京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
工房は京都市北区紫竹下竹殿町16だよ!

時計師の京都時間「旅の時計」

2016-12-10 09:23:54 | 時計修理

12月10日土曜日。明日は沢庵忌。
ポリポリと沢庵をかじりながらゼロ泊3日の出張に行きます。
今夜の夜行バスに乗って現地で早朝から仕事を始めて夜行バスで戻ってくるいつもの出張コース。
東北から九州までこのパターンを使うと工房を休むのは1日だけでよい。旅の〆では新福菜館の朝そば並が楽しみなのだ。

半年近くのホテル暮らしは当たり前の時計の仕事。慣れたものです。
まず旅先で万札は使えないので千円札の束と小銭をいっぱい用意する。現地のホテルを利用する場合はすべてカードを使います。大金は持ち歩かない。

今回の苦痛の時間薬は落合信彦「虎を鎖でつなげ」、柳田国男「桃太郎の誕生」2冊。
海外なら現地作家の本を持っていきます。欧米文化を頭に入れる。おすすめはエラリー・クイーン。はまったときは苦痛の11時間のフライトがあっという間に終わる。その他にはジェフリー・ディーヴァー「静寂の叫び」など苦痛を和らげてくれた。

 お供の時計にはロレックスGMTとグランドセイコー。
常に実用時計の世界一を目指しているモデルを持っていく。長い旅行では必ずどちらかが動かない故障が起きると思っています。2本とも止まったのであればその時は私の命もなくなっているでしょう。
海外ではレストランに入ることもあるのでイブ・サンローラン好みのカルティエ・タンクを追加する。この3本以上はもっていかない。
国内出張の場合ネクタイは邪魔なのですが海外には時計入れの袋代わりで絶対持って行く。
これがないとホテルの食堂にも入れないこともあるので忘れるとすきっ腹を抱えて夜を過ごす悲劇の時間になります。今ではネクタイ不要の生活を送っているだけに忘れやすいアイテムです。

また、旅先では音楽は聴かない替わりに楽譜を持っていく。高額時計を持っている場合が多く一番狙われやすいのでぼんやり聞きほれているとアウト!直ぐに置き引きかひったくりの犯罪被害者になるでしょう。以降仲間内から信用されなくなるのだ。
逆にのんびりイヤホンをつけている人は時計関係者ではないので狙われないと思う。

写真はニクソン。大型時計です。時計が大きいのでリューズとケースの隙間も広がる危険性がある。写真の場合湿気でガラスが曇っていました。
困ったのがケースと裏蓋の錆付きで蓋が回らない!ハンドル付きの強力オープナーでは時計が大きすぎて爪の間隔が狭くて使えない。3本爪のオープナーで何とか開いた。
ニクソンを使っている人は水にはご注意くだされ~。

 出張帰りの朝、何食わぬ顔で普段通り工房を開けているのが旅の自慢です。
心の中では大作、名品を復活させた興奮でいっぱいなのです。私が犬ならしっぽをいっぱい振っているところでしょう。
今日は17時で受付終了になります。
明日はお休み。月曜日にまたお会いしましょうね~。沢庵ポリポリの時計師なのだ!








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