チャイコフスキー庵 Tchaikovskian

有性生殖生物の定めなる必要死、高知能生物たるヒトのパッション(音楽・お修辞・エンタメ・苦楽・群・遺伝子)。

「純愛のシンボル」

2008年02月06日 01時15分45秒 | 瓢湖不充分白鳥の湖舞イアーリンク泡沫事件

チャイコフスキー 白鳥の湖


トッパンホールがある「大曲」のあたりには、
江戸時代初期、「白鳥池」という大きな沼池があったが、
現在、そのことを承知してる者は少ない。
その西側に隣接する台地が「牛込」である。
冬は空気が乾燥するから火事が発生しやすい。
大きく「庄内」「姫路」「若狭」という3系統がある酒井家であるが、
その中の一、若狭酒井家の藩医だった杉田玄白は、
同家の牛込の下屋敷で生まれた。酒井家の代表的な家紋は
「カタバミ」であるが、牛込・神楽坂と縁が深い
田中角栄の家もカタバミの紋だそうである。ときに、
「火事はどこだ? 牛込だ。牛のキ×タマ、丸焼けだ」
という戯れ言葉が昭和の始めの頃にあったが、
溜飲好キーな実習生への夫の不適切なオーラルな関係を
援護したことで「女を上げ」たヒラリー女史だったが、
綾小路きみまろふうにいえば「あれから10年あまり」、
若い頃の野暮ったい容姿を変えたヒラリーもいまや60代。
若さオバマはん、というよりは
若さも無理したオバサマはん、という風情である。
なんとかチューずでぃがもうじきらしいが、
TVで見るかぎり、底意地の悪そうな嫌味が満ち溢れてるが、
私の予想では民主党内の予備選ではオバマ氏には勝つ。
「初の女性」より「初の有色」が忌避されると思うからである。
そして、本戦で共和党候補に敗れる。
「初の就任時70代」のほうが国民には受け入れられ易い。
戦時に軍のパイロットだった経歴は米国民には人気がある。
老いたマケイヌ・ジョンにならないであろう。もっとも、
故木原光知子女史と有森裕子女史の顔の区別もつかない
笊脳の私の予想である。競馬よりさらに当たるはずがない。
ともあれ、今は大恐慌の1929年直前によく似てると言われる。
政局を見誤ると重大なことになるというのに、
ガソリン税談義で国民の目をそらそうとしてる日本の
「二大政党」である。話は前後するが、
「オシドリ夫婦」に政権を取られることへの拒否感も
クリントン夫妻には逆風である。もっとも、
本当の「オシドリ」はそれほど夫婦仲がいいわけではないらしい。
無学歴無教養の私がせめても知識を得ようと観てる
日曜朝の日テレ「目がテン」であるが、10日の回のネタは、
「ハクチョウの科学」なんだそうである。
白鳥のツガイは他の水鳥と違って一生同じツガイ同士でいる、
といわれてる。その「話」が本当かどうか実験する、
というのが同番組のテーマのひとつなのだとか。
「白鳥のツガイは浮気しない」
「白鳥は一度夫婦になるとどちらかが死ぬまでツガイ」
……その真偽のほどはともかく、
「白鳥」=「ツガイ間の絆が深い生き物」
という認識を下敷きに「白鳥の湖」の物語は書かれてるのである。
「貞女は両夫に見えず」などという言葉は、昨今の
「女男共同参画社会」推進一派が目くじらをたてそうな格言であるが、
「ちあきなおみは郷治を忘れず」や「賢夫はニ婦にまみえず」なら、
リズ・テイラーからも文句は出まい。

チャイコフスキーが作曲したバレエ「白鳥の湖」には、
3幕の式典(王子の花嫁選びの宴)に、
「ハンガリー」「スペイン」「ナーポリ」「ポーランド」
という4王国が「招待」されて各国の「民族舞踊」を披露する。
かれらはあくまでも宴にただ招待されただけで、
その中には王子の花嫁候補たる王族・貴族はいない。
王子の母が王子の花嫁候補として呼んだのは、
(キャラクター名からおそらくドイツ語圏一王国)
同国内の貴族の娘である。なぜ?
ロシアという「欧州の白人国」は、13世紀前後に
蒙古の遺伝子を注がれ、ながらくその支配下にあった。
その蒙古が持ってた「中国」の「皇帝」の「権利」を
譲りうけて蒙古支配から脱却したのがロマノフ家である。
しかし、その「ツァーリ」の血統も、
エカチェリーナ2世という「ドイツ人」によって、
「乗っ取られ」てしまう。
「ハンガリー」「スペイン」「ナーポリ」「ポーランド」
という4王国は、「(ドイツ語圏な)ハプスブルク家による支配」
という過去を共有してるのである。いっぽう、
ズィークフリートの母后が倅の花嫁候補として宴に呼んだのは、
同国内(ドイツ語圏)の貴族の娘である。しかし、
「バロン・フォン・ロートバルト(赤髭男爵)」という、
爵位の序列は最下等でもいちおうドイツ人らしくはあるが、その娘は
「オディール」などという「フランス語名」の
みょうちくりんな父娘が「トリ」で登場するのである。
前夜に、やはり「フランス語名」である「オデット」と
世紀の純愛を誓ったはずのズィークフリートは、その
舌の根も乾かぬうちに、オディールの手の甲に口づけして
(求婚の意味)しまうのである。観客のほとんどが
呆れ果てるはずである。2幕の#13-5での
王子とオデットの情愛に満ちた「デュエット」は何だったのか?
いうまでもなく、「白鳥の湖」というバレエには
「世継ぎ問題」という寓意が込められてて、
それがむしろ「王子とオデット」という「主役二人」のキャラより
重要なことなのであるが、世の中には
瑣末なことに、しかも、誤った思考を展開させる御仁がいる。
「白鳥の湖」のハクチョウは本当はツル、と唱えるのである。
この御仁、タンチョウヅルの「ダンス」映像に
チャイコフスキーの「白鳥の湖」の音楽をあててみたら
それらが見事に「3拍子」で「シンクロ」した、
などとほざくのだそうである。どのナンバーか知らないが、
「3拍子」というおおざっぱなくくりは、
玄人の音楽家とは到底思えない思考回路である。また、
タンチョウヅルはおもに日本に渡ってくるツルであって、
欧州に飛来するツルとは種が異なる。
「雀百まで踊り忘れず」という言葉があるが、この御仁、
ジャズがお好きらしい。それ自体は悪いことではないが、所詮、
クラ音には真にはなじまないから別ジャンルに惹かれるわけである。
「もともとはチャイコフスキーが好きではなかった」だの、
「当初はスラヴの民謡の研究をしてた」などという手合いが
我が国のチャイコフスキー研究の権威などという現状である。
チャイコフスキーの本を書かせていただく上にその対価として
銭にあずからせていただいてる、というのに、
ムーソルグスキーやリームスキー=コールサコフ、そして、
ソ連のショスタコーヴィチにシンパシーを持つがゆえ、
キュイーやオデットの継母さながらに、
ツァーリ(アレクサーンドル3世)の「お気に入り(というより、
当時のロシアで西欧に誇れる人物はチャイコフスキーしかいなかった)」
だったチャイコフスキーを妬む輩が「食うために」
チャイコフスキーに擦り寄る、というなさけない実情である。
「世継ぎ」「純愛(の貴さ)」
「(それをしくじった場合の悲惨な)死、滅亡」
がテーマであるところの「白鳥の湖」の「白鳥」には、
日本でいう「オシドリ」の意味が込められてるのである。
(現実のオシドリが決まった相手とだけ交尾するわけではないという
事実は、一般認識とはまた別の問題である)
だから、「zwi(2つ。二またに分かれる分岐点)カウ」の
湖が「白鳥の物語」の舞台に選ばれたのである。また、
バレエでは主役である王子の友人という脇役にすぎないが、
原本の「奪われたヴェイル」では主役だったベンノの出身地が
シュヴァーベンなのも、白鳥のシュヴァーネンとの押韻なのである。
だから、さらにこの「物語」は
「旧教と新教の対立」という問題も内包されてるのである。
「ドイツ語圏の登場人物ら」の中に「フランス名の娘」……言い換えれば、
ヴェローナにおける「ロメーオのモンテッキ家(皇帝派)」対
「ジュリエッタのカプレーティ家(教皇派)」、なのである。
谷田部ネギのように根もとが曲がってるかどうかは知らないが、
クリントンの横笛を吹いてたビヴァリーーヒルズの医者の娘と、
慶大を出て大フィルでフルートを吹いてた某音大学長とで、
なにかの対談でもしたらいいかもしれない。お題はたとえば
「はぁモニカの真実」とか。いずれにせよ、こんなチン説を唱えて
悦に入ってる御仁に音楽を語られる学生らは不幸である。
「ツルっと仮面が滑った。うしろの笑弁だぁれ」
教育は大事である。自力でまともな方向に進める者は少ない。大抵の者が
確かな指導者を必要とするのである。誤った方向に導くのは罪である。
その点、国立音大のモーツァルト博士エビ澤ビンちゃんは立派である。
こういう人を真っ当な学者というのである。ところで、
ながらく愛用してた「箸」がだめになったので、昨日は
新しいのを買いにミッドタウンに出向いたのだが、そこで
デューク更家を見てしまった。よって、モニカ公国な講釈はこれまで。
ちなみに、愛用してた箸は、貝が嵌め込まれてる「若狭塗り」である。
いっぽう、木材はニュー・ギニア産の「マラス」である。が、
一概にノット・アプロウプリイットな組み合わせともいえない。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「損なゆうこりんさんに惚れ... | トップ | 「ウソがバレヌ(balei... »

コメントを投稿

瓢湖不充分白鳥の湖舞イアーリンク泡沫事件」カテゴリの最新記事