分かり易い操作マニュアルが付きます。
「入力項目」の名称の意味や採寸箇所等はマニュアルが詳しく解説しています。

前回までの袖付きマタニティーと今回のノースリーブとの違いをピンク色で区別しました。

ヒップは実寸より大きく(+10)入力してゆったりさせましょう。


 「微調節AH」は、ノースリーブデザインでは「2」が標準ですが、さらに1cm加えて「3」と入力します。前回のマタニティー製図でも解説しましたが、バストを大きく入力すると、パタピッ は大柄な体型と認識しますので、アームホールも大きくなります。妊娠中はバストが大きくなりますが、腕の太さはあまり変化がないでしょう。そこで、「微調節AH」の数値操作でアームホールを小さく修正する訳です。
このアームホールの程良い大きさというのは、やはり個人差がありますので、小さくなりすぎる場合は、作成過程で補正を加えるなどで調整してください。
ノースリーブは袖との関係はありませんので、補正も簡単です。


 「AH移動」は、袖付き、ノースリーブ、ジャンパースカートの3種を数値で操作できる機能です。「0」と入力すると、袖付きに適したアームホールに仕上がります。「1」でノースリーブやジャンパースカートに適したアームホールに仕上がります。これはあくまで標準的な数値です。とてもバストが大きな人(例120cm)の場合は、ノースリーブやジャンパースカートでは「1.5~2」が適当の場合もあります。体型に合わせて数値操作をしましょう。



妊娠中は、おなかの赤ちゃんが成長するにつれ おなかが大きくなると同時にバストもヒップも大きくなりますが、前身頃の変化は大きいものの、後ろ身頃については前身頃ほどの変化はありません。



そこで、後ろ身頃については、5~7ヶ月頃の体型を想定して入力すると、シルエットは無理なくきれいに仕上がります。(8月3日のブログをご覧ください。)


 画面に現れる製図は、下図の様に前身頃が2つです。袖を付けるデザインでは、右の製図を使用しますが、ノースリーブでは左の製図を使用しましょう。アームホールにダーツを施すと、着用した際に胸の中が覗けず安心です。脇にダーツのある製図を使用した服は、バストが小さな場合は問題ありませんが、アームホールが浮いて中が覗けてしまいます。こんな僅かなことでも製図の是非が問われます。服としての商品価値も上がります。
(下の2つの前身頃製図は、2006年4月以降のパタピッで引くことができます。3月以前にご購入のユーザーはバージョンアップをお勧めします。Ver.Upのコーナーからお申し込みください。)



以下、製図の作成は前回 (8月7日)の解説に従ってください。


以上で製図はでき上がりです!




パタピッ 製図で ステキなファッションの創造を楽しみましょう。


詳細は



マタニティー基本2

2006-08-07 13:54:33 | マタニティー






マタニティー


ワンピースソフトを使ってマタニティー製図を引きましょう。

今日は妊娠後半を想定した製図方法を解説します。


妊娠 8ヶ月~10ヶ月






印は「スーパーパタピッ セット」に含まれるソフトです。)


パタピッユーザーはセット購入者が大半を占めますので、ブログではセットユーザーを対象に製図解説を進めます。
その為、このデザインの身頃は、スカート部分身頃部分を組み合わせて製図する方法を解説します。


セット以外のスーパーパタピッ ソフトの中で最も適合するソフトは、です。組み合わせの面倒なくでき上がりますので、単品でご購入のユーザーは、最も適合するこのソフトをご使用ください。






マタニティーだから「ワイド」を・・・と選択するところですが、お腹周りのゆとりは後で加えますので、お腹以外のシルエットは好みのソフトを選択して構いません。バストやアームホールをぴたっとフィットしたシルエットを好む方は「スリム」を使用しましょう。でも、おなかの赤ちゃんの為にも、お母さんが動きやすくくつろぎやすい「ノーマル」をお勧めします。また、部屋着として製作する場合は、「ワイド」が良いでしょう。

下表を参考にパタピッに数値を打ち込むと基本の身頃製図ができ上がります。下表の「あなたのサイズ」を参考にあなたの数値を打ち込みましょう。
S,M,Lは参考数値としてご利用ください。



妊娠後半ともなると、バストもウエストもヒップも成長します。
8~9ヶ月の体型を採寸する際は、まだまだ大きくなることを予測して、実際より多目の数値を入力しましょう。



体型的に癖のある人は、マニュアルの「補正解説」を参考に操作しましょう。


操作はとても簡単。
パタピッ ご購入時に分かり易い操作マニュアルが付きます。
「入力項目」の名称の意味や採寸箇所等はマニュアルが詳しく解説しています。


ヒップは実寸より大きく(+10)入力してゆったりさせましょう。


 「AH移動」は、妊娠初期の表では「1」でした。今回は「2」と入力します。
パタピッ は、バストを大きく入力すると大柄な体型と認識しますので、アームホールも大きくなります。妊娠中はバストが大きくなりますが、腕の太さはあまり変化がないでしょう。そこで、「微調節AH」の数値操作でアームホールを小さく修正する訳です。(パタピッは、この様に数値入力で自由に製図を調整することができます。)


妊娠中は、おなかの赤ちゃんが成長するにつれ おなかが大きくなると同時にバストもヒップも大きくなりますが、前身頃の変化は大きいものの、後ろ身頃については前身頃ほどの変化はありません。



そこで、後ろ身頃については、5~7ヶ月頃の体型を想定して入力すると、シルエットは無理なくきれいに仕上がります。



上の入力表で作成した身頃は、前身頃のみ使い、後ろ身頃はおなか(ウエスト)とヒップの数値を減算し、入力のし直しをします。新たに実行ボタンを押してでき上がった後ろ身頃を使いましょう。この時注意することは、変更箇所は「ウエスト」と「ヒップ」のみです。
「バスト」や「背肩幅」「背丈」「着丈」などの他の項目の数値を入れ替えてしまうと、前後肩の寸法が合わなくなったり、脇の縫合、袖との関係など、様々な点で組み合わせが困難になり、服が仕上がらなくなってしまいます。
おなかとヒップを前のみ大きくすると考えていただければ、理解していただけるでしょう。
5~7ヶ月のウエストやヒップの入力の数値は、前回のブログが参考になります。ご覧ください。(8月3日のブログをご覧ください。)


数値を打ち込んで数秒待つと、下の製図が画面に現れます。
下図の前身頃は8~10ヶ月の数値で製図したもので、後ろ身頃は妊娠初期の数値で引いたものです。





画面の製図はを組み合わせた製図です。(組み合わせ方法は、7月13日のブログをご覧ください。)
は、組み合わせの手間は要りません。


後ろ身頃については、このままの製図を使用しましょう。背中はすっきりと細身に表現した方が見た目もきれいです。前身頃のウエストダーツは消しますが、後ろ身頃のウエストダーツは縫いましょう。




前身頃を展開します。
青色で変更線を区別しました。余分な線を消すと右製図のようになります。


これは非常にベーシックなマタニティー製図ですが、おなかに無理なくゆとりを出す為にもう一つの方法があります。


それは、おなかの上で切り替えてスカート部分をギャザーにする方法です。次の展開方法をご覧ください。



バストとウエストの中間辺りで切り替えて、スカート部分にギャザーを入れます。
バストダーツは切り替え線辺りに移動すると良いでしょう。
上身頃のウエストダーツは残しますが、スカート部分のダーツは消します。
ダーツの幅を1.5~2cmほどに広げるとバストラインにめりはりが付ききれいです。
スカートのギャザー分量は生地の柔らかさや好みで決めて構いません。


この切り替え操作やギャザーについては、前身頃のみで構いませんが、デザインは自由です。後ろも同様にギャザーを施しても構いません。
マタニティー製図の基本を覚えると、ワンピースに限らずブラウスソフトスーツソフトなどでも同じ方法でマタニティーができ上がります。応用方法を覚えましょう。



上身頃の前後アームホールを計測し袖ソフトを呼び出して入力します。
アームホールの計測は、アームホールの線上をクリックすると画面に計測数値が表示されます。簡単です!


画面に現れた製図(左)はそのまま印刷して使用。


身頃でアームホールを調節しましたが、袖も同様です。前回の妊娠初期の袖山より幾分高くすることで袖の太さの調節ができます。パタピッ のマニュアルでも、アームホールと袖山の関係について詳しく解説していますが、袖山を増減することで袖幅が変化しますので、程よく格好の良い袖を作るために、袖山で操作してみましょう。



妊娠後期のマタニティーでは、普段の自分より大きなサイズを製図することになりましたね。バストやおなかが大きくても、腕は細く見せたいものです。パタピッは、「アームホールの微調節」や「袖山」の調節で 袖の太さを自由に操ることができます。逆に、マタニティーではなく普段のお洋服で、身頃を細身のシルエットに製図した場合に、袖が窮屈になれば、「アームホールの微調節」や「袖山」の入力を変えることでゆったりとした着易い袖を作ることも可能です。


パタピッ は、この様に数値操作で自由に操ることができるソフトです。一つ一つ覚えて、ステキなお洋服の創作を自由自在に楽しんでください。


以上で製図はでき上がりです!




パタピッ 製図で ステキなファッションの創造を楽しみましょう。


詳細は